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京の「ほんもの」にふれる至福の時間を。京都・円山公園にたたずむ、お茶室のような甘味処「茶菓円山」

  • 2020.12.13
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京都市民の憩いの場所であり、「祇園のしだれ桜」で知られる円山公園。桜の咲き誇る時期はもちろん、四季折々で表情を変えるこの公園は季節を問わず、地元の人や観光客でにぎわいます。そんな円山公園の中に静かにたたずむ甘味処が「茶菓円山(さかまるやま)」です。

京の「ほんもの」にふれる至福の時間を。京都・円山公園にたたずむ、お茶室のような甘味処「茶菓円山」
京の「ほんもの」にふれる至福の時間を。京都・円山公園にたたずむ、お茶室のような甘味処「茶菓円山」
「京都らしい」が詰まった数寄屋造の空間
京の「ほんもの」にふれる至福の時間を。京都・円山公園にたたずむ、お茶室のような甘味処「茶菓円山」
「待合」もある建物。2階ではお茶会が開催されることも

茶菓円山は、市バス「祇園」から徒歩8分、円山公園の北側にたたずみます。バス停は八坂神社の目の前なので、八坂神社でお参りしてから円山公園方面に向かうのがおすすめ。
円山公園を知恩院方面に向かうと見えてくる、一見お茶室のような雰囲気の建物が「茶菓円山」です。

京の「ほんもの」にふれる至福の時間を。京都・円山公園にたたずむ、お茶室のような甘味処「茶菓円山」
1階はカウンター席のみ。ゆったりとした時間を過ごせる

数寄屋造の店内に足を踏み入れると、大きな漆のカウンターが目を引きます。それだけでなく、床の間や網代の天井、聚楽壁など、いたるところに「本物の京都」の風情を感じることができます。さらに、カウンター内には茶釜が設置されており、お茶を注文するとこちらで沸かしたお湯で淹れてもらえます。釜で沸かしたお湯ならではのまろやかな口あたりがうれしいところ。

素材のおいしさを生かした甘味を召し上がれ
京の「ほんもの」にふれる至福の時間を。京都・円山公園にたたずむ、お茶室のような甘味処「茶菓円山」
通年楽しめる「福蜜豆」1320円

名物は「福蜜豆」。色とりどりの豆がお椀を彩る、見た目にも華やかなみつまめです。寒天と白玉とともに味わえるのは、紫花豆・白花豆 ・紅絞り豆・青えんどう豆の4種の豆。それぞれ別々に炊き分け、例えば紫花豆はしょうゆ、紅絞り豆は塩など、豆の特徴に合わせて味付けも変えている手の込んだひと品です。
蜜は白蜜と黒蜜の2種がセットになっていますが、まずはシンプルにそのまま味わうのがおすすめ。豆そのものの味わいの違いを食べ比べることができます。素材のおいしさを味わったあとは、白蜜をかけてさっぱりと。最後は、黒蜜でまったり濃厚な味わいを楽しんでみて。

京の「ほんもの」にふれる至福の時間を。京都・円山公園にたたずむ、お茶室のような甘味処「茶菓円山」
3種の甘味が楽しめる「茶菓色々」2420円と深蒸煎茶880円

少しずつさまざまなお菓子を味わいたいという人におすすめなのが、季節のお菓子と甘味2品がセットになった「茶菓色々」。この日は、福蜜豆でも使われている4種の豆「福豆」と、黒豆おこし、栗の奉書巻のセット。

京の「ほんもの」にふれる至福の時間を。京都・円山公園にたたずむ、お茶室のような甘味処「茶菓円山」
黒豆おこしや深蒸煎茶はおみやげとして購入も可能

黒豆おこしは、炒った黒豆や玄米、荏胡麻、胡麻を黒砂糖と麦焦がしで仕上げた、香ばしくどこか懐かしい味わい。
奉書巻は季節によって変わり、冬には黒豆を使ったものに変わるのだとか。

好きなうつわで楽しめる至福の一服
京の「ほんもの」にふれる至福の時間を。京都・円山公園にたたずむ、お茶室のような甘味処「茶菓円山」
水屋にはお茶碗がずらり。お気に入りを見つけてみて

お茶を注文すると、お抹茶の場合はお茶碗を、煎茶や玄米、ほうじ茶の場合は急須を好きなものから選べます。どれもオーナーの目利きで選んだ全国の作家によるもの。お気に入りのうつわでいただくと、気分も一層高まりますね。

京の「ほんもの」にふれる至福の時間を。京都・円山公園にたたずむ、お茶室のような甘味処「茶菓円山」
釜で沸かしたお湯で一服をいただく、贅沢なひとときを味わって

ドリンクはどれもこだわりの一杯ばかりですが、中でも煎茶は、茶菓円山で提供するお菓子に合うよう特別に作られた深蒸煎茶。まろやかでありながもすっきりとした味わいに仕上がっています。急須が空きそうになるタイミングにあわせてお湯を足してくれるので、1煎目だけでなく、2~3煎目の味わいの違いも楽しめますよ。

京の「ほんもの」にふれる至福の時間を。京都・円山公園にたたずむ、お茶室のような甘味処「茶菓円山」
2階では作家さんの展示会を行うこともあるのだとか

美味しいお菓子とお茶、上質な空間で、至福のひとときを過ごしてみてはいかがでしょう。

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