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「知っていましたか?」虹が虫じゃないのに「むしへん」の理由

  • 2020.12.24
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漢字の「へん」はその漢字が表すものに関連していることが多いですよね。

例えば、さんずいへんがついた漢字なら水に関わるものを表したり、ごんべんがついた漢字なら言葉に関するものを表したりします。

では、「虹」という漢字は一見虫とは無関係なように思えるのに、なぜむしへんがついているのでしょうか?

今回は「虹」にむしへんがついている理由に加えて、他にも虫ではないのにむしへんがついている漢字をご紹介していきます!

「虹」はなぜむしへん?

正解を端的にお答えすると、虹の形が「ヘビ」に見えたから、というのが理由になります。

現代では虫というと正確にはカブトムシやバッタ、アリなどの昆虫類のことを指し、ヘビなどの爬虫類や両生類は虫には含まれません。

ですが、昔は今ほど厳密に生物を分類していなかったため、爬虫類や両生類も虫と考えられていました。

また、「虫」という漢字自体がそもそも頭の大きなヘビをかたどってできたものだそうです。

(「虫」の1~3画目がヘビの頭にあたります。)

そのため、ヘビ(虫)に見えた虹にむしへんがつけられたようです。

ちなみに「工」という漢字には「貫く」や「天と地をつなぐ」という意味があります。

虹は「ヘビが空を貫いている、天と地をつないでいる」ようだったことから、虫+工=虹となったということですね。

「虫」ではないのにむしへんがつく漢字

「虫」ではないのにむしへんがつく漢字は他にもたくさんあります!

例えば、先ほど出てきた蛇のように現代では正確には虫に分類されていない、爬虫類や両生類の蝮(まむし)や蛙(かえる)にもむしへんがついています。

また、蛤(はまぐり)や蜆(しじみ)にもむしへんがついています。

昔は今のように厳密に生物を分類してはいなかったので、鳥・獣・魚以外の生物にはむしへんがつけられていることが多いようです!

こうやって漢字の成り立ちを知るとなかなか面白いですよね。

気になる方は他の身近な漢字の成り立ちも調べてみると、面白い発見があるかもしれません!