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【今治市】父から受け継いだ、昭和の面影を残す『純喫茶 不二家 』

  • 2020.12.4
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こんにちは。山々が紅葉して、行楽にもってこいの季節になりましたね。コロナが怖くて外出控えめの桃姫ですが、たまには遠出してみたくなります。 そこで、奥道後から玉川経由で紅葉を見ながら、今治の『純喫茶 不二家』さんへ行ってきました~! 今治に行くのは年に1回あるかないかの桃姫ですが、今治に行ったら必ず立ち寄りたいお気に入りのお店です♪

金星川沿い、橋のたもとにある緑がたくさんのお店

『純喫茶 不二家』さんは、今治市中心街のドンドビ交差点から、今治港にかけて伸びる長~いアーケード街(今治商店街)に沿って流れる金星川(きんせいがわ)にかかる、金星橋(きんせいはし)のたもとにあります。 お店の中にも外にも、たくさんの草花があり、季節毎に違う表情を見せてくれます。

出典:リビングえひめWeb

緑の鉢植えがたくさんの店頭

出典:リビングえひめWeb

『純喫茶』の看板と入口

川沿いの窓の外にも、鉢植えの草花が吊られていて、四季折々川の流れと共に目を楽しませてくれます。

出典:リビングえひめWeb

金星橋のたもとにあるお店は、草花がたくさん。

個室と、手づくり小物

日除けをくぐって中に入ると、左側に無料で利用できる個室があります。窓際のソファー席は明るく広々♪ 気のおけない仲間たちと、周りを気にせずお喋り出来るのは良いですね。

無料デス . ご商談に お仲間との語らいに ご利用くださいませ! . 〔カウンターまで〕

出典:リビングえひめWeb

無料で利用できる個室

入口ドアの右横にあるショーケースには、手づくり小物が展示販売されています。 ブローチやペンダント、手編みの帽子やアートな作品など色々あります。

出典:リビングえひめWeb

手づくり品の販売

純喫茶 不二家は、1963年開店

歴史あるお店らしく、テレビや書籍、新聞などで取材を受けたこともあり、その一部がお店にも置かれていました。それによると『純喫茶 不二家』の成り立ちは、こう。

創業者は前田勘三郎さん(現店主の前田隆代さんの父)。甘いものが好きで、北九州の和菓子屋『藤屋』さんまで奉公に行って修行されたほどです。

修業を終えて、今治に戻り開業。修業した「ふじや」に、「二つとない」という意味の漢字を当てて、 店名を「不二家」としたそうです。和菓子から洋菓子、食堂や寿司など色々とされたそうです。

長女である隆代さんが、栄養士の資格を取って短大を卒業したのを機に、1963年『純喫茶 不二家』を開店しました。階上喫茶と言って、2階で営業されていたそうです。2階のひさしに、今も面影が残っています。

1階の倍の広さだったという2階は、真空管のスピーカーで聴かせる音楽目当ての客や、今治に喫茶店が少なかった時代という事もあって、連日満席だったそうです。

看板メニューのホットケーキは、和菓子を作る時の鉄板(現在は銅板 )を使って、勘三郎さんが始めました。銅板と型とレシピは勘三郎さんが作りました。勘三郎さんは、亡くなる1週間前まで生地をこねていたそうです。

そして小倉ホットケーキの餡子は、以前は当時100歳になる隆代さんの母ムメさんが作っていたとのことです。

出典:リビングえひめWeb

左:不二家の蔵書印 右:オリジナルマッチ

昭和の面影を残すたたずまい
出典:リビングえひめWeb

窓際の席からは、金星川の流れとズラッと吊られた鉢植えが見え、時が経つのを忘れてずっと眺めていたい美しさです。

店内には、クラシックが静かに流れています。会話をじゃまするでもなく、さりげなく耳に入る音楽と、昭和の面影を残すお店のたたずまいには、ホッとさせられます。

重厚な雰囲気を醸し出す豪華なシャンデリアと壁紙。ペンダントライト、レトロなテーブルと椅子、木枠の窓と飾り、カーテンやクロス等どこか懐かしいインテリア達。 たくさんある緑の植物と流木とのコントラストが入り混じって、昭和にタイムスリップした様…。

ちなみにこの流木は、勘三郎さんが海から拾ってきて、磨き上げたもの。 そして、店内の床や壁も勘三郎さんの手づくりで、天井のモルタルは隆代さんと二人で塗られたそうです。

出典:リビングえひめWeb

シャンデリアと壁紙が重厚な雰囲気の店内

出典:リビングえひめWeb

緑の植物と流木がたくさん 雑誌やひざかけも置かれている。

店内でくつろげる様、新聞紙や雑誌が置かれています。旅の情報誌や喫茶関連の本も。ひざかけもありますよ♪

純喫茶にこだわったメニュー
出典:リビングえひめWeb

店頭のショーケース まさに純喫茶と言わしめるメニュー!

出典:リビングえひめWeb

不二家のメニュー

看板に謳っている『純喫茶』とは何でしょう?ウィキペディア(Wikipedia)で、調べてみました。

純喫茶(じゅんきっさ)とは、酒類を扱わない、純粋な喫茶店のこと。 酒類を扱い、女給(ホステス)による接客を伴う特殊喫茶(カフェー)に対してのレトロニム的な呼称。

純喫茶とあって、軽食はカレーライス・ホットケーキ・サンドイッチ・トースト・野菜サラダのみ。こだわりを感じますね~。

桃姫は、いつもカレーライスとホットケーキとコーヒー(ブレンド)をいただいてます♪

出典:リビングえひめWeb

具材たっぷりのカレーライス

具材がたっぷり入ったカレー(600円)にはグリンピースと、福神漬&ラッキョがついてます。程よい辛さが食欲をそそります。大盛り(650円)もあり!

出典:リビングえひめWeb

看板メニューのホットケーキとコーヒー

カレーの次は、ホットケーキ(500円)を注文。(甘いものは別腹♪) じっくり焼き上げるので、提供に約10分前後かかります。テイクアウトOKだそうです。 『もぎたてテレビ』で紹介された味自慢のホットケーキは、バターとシロップでいただきます。外はサクッ、中は柔らかでボリュームがあり、程よい甘味がコーヒーとマッチして、タマリマセン♪

コーヒー(ブレンド450円)は、なんと2杯目200円で提供してくれます!コーヒー好きには又々タマリマセン♪

今日を精一杯に…変わらぬ味を守って
出典:リビングえひめWeb

店主 前田隆代さん

「私は今年で81歳、明日はわからぬ身。今日一日を精一杯やっています!」とおっしゃる、店主の前田隆代さん。 父から受け継いだ銅板と型、そしてレシピを守りつつ、変わらぬ味を提供し続けています。

いつ行っても変わらないお店というのは、変わらない努力しているからなのでしょう。 長い時間を経ても、いつもどおりに迎えてくれるお店。私たちの過ぎ去った昭和が、ここに在ります。

バリの『純喫茶 不二家』へ、ぜひ足を運んでみてください!

出典:リビングえひめWeb

■純喫茶 不二家 住所:愛媛県今治市黄金町1丁目1−11 電話:0898-31-3848 営業時間:10:30~17:00(※コロナの関係で、当分時短営業中) 定休日:水曜日 ☆店内禁煙 ☆駐車場あり(店舗前に3台)

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