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メーガン妃、第2子流産を手記で激白。

  • 2020.11.26

英国王室の公務から退き、米国に活動の拠点を移したメーガン妃が、25日付の「The New York Times」への寄稿で、7月にハリー王子との第2子を流産していたことを明かした。

同紙の電子版では「私たちが共有すべき喪失」と題するメーガン妃の手記を公開。これまで秘密にしていた第2子を流産した体験について赤裸々に綴っている。

「いつもと同じような、ある7月の朝のことです。朝食をつくり、犬に餌をやり、ビタミンを摂取しました。なくなった片方の靴下を探しては、テーブルの下を転がるクレヨンを拾い、息子をベビーベッドから下ろす前に、自分の髪をポニーテールに結んだりしたものです」

「(長男の)オムツを換えたあと、激しい痙攣が生じました。私は彼を腕に抱えたまま床に倒れましたが、自分たちが動揺しないように子守唄を口ずさみました。そのどこか陽気な曲調は、何かがおかしいと怪しむ私の感覚とは全くかけ離れたものでした。長男を腕に抱いたときには第2子を失ってしまっていたことが、私にはわかっていたのです」

「数時間後、私は夫の手を握ったまま病院のベッドで横になりました。私は彼の手のひらにぎこちなさを感じ、自分たちの涙で濡れている彼の指関節にキスをしました。冷たい白い壁を見つめていると、私の目は霞んできました。どうすれば自分たちを癒すことになるのか想像するしかありませんでした」

「そして昨年、ハリーと南アフリカでの長いツアーを終えた瞬間のことを思い出しました。私は疲れ果てていました。幼い息子に母乳を与えつつ、世間に対して勇敢である体面を保とうとしていたのです」

「『大丈夫ですか?』と、あるジャーナリストが私に尋ねました。私は彼に正直に答えました。私の発言に対し、世の中の母親や苦しんでいる人たちなど、とても多くの人々が共鳴するなんて知りませんでしたが、私の返事は、彼らに自分たちの真実を打ち明けてもいいと後押しをするようなものでした。しかし私にとって救いとなったのは、正直に答えることよりも、質問そのものでした。私は『そのように尋ねてくれて感謝します。私が大丈夫か尋ねてくれる人はあまりいないのです』と告げました」

「病院のベッドに座りなおして、夫が粉々になった私の破片を抱きしめようとしているのを見るや、私は夫に『大丈夫ですか?』と尋ねたのです。それが、癒しへの第一歩だと気づいたのです」

メーガン妃は、耐えがたい喪失の哀しみについて、自身の流産体験だけではなく、新型コロナウィルスの拡大など社会問題にも触れつつ言及しているが、何より大切なのは痛みを人と分かち合うことだと締めくくっている。

「私たちは顔がマスクで隠される新しい生活様式に順応しているけれども、お互いの目をのぞき込む必要があります。温かさで満たされていることもあれば、涙が溢れていることもあるでしょう。久しぶりに私たちは人間として、互いを見つめ合うべきなのです。私たちは大丈夫なのでしょうか?」

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