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おかっぱから大人ボブへ、ソフィー・マルソーのヘアスタイル変遷

  • 2020.11.24
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映画『スチューデント』(クロード・ピノトー監督、1988年)の撮影現場にて。photo:Getty Images

おかっぱヘアで観衆を魅了して以来、「フランス人の可愛いフィアンセ」として人気のソフィー・マルソー。ヘアスタイルではいくつかのこだわりを貫いている。40年にわたるヘア変遷史を振り返る。

デビューのときはおかっぱだった。ソフィ・マルソーは、このヘアスタイルでフランス人の心をとらえたと言っても過言ではない。初心を忘れないためか、ソフィはその後もしばしばこのヘアスタイルに回帰。ただ長さはロングヘアから、短めのシャギーボブまで、いろいろと試している。カラーはというと、ハイライトを入れることはあっても、基本的にナチュラルな仕上げが好みのようだ。定番だけれどそれなりに効果的な変化を楽しんできた彼女のヘア履歴を振り返ってみよう。

ボブと前髪はパーフェクトなコンビ。

1980年、クロード・ピノトー監督作映画『ラ・ブーム』が公開されたとたん、ソフィーが演じたヴィックの思春期の恋愛は伝説入りした。この映画で女優デビューしたソフィーはまだ14歳になったばかり。当時流行のおかっぱヘアが印象的だった。その後、さまざまな長さのヘアに挑戦しているものの、このスタイルには本人も愛着があるようで、いつしか彼女のシグネチャーヘアに。ロングヘアの時期(もちろんいつも前髪あり)を経て、40代になってボブに回帰したときは、シャギーを入れて軽く仕上げている。ふんわりしたシルエットで、顔立ちに柔らかい印象が加わった。ソフィーの直感どおり、10代の頃に大当たりしたこのカットは、成熟した女性となった彼女の顔にもよく似合っている。

前髪とは切っても切れない仲のソフィー。ほぼずっと前髪ありのスタイルを貫いているが決してマンネリに陥らないのは、大胆なイメージチェンジに挑戦することこそないものの、さまざまなアレンジを取り入れているから。丸みのあるカール、ショートにロング、カーテンバング、ウェーブ、シャギー、メッシュ……前髪のバリエはすべてトライ済みだ。

カラーはほぼ変わらず。

ソフィーといえば濃い栗色のヘア。ヘアカラーでもこれまで大きな変化はない。ダークブラウンにしたことはあっても、プラチナブロンドを試したことは一度もない。明るさを出すためにバレイヤージュやメッシュを取り入れたことはあるが、それも一時期だけで、ここ数年はダークな色合いに戻っている。ときには彼女の顔立ちにはややきついと感じるくらい暗めの色にしていることも。

これまでもこれからもナチュラルに。

もうおわかりのように、ソフィーのヘアにはシンプルでナチュラルという彼女のイメージがそのまま反映されている。レッドカーペットでも奇をてらうことはなく、シニョンを高く盛り上げて華やかさをアップするくらい。普段は肩まである髪をダウンスタイルにしたり、ポニーテールやハーフアップのような定番のまとめ髪が好み。そんなところが、昨年もフランス人の愛する女性スターに選ばれた理由なのかもしれない。40年たったいまも、ソフィーはやはり前髪ありボブが似合う「可愛いフィアンセ」なのだ。

ソフィ・マルソーのヘアスタイル変遷

1 ロカビリー風シニョン。1980年1月。photo : Getty Images

2 前髪ありボブ。映画『ラ・ブーム2』(クロード・ピノトー監督、1982年)撮影現場。photo : Getty Images

3 ミディアムボブ。映画『ラ・ブーム2』(クロード・ピノトー監督、1982年)スチル写真。photo : Getty Images

4 前髪ありショートボブ。テレビ番組『シャンゼリゼ』1982年1月。photo : Getty Images

5まとめ髪に花飾りをあしらって。カンヌ国際映画祭。1984年5月。photo : Getty Images

6 ボリュームたっぷりボブ。パリ、1985年3月。photo : Getty Images

7 高い位置でまとめたねじりシニョン。1985年9月。photo : Getty Images

8 パーマボブ。パリ、1985年11月。photo : Getty Images

9 無造作なシニョン。カンヌ国際映画祭、1987年。photo : Abaca

10 パーマヘアを高い位置でポニーテールに。1988年。photo : Getty Images

11 高い位置でまとめたポニーテールにリボンをあしらって。1990年1月。photo : Getty Images

12 三つ編みのおさげ。カンヌ国際映画祭、1994年5月。photo : Getty Images

13 低い位置でまとめた三つ編みシニョン。ドーヴィル映画祭、1997年。photo : Getty Images

14 カーテンバング。カンヌ国際映画祭、1995年。photo : Abaca

15 ソバージュヘア。ディオール・オートクチュール1998年春夏コレクションショー会場。パリ、1998年1月19日。photo : Getty Images

16 ミニお団子ヘア。第51回カンヌ国際映画祭開会式。カンヌ、1998年5月13日。photo : Getty Images

17 ロングのクリンプヘア。カンヌ国際映画祭、1999年5月23日。photo : Abaca

18 長めの前髪をアシメトリーにカット。ジャン=ポール・サロメ監督作映画『ベルフェゴールは誰だ!』プレミア上映会。パリ、2001年4月3日。photo : Abaca

19 よそ行きポニーテールアレンジ。ミシェル・ドリュケール司会のテレビ番組『Vivement Dimanche』出演時。パリ、2001年5月22日。photo : Abaca

20 ブロンドのメッシュ。ショーメのフリッソン・コレクション発表パーティ。モナコ、2003年8月22日。photo : Abaca

21 高い位置でまとめたポニーテール。ショーメ主催『恋するナポレオン』展オープニング。パリ、2004年9月21日。photo : Getty Images

22 バレイヤージュ。自ら監督した映画『ソフィー・マルソーの過去から来た女』(2007年)プロモーション。ハイファ国際映画祭。イスラエル、2007年9月28日。photo : Abaca

23 大胆なシャギーの入った黒髪ボブ。映画『ベッドの反対側』(日本未公開)(パスカル・プザドゥ監督、2008年)プレミア上映会。パリ、2009年1月6日。photo : Abaca

24 ボリュームのあるハーフアップ。映画『ダブルフェイス 秘めた女』(マリナ・ドゥ・ヴァン監督、2009年)上映会でモニカ・ベルッチとともに登壇。カンヌ、2009年5月16日。photo : Abaca

25 前髪ありのハーフアップ。カブール映画祭。2010年6月12日。photo : Abaca

26 ショートバング 。アニエスb. 2011-2012秋冬コレクションショー会場。パリ、2011年3月9日。photo : Abaca

27 前髪を斜めに流して。ジョルジオ アルマーニ2014年春夏オートクチュールコレクションショー会場。パリ、2014年1月21日。photo : Abaca

28 シャギーボブにカーテンバング。第67回カンヌ国際映画祭。2014年5月20日。photo : Abaca

29 スーパーロングバング。カンヌ国際映画祭。2015年5月16日。photo : Abaca

30 高く盛り上げたシニョン。カンヌ国際映画祭。2015年5月20日。photo : Abaca

31 斜めに流した前髪。アレクサンドル ボーティエ2015-2016秋冬オートクチュールコレクションショー会場。パリ、2015年7月7日。photo : Abaca

32 前髪のある長めのボブ。パリ、2016年4月。photo : Abaca

33 ショート風に仕上げた夜会巻き。シルクロード国際映画祭。中国、2016年9月23日。photo : Abaca

34 軽くウェーブがかかったロング。ラルプ・デュエズ国際コメディ映画祭。2018年1月19日。photo : Abaca

35 前髪を横に流して。セザール賞授賞式。パリ、2018年3月2日。photo : Abaca

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