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女医の平均年収はいくら?

  • 2020.11.21

知的で聡明なイメージの「女医」は、限られた女性しかなれない存在。他の職業に比べ医師は高給取りのイメージが強いですが、はたして年収はどのくらいなのでしょうか。今回は、病院やクリニックなどに勤務する女医の年収に焦点をあててみました。

■医師の年収はどんな基準で決まっているの?

一般的に医師の年収はどのような基準で定められているのでしょうか。医師転職研究所が2019年に勤務医を中心に行った調査によると、年収に反映されている基準の中で多かったのが「勤続年数」「経営層の判断」「勤務時間」という回答でした。

反対に、個人の「能力・スキル」や「業務量」は反映されていないと回答した医師が多く、やりがいやモチベーション維持のためにも、条件交渉や転職、かけ持ちをするなど、より良い条件で働けるよう取り組む必要があるようです。

■医療機関で働く女医の平均年収

厚生労働省の2019年「令和元年賃金構造基本統計調査」から、企業規模10人~1,000人以上の医療機関に勤務する女医1,837人の平均年齢と年収を調べてみました。

勤務女医の平均年齢は38.2歳。最も高い年齢の方が59.8歳で「10~99人規模」の医療機関で働いており、勤続年数も最長の約19年という結果でした。勤務女医の平均年収は約1,016万円となっています。

一方で、平均年齢34.4歳、勤続年数3.6年の「1,000人以上規模」の医療機関で働く女医は、平均年収が約821万円という結果になっています。

■何科で働いている?女医が多い診療科トップ3

厚生労働省の「平成30年(2018年)医師・歯科医師・薬剤師統計の概況」から、女医が多い診療科トップ3をみてみましょう。

1位は内科で女性の医師の総数である6万8,296人のうち14.9%の1万151人を占めています。2位は小児科(8.9%)、3位は眼科(7.6%)という結果になりました。同調査では男性医師の場合、1位は女医と同じく内科ですが、2位は整形外科、3位は外科と女医とはまったく異なる傾向が見られました。

■年収には勤続年数も影響―働き続ける大変さも

女医も含め、医者の年収には勤務先や勤続年数が影響していることがわかりました。女性の職業の中でも年収1,000万円は魅力的です。しかし、女医の数は男性医師の3割以下と少なく、強い精神力や体力が必要なため、女性が医師として勤務し続けるには多くの苦労があるのではないでしょうか。

文・木村千賀子

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