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伝説のカルチャー誌『relax』の回顧展。時代を経ても変わらないサブカルの魅力を味わい尽くす

  • 2020.11.16
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雑誌『relax』という名を聞くだけで、無条件に心がワクワクしてしまう人も少なくないだろう。インターネットがまだ今ほど普及していなかった頃、『relax』の発信するカルチャーは若い世代の文化を牽引していた。独特の空気感や頑張りすぎてない力加減、ちょっと尖った特集が個性的で、廃刊された現在も伝説のカルチャー誌としてファンが多い。
この度、『relax』の1号限りの復刊が発表され、併せて初の展覧会『wanna relax?』が、11月20日(金)から11月29日(日)まで、渋谷パルコのパルコミュージアムトーキョーにて開催されることに。今、この時代に『relax』が発信するメッセージを見届けよう。

伝説のカルチャー誌が1号限りの復活

1996年から2006年にマガジンハウスから刊行されていた雑誌『relax』は、当時のバックナンバーが今でも積極的に中古市場で取引されるなど、国内外に多くのファンを持つ伝説的なカルチャー誌。今でも捨てられずに、当時のまま自宅に大切に保管しているというファンも少なくない。
特に、岡本仁が編集長を務めていた約5年間に刊行された号は、独特の目線でカルチャー、ミュージック、ファッションを切り取った特集と、斬新さと普遍性を兼ね備えた誌面デザインから高い評価と人気を獲得している。

そしてこの11月に、ファン待望の復活号が、1号限りでの復刊を発表。誌面では『relax』の視点から渋谷パルコや渋谷の街について、2020年の出来事を特集する。また、「UNDERCOVER(アンダーカバー)」のデザイナー高橋盾やミュージシャンの小山田圭吾、音楽家の小西康陽、DOMMUNE(ドミューン)の宇川直宏など、『relax』と渋谷パルコの双方と関わりが深い、豪華メンバーによるインタビューも掲載。サブカル好きにはたまらない濃厚な1冊に仕上がっている。

いま見ても“あたらしい”、色褪せないrelaxの魅力とは

復刊に併せて、元編集長の岡本仁のキュレーションのもと、『relax』初の展覧会も開催される。
当時制作に携わった元副編集長の中島敏子、元アートディレクターの小野英作らが集結し、伝説と言われる2000-2004年の号をフィーチャーした回顧展が実現した。

『relax』の魅力を余すことなく展示する本展。
誌面に掲載されたアートワークや写真を当時のエピソードと共に展示する「relaxアーカイブス」、“捨てられない雑誌”と評される所以の一つである表紙デザインを63冊並べたフォトスペース「カバーウォール」、バックナンバーを自由に閲覧できる「バックナンバーライブラリー」など、元編集長・岡本仁が手がけたさまざまな展示を通して、その普遍的な魅力に迫る。

また『relax』の人気連載から派生した中島敏子ディレクションによる「OUR FAVORITE SHOP 2020」も同時オープンする。『relax』のロゴをあしらったオリジナルアイテムのほか、オリジナルの絵柄の砥部焼、グラフィックアーティストのVERDY (ヴェルディ)による復刊記念アートワークを用いた限定バッグ(本誌とセット)など、限定アイテムや記念商品が多数販売される。

同誌の歴史を体感するという往年のファンが嬉しいレトロスペクティブな展覧会でありながら、いま改めて見ても斬新な企画たちの数々に出会える貴重な機会。relaxファンはもちろん、リアルタイムで触れていない人もなぜか心が踊ってしまう不思議な世界観を堪能しよう。

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