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なぜ私は結婚できないのか、わかりません【ひかりの恋愛相談室】

  • 2020.11.15

「ひかりの恋愛相談室」では、人気書籍 “ 「大人女子」と「子供おばさん」"の筆者であるコラムニスト・ひかりさんにGrapps読者様のお悩みを答えていただきます。

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「みんな、結婚、出産、子育てをしているのに、どうして私はできないの?」と悩んでいる女性は少なくありません。そんな女性が理解したほうがいいことがあります。

Mさん・39歳

私はフリーで仕事をしています。ルックスは人並みよりもいいほうだとは思うのですが、なかなか出会いがなく、結婚もしていません。

周りの友達はみんな結婚し、子育てをしているのに、自分はどうしてそんな当たり前のことができないのか、と悲しくなることがあります。

先日、あるアラフィフの女性芸人さんのインタビュー記事で、「自分は誰も必要とされていない」と思ったという内容に共感してしまいました。私自身、このコロナ禍で仕事も減ってきたので、同じような心境です。どうしたら前向きに生きることができるのでしょうか。

Mさんへの回答

結婚、出産、子育てをすることって、そんなに「普通」のことなのでしょうか。さらに、みんながみんなそれをしたら、幸せになれるものなのでしょうか?……そんなわけはないですよね。

まずは自分が「幸せになりたいのか」、それとも「幸せではなくても、とりあえず”人並みだと言われていること”がしたい」のかを、きちんと考えたほうがいいでしょう。

もし「人並みに結婚をしたいだけ」なのであれば、叶わないことではありません。世の中には、「誰でもいいから結婚したい」という人もいなくはないですしね。そういう人を探して結婚する方法もあります。

「それでは嫌!」という場合は、「”結婚そのもの”を求めているわけではない」と言えるのです。

人は、意識的でも、無意識的でも、気持ちが向いているほうに行動することが多いもの。つまり、今、結婚している人たちというのは、なんだかんだ言って、「結婚に気持ちが向いたからした」ところもあるのです。

逆に、結婚していない人というのは、意識的か無意識的かは分かりませんが、「結婚以上に気が向いていることがある」から、独身でいることも多いのです。

「私は真面目に婚活していたのに、結婚できない!」という人だって、なんだかんだ言って、仕事や趣味のほうに気持ちが向いていたり、”両想いになりそうにないような相手”を高望みし過ぎたり(※それは、「結婚できる相手」ではなく、「結婚できない相手」を選んでいる)、恋人になる相手は、”結婚向きではない人”ばかり選んだりして、結婚にまで至っていないケースが多いんですよね。

それらは、「自分が選んだ結果」でもあるのです。大概は、「無自覚のまま選んでしまっている」ことも多いのですが。

だから、もし本気で結婚したいなら、「好みじゃない」とか「理想とは違う」とか言わないで、”結婚できる可能性のある相手”と関係を築いてみてはいかがでしょうか?本当に「結婚する」ことが目的なのであれば、そこまでの強い意志を持つことが大切です。

相思相愛は、ある意味、奇跡です。特にどんどん理想が高くなってしまった人にとっては、相思相愛は、よほど自分に魅力がないと難しいところもあるでしょう。

「理想的ではない人と結婚するくらいなら、1人のほうがいい」という人は、「1人でいる」ことを”自分で選んでいる”のです。

必要とされるのには、理由がある!

仕事でもプライベートでも、必要とされるためには、相手に「必要だ」と思われる人になるしかありません。例えば、「働く」というのは、「傍(はた)が楽(らく)になること」なので、それだけの能力を持つ必要があります。

世の中は「諸行無常」というように、常に変わり続けているので、たとえ「現状維持を望む」にしても、成長し続けないと、時代に取り残されてしまうもの。もし、仕事が減ってきてしまったのであれば、また”魅力という名の武器”を増やして、仕事相手に「Mさんに仕事をお願いしたい」と思われる人になる必要があるでしょう。

プライベートでも、必要とされるためには、「相手が何を望んでいるのか」をきちんと知ることが大切です。例えば、婚活では、意中の相手の男性が「家事全般を完璧にできる人と結婚したい」と思うのであれば、できたほうがいいでしょう。なかには、「話が合う人がいい」という人もいれば、「自分の話を聞いてくれて、安らげる相手がいい」という人もいます。相手の要望に応えられるようになるほど、必要とされるでしょう。

もし「そんなのは、私らしさじゃない!」という人は、「人に必要とされること」よりも、「自分らしくいること(&自分が快適にいること)」を優先にしている、ということ。だから、「そっちが叶っている」ことを理解したほうがいいのです。 

「自分らしさ」と「結婚」の重要な関係

もちろん「自分らしさを優先してはいけない」ということはありません。自分らしさを失った状態で相手に好かれたところで、「そんなの”本当の私”じゃない」と思って、むなしくなりますしね。

それに、「自分らしさ」は人それぞれなので、自分らしくいてもそのまま好かれる人もいれば、そうではない人もいます。だから、もしMさんが後者なのであれば、やはり「自分らしくいる」のか、「相手好みの人になる」のかを選択しなくてはいけなくなるでしょう。

ただし、自分らしさを失っていて幸せな人は皆無です。だから冒頭で、まずは「幸せになりたい」のか、それとも「幸せではなくても、とりあえず”人並みだと言われていること”がしたい」のかを、きちんと考えたほうがいいと申し上げたのです。

多くの人が、「結婚して、出産して、子育てをしたら、幸せになれるに決まっている」と勘違いをしています。でも、それをして、「自分らしさを失ってしまう」場合は、幸せにはなれませんよ?

人によっては、結婚が向いていない人もいます。マイペースだったり、自由好きだったり、人に合わせるのが苦手だったり、人に気を遣いすぎてしまったりする人は、結婚するよりも独身でいたほうが幸せなこともあるのです。

厳しいことを言うと、「自分らしくいられる”理想的なパートナー”と幸せに暮らしたい」というのは、”自分らしくいられたままでも、相手に好かれる人”だけが叶う夢です。実は、そんな人は稀です。大概は相手に気を遣ったり、我慢したりしているものです。

そんな夢のようなことを望んでいる人は、現実が見えていません。極端なことを言ってしまえば、「飛べる能力はないけど、青空へ飛び立ちたい」と言っているくらい夢想しているようなものです。

だから、「自分らしくいることを優先する人」で、なおかつ「その”自分らしい姿”でいると、『結婚したい』と思ってくれる(好みの)人が現れない人」は、結婚しないほうが、むしろ幸せなこともあるのです。

それを理解するためにも、「自分が何を選んで、逆に何を選んでいなくて、今の状況があるのか」をきちんと知ったほうがいいのです。結婚していない人は、「結婚することを選んでこなかった」可能性は高いから。

ぼんやり流されるままに生きていると、”自分が選んでいること”にすら気付かなことは多いものです。

そもそも結婚は「普通のこと」で、結婚しないことが「普通じゃないこと」ではありません。「結婚する人生」「独身でいる人生」のどちらかを選んだに過ぎません。どちらも、いい、悪いはありません。だから、独身でいても劣等感を抱く必要はないのです。

なにはともあれ、これからは、「自分が何を選んで、今の状況があるのか」をきちんと理解してみてはいかがでしょうか。今後、”意図的に”選べる人になったとき、より願い事が叶いやすくなると思いますよ!

コラムニスト・ひかり

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