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自分から誘ってこない男性はなぜ誘ってこない?【ひとみしょうのお悩み解決】

  • 2020.11.15

“【お便り募集】文筆家ひとみしょう お悩み解決” に送っていただいたお便りの中から、お悩みをひとつピックアップしてひとみしょうさんがお答えします。

「みここさん」のお悩み

ひとみしょうさんこんにちは。
さっそく相談させてください。
今こんなご時世だからっていうのも理由だとは思ってるんですが、今度飲みたい時連絡してね、とか今度話聞かせてねって言ってくる方がいるんです。
私は誘ってもらいたくて連絡したり話してるのに。
彼は鈍感なのか、意図的なのか。
男性の今度って言葉に未来はありますか?

〜ひとみしょうのお悩み解決コラム〜

男って鈍感なようで敏感なんです。誘いたいなあと思ってあれこれ考えて、迷って、悩んで、「一周回って」鈍感になる、のが男です。

なので、男性の今度って言葉に未来はあります。ただし、女性の方が、具体的に話を詰めないとその未来は現実のものになりません。

その理由を以下に一緒に見ていきましょう。

がっついているのがバレたら恥ずかしい

男って、気になる女性となんとなく脈ありだなあといったん思ってしまうと、そこで動きが止まってしまうのです。

気持ちは「前に行きたい」と思っているんですよ。つまり、みここさんともっと親しくなって、さっと飲みに行って、飲みながら「付き合ってください」「エッチさせてください」と言いたいと、彼はじつは思っているんです。思うというか、すごく妄想しているのです。

がしかし、彼は同時にこうも思います。――あんまり積極的にいくと、がっついている男みたいに思われて、なんか恥ずかしいと思ってしまうのです。

こういう男の傾向って、中学生くらいからずっと続いています。好きな女子と仲良くしたい、一緒に帰ろうと言いたい、でも言えない……だから遠くから彼女を見つめる(キモっ!)。みたいな傾向って、男は子どもの頃から現在に至るまでずっと持っています。

ではなぜ、そのような傾向を「卒業」できないのでしょうか。

答えは「エロの妄想が前に出ちゃうから」です。

人と人が愛し合ってエッチするというのは、いわば当たり前のことですが、その「エロいところだけ」を、ことさら妄想してしまうのが男です。

つまり彼の頭の中では「みここさんを飲みに誘う=エッチしたいという気持ちがみここさんにバレバレになる=恥ずかしい=だからその恥ずかしさを隠す=いつまで経ってもみここさんを飲みに誘わない」という方程式ができあがってしまっているのです。

罪悪感がある

ではなぜ、そのような方程式を彼は大事に抱えているのでしょうか?

答えは、罪悪感があるから、です。エッチに罪悪感を覚えてしまっている、いわばマジメな男なんです、彼。

たとえば、ある女子は、高校2年生の時に好きな彼氏とエッチして、「愛し合うこと=エッチすること=誇らしいこと」と思います。だから、20歳になっても30歳になっても、好きな人に好きと伝えて、楽しくエッチします。

がしかし、男で高校2年でエッチできた人は少ないのです。

仮にできたとしても、「親に隠れてコソコソやること=エッチ」とか「バチが当たるのを覚悟で神社の裏でエッチして、実際にバチが当たって一浪するはめになった=エッチ怖い」という感覚が身体中に刷り込まれてしまっているのです。

だから彼は、みここさんを飲みに誘うところから、すでに罪悪感を抱いていて、だからいつまで経っても飲みに誘ってこないのです。

お金がない

ほかに、彼がみここさんを飲みに誘わない理由があるとするなら、単純にお金がないからです。

好きな女性に「ごめん、今お金がないのよ。みここさんと飲みに行きたいし、みここさんのことが好きなんだけど、でもお金がないからちょっと待っててね」と正直に言うことのできる男は、本当に少ないです。

きわめて自分の気持ちに正直に生きている男にしか言えません。たいていの男は自分を粉飾しつつ暮らしているから、「ごめん、お金ないわ」と言えないのです。

だから誘ってこないのです。

未来はみここさんが創るといいです

というようなことで、明るい未来があるとすれば、それはみここさんから彼に「いつ飲みに行くのか」「どこに飲みに行くのか」「最初はべつに安い店でもいいし、割り勘でいい」この3つのことを伝えるしかありません。

今の世の中には「デートの誘いは男から」とか「彼女と飲みに行ったら男がお金を払う」など「男主導型」の恋愛における常識が流布していますね。

でもそれは、じつはインターネットの登場とともに崩壊してしまっているのです。

ネットの中で、「男がいかにだらしないか」「女子がいかに性欲と生きる生命力ある生き物か」というのがバレてしまっているんですね。

ネットが登場する前は、男は(大きな概念で言えば)家父長制に守られて「俺様」でいることができました。がしかし、ネットに「本当のこと」が書かれてしまったことで、ハリボテみたいな家父長制が完全崩壊して「女子のほうが生命力あふれる優秀な生命体」であることが露呈してしまったんですね。

なので、優秀なみここさん自らが未来を創ってください。

男は同じ「ゆうしゅう」でも「憂愁」だから。(ひとみしょう/作家・コラムニスト)

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