旅の風景を思い描くクリームソーダとプリンで読書時間。ときわ台「本屋イトマイ」

板橋のときわ台にある「本屋イトマイ」は書店に喫茶が併設する本屋さん。色鮮やかなクリームソーダや、人気のプリンを味わいながら購入した本をゆっくりと読むことができます。3000冊以上ある本の中から好きな著書を探したりする楽しみも。落ち着いた空間で自分だけの時間を過ごしてみて。

ゆっくりと本の世界に浸れる本屋さん

池袋から東武東上線で5つ目の駅、ときわ台駅北口から徒歩1分ほど歩くと飲食店が並ぶ通りに見えてくるのが「本屋イトマイ」。店名の由来は「暇（いとま）」から名付けたもの。日常の限りある自由な時間に本を読みながらゆっくりと過ごしてもらいたい、そんな想いが込められています。

2階に上がると書籍がずらりと並ぶ書店コーナーがあります。テーマごとに分かれている本は、小さいスペースながら3000冊以上あるのだそう。気に入ったものがあれば購入後に併設する喫茶コーナーでゆっくりと本を読みながら、軽食や珈琲と楽しむことができます。

店主の鈴木永一さんがお店をオープンしたきっかけは、デザイン会社に勤務している時に通っていた下北沢にある本屋B&Bのオーナーが主宰する講座を受講したからなのだそう。

ときわ台には本屋がないため、本棚に揃える本は最近出版された話題の新刊だけでなく、街に寄り添ったさまざまなジャンルの本をセレクトしているのだそう。お店にない本は、店頭やLINE公式アカウントで注文して取り寄せることもできます。

個室のような席でゆっくりと喫茶タイムを

書籍コーナーからレジを隔てた窓際には喫茶コーナーがあり、大きな窓からは明るい日差しが差し込みます。どこか懐かしく落ち着いた雰囲気の店内は、ひとつひとつの席が個室のように自然に分けられており、自分の世界観にどっぷりと浸かることができます。

ハシゴを登った先にあるツリーハウス風の席は、1組のみが利用できる特別な席。喫茶コーナーの席は選ぶことはできませんが予約可能。予約方法はホームページを確認してみてください。

約12種類のスパイスを使用した絶品のカレー

カルモダンやクローブなど約12種類のスパイスを使用した「スパイスカレー」は、イトマイオリジナル。スパイスの風味が食欲をそそります。こだわりは、カレーに入れる玉ねぎを極限まで炒めていること。チキンは柔らかくしっとりとしており、程よい辛さとほんのり感じる甘みのバランスが絶妙です。

ターメリックライスとスパイシーなルーの相性が抜群。それぞれの具材をルーとよくからめて食べてみて。

甘じょっぱさがクセになるハニートースト

ちょっとお腹が空いた時には、軽食にぴったりの「ハニーチーズトースト」を。食パンは東武練馬にある「まさもと」の全粒粉入りの角食パンを使用しています。

厚切りのトーストには数種類ブレンドしたチーズをのせて焼いているのがこだわり。添えてあるはちみつをかけると、チーズの塩気とはちみつの甘じょっぱさでクセになるおいしさ。コーヒーとの相性もぴったりですよ。

プリンもチーズケーキも両方食べたい方にオススメの「スウィーツコンボ」

かためのプリンとバスク風チーズケーキがワンプレートになった「スウィーツコンボ」は、プリンもチーズケーキも両方食べたい方にオススメ。ビターなカラメルがたっぷり流れるプリンは、弾力があり甘さ控えめです。レモンをほんの少し絞ったホイップはさっぱりしていて、濃厚なプリンとのバランスが絶妙です。

店内のキッチンで焼いているバスク風チーズケーキは鈴木さんのイチオシ。隠し味にホワイトチョコレートを使っているので、ほどよいコクとほんのり甘い風味が楽しめます。

旅の風景を思い描くクリームソーダ

喫茶店の定番であるクリームソーダは、エメラルド、ムラサキ、青空など種類も豊富。その中で一番人気の「ムラサキ」は、ブルーハワイにストロベリーカラーのグラデーションが色鮮やかなクリームソーダです。

どこかで旅した時に見た海辺の夕暮れを思い出すような深い色合いにうっとり。全部のクリームソーダにはバニラアイスとチェリーがのります。17時以降は黒ゴマアイスをトッピングした夜中の深い色合いを楽しめる「夜」のクリームソーダも限定で登場。興味がある方は時間に合わせてぜひ足を運んでみてください。

「本屋イトマイ」では、お店の公式キャラクター「ヨンバケ」のトートバッグやブックカバーなどのオリジナルグッズを販売しています。個性的でキュートなキャラは、デザイン会社の勤務経験がある鈴木さんが手がけたもの。現在グッズは品薄になっており、なくなり次第販売終了です。お店でみかけたら手にとってみてくださいね。

普段読書をする時間がない方も、イトマイを訪れると本の世界に浸ることができます。本を片手に好みのスイーツとドリンクで自分だけの時間を楽しんでみては。