1. トップ
  2. インテリア
  3. 壁や床を傷つけず、原状回復OKの範囲で気軽に楽しむ。賃貸DIYの基本を知ろう

壁や床を傷つけず、原状回復OKの範囲で気軽に楽しむ。賃貸DIYの基本を知ろう

  • 2020.11.11
  • 2790 views

賃貸DIY 気をつけるポイント

「原状回復」ができる範囲で楽しみましょう

日本の賃貸住宅では、退去するときに入居する前の状態に戻す「原状回復」義務があります。 原状回復については、トラブルも多いため国土交通省や東京都がそれぞれガイドラインを発表しています。 ガイドラインの内容を正しく知っておけば、原状回復費について疑問がある時にも役立ちますので、一度確認しておくと安心です。

賃貸DIYをする場合、OK/NGのポイントは「原状回復が可能かどうか」によります。 代表的なところはこんな感じ。

画鋲や石膏ボード用フック(穴の小さいもの)、ホッチキスを使って固定 → OK
釘やネジを使って固定 → NG

壁にはがせる壁紙を貼る → OK
壁に色を塗る、絵を描く → NG

大幅な原状回復が必要になるようなことをしたい場合も、「お金を払えばいいんでしょ」と思わずに、オーナーさんや管理会社にあらかじめ相談するのがおすすめです。

音や養生に気をつけて! ホームセンターのDIYコーナーを活用しましょう

一軒家と違って気をつけたいのは、DIYをするときに発生する「音」。 例えば棚を作るときも、大きな木材を買ってきて自分で切る……となると、かなりの騒音です。また、材料で床や壁を傷つけないかも不安です。 材料を切る、色を塗るなどの作業はなるべくホームセンターのDIYコーナーを活用するのが便利です。 カットしてもらえるサービスもあるので上手に利用しましょう。

キッチンコンロの周りには燃えやすい素材は厳禁です

キッチンのコンロの周りには、建築基準法によって、壁や天井には燃えにくい素材を使うことが義務づけられています。 耐火性能のない壁紙に張り替えてしまったり、火に近い場所に棚をつけたりした場合、いざというときにとても危険です。 ガスコンロの周りにはなるべく燃えやすいものを置かないよう、十分に気をつけましょう。

耐荷重・耐震には十分注意して

自分で壁面に棚をつける場合には、耐荷重に十分注意するようにしましょう。特に片持ちの棚受けパーツの耐荷重はそれほど大きくありません。説明書を十分に読み込み、書いてある以外の使い方はしないように気をつけましょう。 また、地震の際に多いのが、棚が倒れて落ちたもので怪我をする事故です。万一の場合に備えて、十分に地震対策を施しておきましょう。

初心者でもできる! 気軽な賃貸DIY

貼ってはがせる壁紙を貼ろう

ネットショップやFranc Franc、小さいものなら100円ショップでも手に入る「はがせる壁紙」を貼ってみましょう。1面に貼ってみるだけでも、お部屋の雰囲気をガラッと変えることができますよ。

大きな壁紙をいきなり貼るのが不安な方や、柄物を取り入れてみたい方は、こんな風に壁の一部分からはじめてみるのもおすすめです

キッチンやバスルームなどにおすすめなのは、貼ってはがせる本物のタイル「DIYタイル」です。いろんな色・形を選べますよ

賃貸OKの棚やフックをつけてみよう

賃貸でも、穴の小さいピンやホッチキスなどを使って壁につけられるフックや棚が売られています。うまく組み合わせれば、こんな風に部屋を彩ることが可能

無印良品の「壁に付けられる家具」も活用している方、多いです。ボックスや棚、長押、ミラーなどがあります。

おしゃれなアイアンの棚受けも、賃貸OKのもの、ありますよ

手持ちの家具に色やワックスを塗ってみよう

「なんとなく部屋全体の雰囲気がちぐはぐ」それって、部屋のせいじゃなくて置いている家具のせいってこともあるかも。自分の家具なら色を塗ったりも自由です。こちらのお部屋では、部屋に合わなかった家具を白く塗っています

りんご箱を重ねた収納棚も、背板を白く塗ることで抜け感のある家具に変身

色だけじゃなく素材感を変えることも可能。こちらのお部屋では、もともとスチールだった家具の脚にアイアンペイントを塗って一工夫。

慣れてきたらやってみたい! 本格賃貸DIY

床にクッションフロアやフロアタイルを敷いてみよう

壁と同様に面積の大きい床も、「置くだけ」のフロアタイルや、クッションフロアを使ってカスタマイズできます。 ヘリンボーン柄、コンクリート打ちっ放し風などが特に人気。自分のインテリアのスタイルに合わせて変えてみましょう。

ヘリンボーン柄のクッションフロアを敷いてガラリとイメージを変えられたお部屋

マスキングテープでカスタマイズしよう

キッチンや巾木、クローゼットのドアなどのイメージを変えたい場合は、マスキングテープが便利です。 幅広のマスキングテープで色を変えたり、マスキングテープを貼った上から本物の板や、シートを貼るなどすることで、イメージが変えられます。

マスキングテープを貼った上からシートを貼ってカスタマイズしたキッチン

ラブリコやディアウォールで柱を立てましょう

「ラブリコ」「ディアウォール」とは、ホームセンターで買える「2×4(ツーバイフォー)」の木材を使って床と天井の間でつっぱり、柱をつくることのできるブラケットです。 柱に板を打ちつけたり、棚受けをつけたりすることで、賃貸の壁や天井を傷つけることなく、自由なカスタマイズが可能になります。

有孔ボードをたててみよう

パンチングボード、ペグボードとも呼ばれる「有孔(ゆうこう)」ボード」は、ボードに決まった規格で穴が開けられている板のこと。 専用のフックや、棚受けパーツなどを使って収納を作ることができ、また、いつでも気軽にカスタマイズできて便利です。 使用する場合は、背面に少し空間を作る必要があるので、ディアウォールなどの柱を合わせて使いましょう。

元記事で読む
の記事をもっとみる