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使用期限は○年! 実はゴミ出しできない“消火器”の処分方法

  • 2015.5.22
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【女性からのご相談】

50代主婦です。最近、片付けをしようかなぁ……と思っているんですが、意外と知られていない、処分に手間のかかるモノはありますか?

●A. 意外と知らない? 消火器の処分方法!

ご相談ありがとうございます。片付けパーソナリティあさがみちこです。

確かに処分方法が分からないから結局処分せずにおいてあるモノってありますよね。

家電リサイクル法案により、

・エアコン

・テレビ

・冷蔵庫

・冷凍庫

・洗濯機

の5品目が特定家庭用機器として指定されたのは2001年のこと。今はそこに、液晶式テレビ及びプラズマ式テレビや衣類乾燥機が追加されています。

他にも、私が現場で皆さんが頭を悩ませていると感じるのは、人形だったり、仏壇だったり、さまざまです。消火器もそんな中の1つではないでしょうか。

実は、私自身、おととしに一般社団法人日本消化器工業会のお仕事をさせていただくまで、全くと言っていいほど知りませんでした。

東京消防庁管内データによると、平成24年度の消火器を使用した初期消火の成功率は77.4%で、非常に有効です。「あっても使わないからいらない」という方もいらっしゃいますが、この数字を見ると、やっぱり万が一に備えることは家族や生活を守るために大切なのだと実感します。

●消火器はゴミに出せない!?

消火器にも使用期限があります。しかし、消火器はゴミで出すことができません。知らない方も多いのが、“消火器リサイクルシステム”というもの。これは使用期限が切れた消火器を回収するシステム。消火器の使用期限は10年なんです。

上記のように捨て方が分からなかったり、使用期限を意識しなかったがために、古くなって腐食したり、形がゆがんだ消火器の使用による破裂事故が相次いでいます。もし外形に変化がなくても、いざ使おうと思ったら使えずじまいだった、ということもあるので、使用期限はきちんと守りましょう。

●消火器の処分方法3つ

一般的には、消火器リサイクル推進センターが指定する場所で処分することになっていますが、その方法は3つあります。

(1)引き取り依頼をする

(2)指定引き取り場所に持ち込む

(3)ゆうパックによる回収を依頼する

2010年以降に製造された消火器にはリサイクルシールが貼られているので料金がかからないのですが、それ以前に製造された消火器は、“リサイクルシール代”というものがかかります。リサイクルシールは種類によってかかる費用が変わるのですが、家庭用の一般のものだと550円です。

引取りを依頼する場合は、電話で特定窓口に問い合わせ、引き取りに来てもらう形になりますが、リサイクルシール代と運搬費用や保管費用がかかってきます。費用で言うと1,000円~3,000円程度です。

次に、指定引き取り場所に持ち込む方法では、リサイクルシールのみが必要です。これが1番お手頃ですね。

また、引取りを依頼することや持ち込みが困難な場合は、ゆうパックを利用します。これは電話での事前申し込みが必要なのですが、消火器発送用の専用箱を送付してくれます。そこに消火器を入れて、ゆうパックで送るという形です。料金は、全国一律2,200円です。

●多種多様な消火器

私が仕事で訪れたホームセンターでは、消火器を購入すると引取りをしてくれるというお店もありました。今、消火器も赤いモノだけではありません。キャラクターをあしらったモノや、リビングになじむ色合いのモノ、カラフルなモノやデザイン性の高いもの。サイズも仕様もさまざまです。

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今やどの家庭でも当たり前になっている“防災グッズ”ですが、意外と消火器のことは忘れがちです。また、不適正な点検や高額請求の被害が多発しているとのことなので、悪徳業者にはくれぐれもご注意を。

●ライター/あさがみちこ(片付けパーソナリティ)

整理収納アドバイザー2級認定講師・遺品整理士。イベントMCやナレーション、ラジオのレポーターなどの仕事の傍ら、趣味が高じて取得したアドバイザーとしても精力的に活動中。完璧ではなく「好い加減にちゃんと」をモットーに、企業やカルチャースクールでの講座を担当したり、悩める女性のためのカフェレッスンや、お客様のお宅に伺っての整理収納作業なども行っている。電子書籍『好い加減にちゃんと。: 恋愛上手になれる片付けマインド』iTunes/Kindleで配信中。

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