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音楽とワインに酔う、奥渋谷のレコードショップ。

  • 2020.11.6
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東京発ドイツ経由、アンダーグラウンドミュージックシーンのトップレーベルとして、世界中で高く評価されるレーベル、mule musiq(ミュール ミュージック)主催のToshiya Kawasaki(トシヤ・カワサキ)により、この夏オープンした「STUDIO MULE(スタジオ・ミュール)」は、良質の音楽と自然派ワインを楽しめるという唯一無二の空間。

レーベル活動で頻繁に渡欧するオーナーのカワサキは、自然派ワイン界の世界的カリスマであり、パリの新しいムーブメントを作ってきたピエール・ジャンクーの伝説的レストラン「Racines(ラシーヌ)」に感銘を受け、”新しくて古い自由なワイン”の虜になってから、自然派ワインをコレクションするようになった。10年に渡り集めてきた、仏・伊を中心としたワインが、ガラス張りのウォークインタイプのセラーに約1000本。おつまみには、成城学園前のデリカテッセンの名店「SALUMERIA 69(サルメリアロッキュー)」や「オーボンヴュータン」のパテなどがメニューに並ぶ。

10年に渡りコレクションしてきた自然派ワインは、グラス1杯¥1,300~¥2,000(中心価格帯)、ボトル¥8,000~¥13,000(中心価格帯)。日替わりのおつまみは、フランス産オーガニックチーズ盛り合わせ¥1,000~、サルメリア 69セレクションのフランス、イタリアのサラミ、パテ¥1,500~など。そのほか、クラフトビールやクラフトリカーも提供。

音楽レーベル主催のカワサキがセレクトした貴重なヴィンテージのオーディオで聴ける選りすぐりの音の質はもちろんのこと、二俣公一率いるCASE-REAL(ケース・リアル)が手がけた空間など、どこをとってもこだわりが詰まっている。併設されたレコードショップでは、ミュール ミュージックをはじめ、ジャンルを問わず日本人アーティストをピックアップするサブレーベルのレコード販売のほか、ミュール ミュージックと縁のあるステファン マルクスとのマーチャンダイズ販売も予定。

空間を手がけた二俣公一率いるケース・リアルは、オーストラリア発の自然派コスメブランド、イソップの店舗デザインでも知られる。テキスタイルが印象的な一枚板の御影石カウンターや、頭文字のmをかたどったオリジナルチェアなどにも注目して。

「人によってワインバーかもしれないしミュージックバーかもしれない、または小さなレコードショップかもしれない。90年代、渋谷には約80~90店のレコードショップが存在した。世界一のレコードの街だった……待ち合わせの場所もレコードショップだった。プライベートで行くことはほとんどない渋谷という街を選んだのは、その頃が現在の自分に大きな影響を与えたからだ」とオーナーのカワサキは語る。ノスタルジーな気分でまた渋谷に出かけてみるのもいいし、ここから新たに始まる音楽シーンの潮流を感じに行くのもいい。いずれにせよ、スタジオ・ミュールに行けば、極上のワインと音楽にいつでも出合えるのだ。

店内で使用するオーディオ類にももちろんこだわりが。スピーカーは70年代後半のクリプシュのコーンウォール、ターンテーブルは同時代のトーレンス、アンプ類は80年代後半のマークレビンソン。オーディオファンにはきっとたまらない。

スタジオ・ミュール東京都渋谷区神山町16-4  3F営)20時~24時休)日および不定休インスタグラム @studiomule_musicanddrinks

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