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40代までに作りたい、女性同士のつながり

  • 2020.11.1

本連載『覆面姉さんのワサビトーク』は、酸いも甘いも噛み分けたDRESSのお姉さん世代の働く女性たちが、仕事やキャリア、結婚、出産・子育て、離婚などの女性が対面するさまざまな問題を、自身の体験を交えて匿名でコラム化したものです。第四回では、30代、40代の間にやっておきたい女性同士のつながり形成について。

はじめまして、銀行員として社会人としてのキャリアをスタートしたSilkです。当時は100%男社会の中で、女性に与えられるチャンスは皆無。10年以上のキャリアを持つ女性の先輩たちも、新人の私たちと同じ仕事をする一方で、同期の男性たちは学ぶ場や昇格のチャンスが与えられるのを見て、歯がゆい思いをしていました。

そんな会社に三下り半を突きつけて3年後、女性も男性と同じ土俵で戦える職場に転職した私。同じ金融系ながら、性別関係なく平等にチャンスが与えられる会社で1年後には管理職となりました。
そこで成果を認められ、2年後には東京本社教育部設立のために転勤となったのを機に、人財育成の道へと進み、19年勤続しました。その後、ご縁をいただいて3社の教育を手がけて17年。そして2012年4月に人財育成の会社を自ら立ち上げました。

起業のきっかけとなったのは、何人もの方に「一企業だけの教育(内製化)より、すべての企業が欲している、Silkさんらしい社員教育を広めるべきだ!」というありがたい声に後押しをいただいたから。

しかし、経営者になってみると、厳しい現実が次から次へと立ち向かってきます。望む人財に恵まれず、社員がひとりしか残らなかったときも……。大変ではありましたが、5人いたときよりもひとりになった今の方が、非常に効率よく業務が回っているのも事実です。

ただ、さすがにひとりになったときは焦って悩みました。それでも、資質ある人財に恵まれると、問題は解決するものです。そして何より、さまざまな企業から集まった女性管理職団体との十数年に渡る付き合いの中で、熱い刺激を常にもらえているお蔭で、迷うことなく指針を貫いていけます。

■言われたことしかしない人たち

さて、業務を行う中で、各企業さまにお話を伺うと、皆口を揃えたように「言われたことしかしない人がいる」「自分から仕事を創ろうとしない」などの声が上がってきます。

私が社会に出たときは「右向け右」と言われたら組織全体が右を向き、トップが黒を「白」と言えば、社員はみんな「白」と言う。それが組織だと教えられてきました。当時は、従順な人=良い人財と認識されていたのでしょう。

活躍する人財に共通する7つの要素

受け売りではありますが、私は昔「活躍する人をみると7つの共通点がある。その通りの人になれば、多くの企業があなたを求めるでしょう」と教わりました。

(1)主体性:自分を持っている
(2)思いやり:神経が行き届いている
(3)自律心:言い訳がない
(4)信頼:約束を守る
(5)向学心:勉強が好き
(6)謙虚・潔さ:誠実である
(7)理解力・考える力:基礎学力がある

自分がリーダーになったとき、共に仕事をする人として一番避けたいのは、ただ仕事が遅かったり、同じミスが多かったりする人ではありません。そうした出来事に対して、指摘・指導したときに「言い訳」から入り「◯◯さんが……だから」「それは◯◯さんに……なのに」などと人のせいにする人です。こういった状況は、結果として、他の人への負担も大きくしてしまい、チーム力を減退させてしまうのです。

■30〜40代でやっておきたいこと

では、企業に求められる人になるために、30〜40代の今からやっておくべきことは? 職業柄よく聞かれますが、私は「ストレスをためないこと」と答えています。

30〜40代の特に女性には、異動や昇進、転職などのキャリアの変化に加え、健康面での変化も生じます。多様な変化をしなやかに乗り切っていく必要があります。まさにこの世代は人生の分岐点。

「どうしたら自分らしく楽しく働き、人生を過ごしていけるか?」モヤモヤをそのままにして日々を過ごしていると、小さな積み重ねがやがて大きなストレスへと変わります。ストレスと戦いながら仕事に明け暮れていると体調にも影響します。

思いのままに愚痴をこぼしたり、相談できたりする多くの他企業の女性ネットワークを常日頃から構築しておきましょう。仕事、プライベート共に、人生にはさまざまなことが降って湧いてきます。そんなとき、ひとりで考えてもモヤモヤする時間が積み重なっていくばかりです。

女性同士のつながりは強烈な力を発揮してくれます。自分から進んでネットワークを広げる行動を30代のうちに作っておくのが理想。それが基盤となり50〜60代を迎えたときには、とてつもなく大きく強固なつながりができあがっているはずです。相談する、雑談する場所を持つことは「自分らしく楽しく働き、人生をいきいきとしてくれる」、ひとつの魔法の杖になるくらい重要。

特に40代からは高い社交性を持ち、大胆に行動する人こそ、求められる人間になります。経営者となった今、そんな人財を40代を駆け抜けてきた私自身が求めているからです。

Text/Silk

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