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感性で行き先を選ぶ。新感覚の地図アプリ「Placy」で街を歩いてみた

  • 2020.10.31
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東京で生活していても、「行ったことがない」街は多い。だが目的もなく見知らぬ街へ出かける時はおでかけランキングサイトなどを頼りがち。結局みんなと同じような場所へ行ったり、しかもいざ行ってみるとなんだかしっくりこなかったり、自分の好みではなかったり……。人は誰しも好きな世界観や雰囲気を、自分のなかになんとなく持っているが、それを言語化することは難しい。「かわいいカフェ」「おしゃれなバー」そんな言葉を検索する人たちでも、「かわいい」や「おしゃれ」は多種多様。そんな、感性を言語化することへのモヤモヤを抱えている人たちにおすすめのアプリが「Placy」だ。

「Placy」とは、株式会社Placyが運営する「音楽で場所を検索する」地図サービス。2019年秋にリリースされ、2020年7月には地図の対応範囲を全国に拡大した全国版アプリがリリースされた。
音楽で自分の行きたい場所を探すとは、どういうことかいまいちピンとこない。そもそもそんなこと、本当にできるのだろうか?

「音楽で場所を検索する」……?

まずは「Placy」アプリのダウンロード。そしてPlacyを使うのに必要なのは、もうひとつ「Spotify」か「Apple Music」のどちらかの音楽配信のサブスクリプションサービスのアプリ。もしどちらのサービスにも登録していないとしたら、いずれかのサービスに登録してから、Placyにログインしよう。

ログインすると、今現在、筆者が立っているエリアの地図が表示される。アプリの画面上部「気になる曲で検索」の部分に好きな曲を入力すると、その曲の雰囲気にあった場所が地図上に表示されるという仕組みだ。また、気になる曲はSpotifyのプレイリストから選択することも可能だ。
試しに「モノクロトウキョー/サカナクション」と入力してみると、この通り。

アメカジをコンセプトにしたセレクトショップや、古着屋、滑り台などの遊具がある公園、ギャラリー、画廊など4つの場所が表示された。
知らないお店のリストが出てくるが、そのどれもが「好きかも?」と思わせてくれる。共通の価値観(好きな楽曲)を持った人がおすすめしてくれるので、そこには説得力がある。
例えば、仲の良い友人に「あなたは多分、これ好きだと思うよ」とおすすめされるものは、あながち間違っていない。それは自分自身の趣味や趣向を友人が理解してくれているからだ。Placyはその役割をしてくれる。

どのように場所をセレクトしているのかというと、実際にその場所を訪れた人がよく聞いている曲などと紐づけられているという仕組みになっている。そのため、同じエリアのなかで、まったく違うジャンルの曲で検索したときに、訪れた人が聞いていた曲次第ではおすすめの場所が被ることもある。もちろん、それぞれの曲を検索したときに、まったく違う雰囲気の場所が出てくることもあるのだという。
また、カフェやレストラン、バー、服屋などのお店だけでなく、ギャラリーなどのカルチャーに触れられる施設や、公園、ホテルも出てくるため、自粛中のお散歩コースを決めるのにも良さそうだ。

おすすめされた場所のなかから気になる場所をタップすると、その場所についての詳細や、そこの場所を好きな人が聴いている音楽のリストを見ることができる。お店によってはオーナーが好きな楽曲と、その楽曲を選んだ理由が記載されているところもあるので、どういう感性を持った人がオーナーなのか知ることができるというわけだ。
また、Placyにはいわゆるチェーン店の掲載はなく、地元にある個人店ばかり表示されている。どこかいいお店と出会いたいなと思いつつも出会えずに、知っている店や人気の場所へ行ってしまうことが多い人の“冒険”にちょうど良い。

音楽アプリのプレイリストをランダムに再生しながら、画面に表示される「好きかも?」のタネとなるスポットを巡ってみるのも楽しい。

音楽は“好き”がはっきりしている。トップチャートにランクインしている曲でも、響かないものは響かないし、周りの人が知らないアーティストの曲でもビビッとくるものはくる。だからこそ、自分の“好き”がわかりやすく現れている「音楽」に従って「Placy」と街を歩いていたら、昨日よりほんの少し心地良い場所を見つけやすくなるかもしれない。初めての街に出かけるときは、ネットで人気スポットを調べるだけでなく、ぜひ「Placy」に導かれて街を冒険してみよう。

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