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SNSでのコロナ関連情報のチェック、うつ病やトラウマのリスクに!? 海外研究の報告

  • 2020.10.31
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マスクをつけようとしている女性

SNSが役立っているのか調査

ケイタイでSNSを見る男性

新型コロナウイルス感染症による社会の変化によってイライラしたり心配になったりと、どうしても心が不安定になりやすい状況が続きます。さらにストレスをためないように、気晴らしの工夫をしている人も多いでしょう。

このたび米国ペンシルバニア州立大学と中国曁南(きなん)大学の研究グループが、2020年2月に武漢市民320人を対象にオンラインによるアンケート調査を実施。中国で最も多く使われているメッセージアプリWeChatで、家族や友人とどれくらいの頻度で健康関連の情報について発信、交換し、共有しているか調べました。研究グループは、新型コロナウイルス感染症に関する情報共有や、友人や家族からの精神的なサポートを受けるのに、WeChatが役に立っているかどうかを分析し、対象者の心の状態についても調べたのです。

アンケートで聞いた項目は「パンデミックへの対処法について情報が得られている」「友人や家族とつながっているとストレスが減る」「得られる健康関連情報から孤独感を感じることが減る」「新型コロナウイルス感染症対策に関する有益な情報を友人や家族と共有できている」などです。健康に関する行動の変化についての質問には「マスクの着用/手指消毒/手洗い以外にも、健康に関する行動が変わった」とったものも含まれました。

役に立っているけれど、半数近くにうつ病の症状も

SNSを見ながら涙を流す女性

わかったのは、SNSの利用にはよい面も悪い面もあることです。SNSを使うことで新型コロナウイルス感染症に関して膨大な量の情報が得られ、友人や家族からもサポートを受けられるほか、健康関連の行動にプラスの変化もありました。ただ一方で、対象者のうち約半数近くにうつ病の症状がみられ、そのうち約20%に中度と重度のうつ病の症状がありました。

コロナの状況を知ることがストレスにつながる「二次的外傷性ストレス」が確認された人では、80%が低レベル、13%が中度、7%が重度のトラウマになっているとわかりました。調査以前にうつ病や二次的外傷性ストレスと診断された人はいなかったにもかかわらずです。

研究グループは「新型コロナウイルス感染症のパンデミック時におけるSNSの使用と、うつ病および二次的外傷性ストレスの発症には関連性が認められる」と指摘。SNSはメリットがある半面、過剰な使用は心の健康に有害な影響を及ぼすと説明します。心理的影響を少しでも和らげるためにも、SNSの利用はいったん控えるのもよいと提案しています。日本国内でもSNS使用時に意識するとよいかもしれません。

<参考文献>

Social media use linked with depression, secondary trauma during COVID-19
https://news.psu.edu/story/633375/2020/09/29/research/social-media-use-linked-depression-secondary-trauma-during-covid-19

hong B, Huang Y, Liu Q. Mental health toll from the coronavirus: Social media usage reveals Wuhan residents’ depression and secondary trauma in the COVID-19 outbreak. Comput Human Behav. 2021 Jan;114:106524. doi: 10.1016/j.chb.2020.106524. Epub 2020 Aug 15. PMID: 32836728; PMCID: PMC7428783.
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0747563220302764
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32836728/

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