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食欲の秋!美味しいご飯が食べたくなる映画3作品 【土曜日のシネマサロン】

  • 2020.10.25
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食欲の秋!美味しいご飯が食べたくなる映画3作品 【土曜日のシネマサロン】
出典 FUDGE.jp

クリエイティブチームDo it Theater(ドゥイット・シアター)がテーマごとにおすすめの映画を3作品紹介する、連載《土曜日のシネマサロン》。第33回目のテーマは「食欲の秋!美味しいご飯が食べたくなる映画」です。

Do it Theaterの阪実莉です。この連載はDo it Theater 女子部が様々な切り口のテーマで、おすすめ映画をリレー方式でご紹介しています。

第33回目のテーマは「食欲の秋!美味しいご飯が食べたくなる映画」ということで、『イタリアは呼んでいる』『ステーキ・レボリューション』『トスカーナの幸せレシピ』の3作品をご紹介します。
一気に気温も下がり、秋になりましたね。食欲の秋!運動の秋!文化の秋!です。

 

英国親父2人の気ままなイタリア旅

食欲の秋!美味しいご飯が食べたくなる映画3作品 【土曜日のシネマサロン】
title:『イタリアは呼んでいる』

【story】
英国のショービジネス界で活躍するスティーヴとロブは、以前イギリスでのルポが好評を博し、「イタリアの北から南まで素敵な眺望のホテルと美食をめぐる旅をする」という“おいしい”仕事を依頼される。イタリアのピエモンテから始まった旅の中で、3歳の娘がいるロブは現地の女性と関係を持ってしまい、スティーブは一夜を共にしたカメラマンのヨランダと再会をするが…。

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イギリスの英国人俳優2人が気ままにイタリアを旅する本作。愉快な会話の一方でイタリア料理が淡々と出てきます。イタリアンというと、ピザやパスタのイメージですが、コースで出てくるのは、ジビエ料理やまるっと野菜の前菜など。会話ももちろん面白いのですが、ついつい料理に意識が向いてしまいます。『食べて、祈って、恋をして』でもそうでしたが、イタリアは美味しいものが多過ぎて食べ過ぎてしまいそう(笑)。私的に印象的だったのは、旅の2日目に登場するサン・フルットゥオーゾの「リストランテ ラ・カンティーナ」でのイイダコのポテト添えです。1976年に地元の漁師夫妻がオープンしたレストランで、そよ風吹く海岸沿いの席でイタリアを満喫しながらの食事というシチュエーションも羨ましい限り!イイダコをイカと思い込んで食べてしまう2人の反応も愛おしかったです。
そして、終始モノマネ合戦を繰り広げる中年男性2人の旅に彩りを添えるような、イタリア各地の壮大な景色や歴史ある街並み。何よりもそこでしか食べられない絶品料理に心を奪われます。嗚呼、イタリア。

 

ステーキ好きの真髄

食欲の秋!美味しいご飯が食べたくなる映画3作品 【土曜日のシネマサロン】
title:『ステーキ・レボリューション』

【story】
監督のフランク・リビエールは、「パリで最高の精肉店」に選ばれた店のオーナー イヴ=マリ・ル=ブルドネックとともに、おいしい牛肉はどのようにして作られるのかを解明する旅に出る。2年の歳月をかけ、世界中の食肉業界のキーパーソンたちに会った2人は、世界中のさまざまなステーキを食べ歩き、世界一おいしいステーキを見つけ出す。同時に、食肉の新たな市場を開拓しようとする者たちの前に、想定外の壁が立ちはだかる現実も明らかになっていく…。

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この映画は、お肉のドキュメンタリー映画ではあるのですが、ただお肉を焼いている映画ではなく、知識も学ぶことができる作品でした。例えば、「世界の肉牛の品種はイギリスのアンガス種が基礎になっており、和牛もアンガス種を交配したもの」ということや、「アメリカにおける年間の肉消費量は1人あたり12kgで意外にもアルゼンチンは60kg」などなど。
とは言いつつも、やっぱりアメリカのステーキハウスの二度焼きステーキや、南米のケバブ的な焼き方をするステーキ。イタリアの荒々しい豪快なステーキや、日本の松坂牛を使った繊細なステーキなど、思い返すだけでもよだれが止まりません!劇場上映時、「空腹時の鑑賞は厳禁!」というような呼び込みがあったことも記憶に残っています(笑)。
美味しい部分はもちろんですが、人間にとって美味しい牛とは?美味しい肉牛の育て方とは?そもそも、肉を食べるということとは?と、美味しいステーキを食べる前に、思考の旅にお出かけしてみるのも良いかもしれません。肉好きは必見です!

 

アスペルガー症候群の青年と元一流シェフのバディムービー

食欲の秋!美味しいご飯が食べたくなる映画3作品 【土曜日のシネマサロン】
出典 FUDGE.jp
title:『トスカーナの幸せレシピ』

【story】

超一流シェフのアルトゥーロは、短気な性格から仲間を殴り、刑務所送りになってしまう。出所したアルトゥーロは、更生の社会奉仕活動のため、アスペルガー症候群の自立支援施設で若者たちに料理を教えることになった。その施設で〝絶対味覚〟を持つアスペルガー症候群の青年グイドと出会う。その後、トスカーナで開催される「若手料理コンテスト」にグイドが出場することになり、アルトゥーロは成り行きでグイドを応援することになったが…。

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本作の冒頭で、出所した元三つ星シェフ・アルトゥーロが久しぶりに家に帰り、ささっとトマトスパゲティを作るのですが、そこから食欲が止まりません。料理上手な人のささっとご飯って、妙に魅力的じゃないですか?本場ではトマトを切らずに素手で潰して入れるようです。
そして、本作の見所は、グイドの料理の上達ももちろんですが、料理やご飯を食べることで、人生において大切なことを認識できることかもしれません。
「有名シェフ」という人がいるように、料理は作る人が違えば味も変わりますよね。それは塩加減であったり、隠し味であったり、人それぞれのこだわりや感覚が違うのかなと思います。『トスカーナの幸せレシピ』の原題は『QUANTO BASTA』で、「適量」という意味でした。生真面目に日々の生活やレシピの分量にとらわれていたグイドは、アルトゥーロに出会い、料理にはそれぞれ「適量」というものがあるんだということを学びます。それは、人生においても当てはまるということに気づいていくのですが、私もグイドの気付きや成長を観ていて、ハッと自分自身のことを振り返ってしまいました。深いですね。。

 

今回は「食欲の秋!美味しいご飯が食べたくなる映画」というテーマで、美味しい作品から、食事についてを考えさせられるような作品をセレクトしてみました。

ご飯は生活する上で必要不可欠なものですが、時に人と人を繋ぐ力があります。(同じ釜の飯をつつくってやつですね!)私も初対面の人とご飯に行くときは、相手が好きなお店を選んでみたり、珍しい食べ方をするお店に行ってみたりしています(笑)。
そして何より、ご飯は本能も大事ですよね。ダイエットは一旦置いておいて、食べたい時に食べたいものを食べる!それが私のモットーです!恐れず、本能のままに美味しいご飯を食べて、また明日から頑張っていきましょう〜!

食欲の秋!美味しいご飯が食べたくなる映画3作品 【土曜日のシネマサロン】
出典 FUDGE.jp
食欲の秋!美味しいご飯が食べたくなる映画3作品 【土曜日のシネマサロン】
出典 FUDGE.jp
食欲の秋!美味しいご飯が食べたくなる映画3作品 【土曜日のシネマサロン】
出典 FUDGE.jp
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