1. トップ
  2. 恋愛
  3. 【アストロカウンセラー・まーさ】蠍座の守護星、冥王星のはなし

【アストロカウンセラー・まーさ】蠍座の守護星、冥王星のはなし

  • 2020.10.24
  • 11673 views

こんにちは。まーさです。

蠍座を守護するのは死と再生の星「冥王星」。

ですが、以前は、蠍座は牡羊座と同じ火星の管轄であったようです。ちなみに、同じく水瓶座(守護星は天王星)も、昔は山羊座と同じ土星だったし、魚座(守護星は海王星)も射手座と同じ木星チームでした。それぞれその惑星が発見されたことにより、新しくそっちが守護星になったメンバーです。

さて、…冥王星と言えば、占星術を学ぶ際に出てくる、みんなをビビらせ度ナンバーワンの存在です。何しろ、死と再生、もしくは破壊と再生の星と紹介されていますから(笑)。

だから、「冥王星がホロスコープのこの位置にあるから、こうなんですか!!」と極度に恐れている人も結構いる。「冥王星があるから、人生の中でこのジャンルは、私にとって死と再生…?(なんのこっちゃ?)」となってしまい、占星術を難解なものと思わせる一翼を担っております。

まあ、すっかり占星術が身近である今となっては、私は「確かに死と再生だ」と思ってはいるのですが(笑。つまり腑に落ちている)、もう少し身近な感じで説明するとするなら。

冥王星の持っているエネルギーは、まず大前提として人間の人生の中にある“時間感覚”を越えています。

人間は、今の人生の枠でしか(当たり前ですが)考えられません。

が、冥王星は「一つの命の死。そしてそれがまた生まれ変わってからその先の世界まで」レベルまでの影響を意味しています。つまり「今の自分の理性では計り知れない(くらい深いレベルの)意識」などとつながっている。この辺がよく、冥王星はカルマを表わすなどとも言われる理由です。 またイメージとしてですが、冥王星のいう死と再生は「そういうサイクルを繰り返されて“何かが深く熟していく”さま」を表わしているという気もします。

私の中で一番身近で冥王星力を感じるのは“腐敗”です。命あるものはすべて死ぬと腐ります。それは一旦の終わりでもあるのですが、生き物が地面で腐敗し、再分解されてまた生命体系の中に入ることは、明らかに再生で、そこまで続けてみていくことができるなら、命に終わりはありません。もし形を変えても何か、魂のようなものが受け継がれていくのなら、生と死も、何か「魂の拡大再生産」の中のひとこまのように見えてきます。

大体、冥王星が絡んで出てくるテーマとは、今の世界(あくまでこの現代、や自分たちがいる、限定された世界)の中のルールをはるかに超えた何かがあることを、“思い出せ”とういう話が多いです。どんな立場でどんな外見でどんな考えを持った人も、すべては「命のサイクル」の中のひとつにすぎません。そこが、誰も逸脱できない「最大集合体」であるのは間違いないはず。冥王星が語りかけてくるのは「この世に“生かされている”存在であることを決して忘れてはいけない」ということ。そういう大きな大きな命の学びの流れの中にいる自分が、今の人生のために授かってきた「命のテーマ」から目を背けるな。そういうメッセージが多いように思います。

あと、これは少し余談ですが。

私が感じる限り、冥王星は、腐敗から生まれる甘美なものにもとてもよく似ています。

ジャムやお酒、チーズや漬物などの発酵食品がそれです。

よく美食家は「食べ物は腐りかけが一番おいしい」といいますが、冥王星は実際怖いとか厳しいとかそういうだけの存在ではなく、「清濁併せのむような、すべてからめ捕られるような」、そういう甘~~~~~いねっとりした強さも持つ星です。少なくとも私はそう思いますし、その資質は大いに蠍座に受け継がれ?ています。蠍座の持つミステリアスで妖艶な、時に「どこが素敵なのかよくわからないが惹かれる」系パワーはこのボスからいただいているのでしょう。蠍座の愛も甘~~~~~~~いですしね。時にね。

また、先ほども出たとおり、昔は牡羊座と蠍座が同じ火星の守護下にありました。ある意味そこも納得できなくはないのですが、区別された今となっては、その資質差は歴然だと思いますね。

火星は男性的エネルギーの象徴で、攻撃的かつ直線的。非常に野蛮ですが裏表はなく、後を引きません。が、冥王星も同じく相当に攻撃的ではあるもの、その攻撃の方向性(どう出てくるか?)が全く見えず、相手の敵意がいつ着火しいつ鎮火するかも見えず(多分永遠に鎮火しない)、また「何をもってして表で何をもってして裏、かもわからない」感じ。

まさに今の占星術上の牡羊座と蠍座の性格差と同じです(笑)。昔はもっと似た性格だったんでしょうかね。占星術を学ぶなら、分けてくれた今の方が理解しやすい仕組みになっていると思います。

…だから、賢い皆さんはもうお分かりのはず。

この世で、敵に回してはいけないのは、誰なのかを…(汗。半分本気です)。

お話/まーさ先生

元記事で読む
の記事をもっとみる