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徐々に増え出している観光客。沖縄・古宇利島の人気グルメスポットをレポート

  • 2020.10.20
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沖縄本島北部にある古宇利島といえば、マリンブルーの海をはじめとした自然豊か絶景やのどかな田園が広がるスローな観光スポット。ローカルフードも魅力で各所に名店がある。コロナ以前はそうしたお店にも多くの人が訪れていたが、今は営業時間を短縮するなどして店を続けている状態だ。

テイクアウトサービスでファンを増やす「KOURI SHRIMP」

KOURI SHRIMPのワゴン車Harumari Inc.

KOURI SHRIMPのガーリックシュリンプはプリプリした食感の殻付きエビを使い、ガーリックが香るオリジナルスパイスを加えて調理される。レモンの風味が爽やかでクセになる味だ。写真のようにチキンが入ったメニューもある。

4月中旬から約1か月の休業後、消毒液やビニールカーテンの設置などの感染防止対策をとり店を再開。しかし今も、営業時間の短縮が続く店舗があるほか、ワゴン販売は休業している。今の状況について、社長の小島 実美さんに話を聞いた。

「Go Toトラベルキャンペーンでお客様が増えた、という印象はないですね。8月から少しずつ状況はよくなっていますが、それでも9月で前年に比べて3割の売り上げといったところです」

非常に厳しい状況。しかしその中だからこそ、今まで検討していても多忙のためにできなかった新たなサービスを始めている。
今帰仁村や名護市の一部エリアでスタートしたのは、テイクアウトメニューのデリバリーサービス。地元の方に知ってもらうため、配達エリアにチラシを配るなどの告知を行った結果、デリバリーの利用だけでなく店舗への来店も増えている。
また、オンラインショップをオープンし、ガーリックシュリンプに使用するソルトやスパイス、店舗ロゴの入ったTシャツなどを販売。こちらも好評だ。

「今後も地元に密着したサービスは続けていきたいと思っています。観光客と地元客、両方向に向けたサービスで頑張っていきたいですね」(小島さん)

なお、11月には島内の近隣地にワゴンともども店舗を移転し、現在地にはアサイーボウルの姉妹店を移転させる予定となっている。沖縄に訪れた際にはぜひ、姉妹店ともども立ち寄ってみてほしい。(2020年9月16日 午後2時頃 撮影)

今は地元のお客様が支えに。ハンモックのある店「ガジュマルロック」

古宇利島の北西部にある「ガジュマルロック」は、関西から移住してきたオーナーによって2018年2月にオープンした。ゆったりと時間が流れる古宇利島のオーシャンビューカフェとして人気を集めている。

この店の特徴は、ハンモック付きのテラス席。沖縄県産食材を使用したハンバーグやカレーなどの食事やドリンクを楽しんだあと、ハンモックに揺られながらのんびりと景色を眺めることができる。

なんともフォトジェニックなこの場所は、過去にはJALが手がけるプロモーションビデオのロケ地として採用されたこともある。

そんなガジュマルロックも、コロナ禍で4月から約2か月間休業。一時はそのまま閉店することも考えたそうだが、6月下旬から営業時間を短縮して再開した。

また感染対策としては店内に複数の消毒液やレジ前にビニールシールドを設置し、入店組数の制限や退店後のテーブルの消毒など、基本的な対策を徹底している。

店はテイクアウトにも対応しており、テイクアウトはドリンク1杯のサービス付き。そのような中、沖縄県内からの来店が増えたことがとても励みになったとのこと。9月に入ってからは徐々に、県外のリピーター客も来店している。

オーナー高田さん(右)とスタッフ樋口さん(左)Harumari Inc.

「GoToトラベルキャンペーンがきっかけというよりは、沖縄県の緊急事態宣言が解除された9月から徐々に来店が増えてきている状況です。一度来ていただくとまた通いたくなる落ち着く空間なので、県外からも、地元の方も気兼ねなく遊びに来てほしいですね」(オーナー 高田さん)
(2020年9月11日 午前11時頃、 開店前に撮影)

各ショップとも共通していたのは観光客が少なくなった時期に地元の方の利用が助けになったということだろう。もちろん、沖縄を訪れる人にも安心できる対策をしっかり行っている。そんなお店を応援するためにも、これから沖縄旅行を考えている人は、感染対策をしっかりした上で訪ねてほしい。

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