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【京都史跡めぐり】周山街道の要衝☆平安時代後期の楕円形城跡「上中城跡」

  • 2020.10.16
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今回は右京区京北にある城址。平安時代後期に築城されたと伝わる田中の小城跡。

牧歌的風景に溶け込む楕円形の城郭

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右京区京北エリア。たまたまドライブで京都府南丹市から国道162号線経由してこちらへ。別名『周山街道』『鯖街道』とも呼ばれる道沿い。

そこから少し牧歌的風景が広がる農道へ。

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その周りには水路があったり、

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京都一周トレイルのコースになっていたり。これを見て、京都市って広い!と思ってみたり(笑)周辺はのどかな田園風景。

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すると、だだっ広い草原が広がる中に白い案内板。

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じつは、かつてこの場所に『上中城(田中の小城)』があり、地形からもその痕跡がわかる場所であり。

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天皇を退位した院の御所を警備する北面の武士の一人によって、平安時代後期・天仁年中(西暦1108年~1110年)に築かれたと伝わる。
その北面武士は蔵人大夫正平の末裔九郎国眞であると伝わるが詳細は不明。京の都と丹波・丹後地域を結ぶ周山街道沿いの要衝に築城されたことから、築城者が院政期の政権と強く結びついていた可能性を示し、平成5年~7年に実施された発掘調査でも12~13世紀を中心に使用されていた城であることが明らかに。

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上中城は、東西84m、南北40m、周辺部の水田より1m程度盛り上がった城内部分の面積が3.000㎡余り(史跡指定範囲は4.810㎡)。城の周囲には幅5m、深さ1mの濠が廻り、城内の北端部に幅5m、高さ20mの土塁が築かれていることが判明。

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京都市内には、140余りの城郭があるそうですが、平地に築かれる城の形として非常に珍しい楕円形。そして平安時代末期に遡る非常に古い城。さらに城郭全体が良好で残っていることなど特筆すべき特徴。それにより、平成17年には京都指定史跡に。

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グーグルマップでも、その楕円形の地形がよくわかり、この辺りの田畑や農道の区分けが、この城郭を中心に後からなされたことがわかるような立地。

さらに、この辺りの町名「京北上中町城下町」からも、城があったことがわかります。

何より京都市内に140もの城郭があったことに驚き。そんな一つがここにも。ドライブがてら立ち寄りたいスポットですね。

基本情報

名称:上中城跡
場所:京都市右京区京北上中町城下町37−5

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