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iDeCoの申し込みにかかる期間は?金融機関の選び方から申し込みの流れ

  • 2020.10.12

「iDeCoを始めてみよう!」と思い立っても、何をどの順番で行えばいいのか、どれくらいの期間がかかるのかなど、わからないことも多いですよね。そこで、iDeCoの基本から選び方、申込方法まで、iDeCoを始めるために知っておくべき情報をまとめて解説します。

■iDeCoについておさらいしよう

まず、これから始めたいと思っている「iDeCo」がいったいどういうものなのか、簡単におさらいしておきましょう。

●iDeCoのメリットは3つ

iDeCo(イデコ)は、「個人型確定拠出年金」の愛称です。公的年金とは別に、自分でお金を出して自分で運用し、私的年金を用意するための制度です。受け取れる金額は、運用結果によって変動します。

国はiDeCoの利用を推奨しているため、iDeCoには通常の資産運用などにはない「税制上のメリット」があります。

■iDeCoを申し込む際のポイント4つ

iDeCoを申し込むときに確認しておきたいポイントは、以下の4点です。

●掛金(積立に回すお金)の額

iDeCoの掛金は、月5,000円以上1,000円単位で設定できます。ただし上限があり、自営業なら月6万8,000円、公務員なら1万2,000円などと決まっています。会社員は勤務先が導入している企業年金制度によって上限が変わるため、確認しておきましょう。

掛金の金額は途中で変更することもできますが、年1回までです。iDeCoで積み立てたお金は、基本的に60歳以降まで引き出せません。iDeCoにお金を入れすぎて現在の生活が苦しくなってしまわないように気をつけて、金額を設定しましょう。

●運用先

iDeCoで将来受け取れる金額は、運用結果によって変わります。そのため、どの商品で運用するかはとても重要なポイントです。iDeCoの運用先として選べるのは、定期預金など基本的に元本割れしない商品、もしくは投資信託です。

投資信託は、投資家から集めたお金を、投資のプロがまとめて株式・債券・不動産などに分散して運用する金融商品です。投資商品の選び方については、後述します。

●金融機関

iDeCoを扱っている銀行や証券会社などの中から、1社を選びます。金融機関によって、選べる運用先や手数料が違います。途中で変更することもできますが、手間や手数料がかかるので慎重に選んでおきたいところです。金融機関についても後述します。

●申し込みにかかる期間

iDeCoを申し込んでから積立の開始まで、2~3ヵ月程度かかります。「今年分の節税に間に合わせたい!」という方は、早めに申し込んでおかないと年内に積立を開始できない可能性があるので注意してください。

■つまずきやすい所もチェック!iDeCoの申し込みから取引開始までの流れ

ここからは、実際にiDeCoを始めるために必要な手順を見ていきましょう。

手順1.iDeCoの運用先や金融機関を選ぶ
前述の「iDeCoを申し込む際のポイント4つ」を確認して、自分に合うものを選びます。金融機関は後から変更しにくいので、先に投資商品を選び、それを扱っている金融機関を選択するのがおすすめです。

手順2.金融機関で申込書類を入手する
金融機関を選んだら、iDeCoの申込に必要な書類一式を取り寄せます。手書きによる記入と押印が必要なので、オンラインでは完結できません。店頭の窓口に行って受け取るか、ホームページから申請して自宅に郵送してもらいましょう。

●手順3.申込書類を返送する

「加入申出書」などの書類に必要事項を記入します。住所や氏名といった基本情報のほか、掛金の金額や引落口座もこのタイミングで設定します。 会社員や公務員の方は、加入資格を確認するために勤務先に記入してもらう書類があります。人事や総務などの担当部署に連絡して、「iDeCoの申し込みのための書類」と伝えればわかるはずです。

●手順4.手続き完了の通知を受ける

返送した申込書類に不備がなく正常に受理されれば、その旨を記した通知書や専用ページにログインするためのID・パスワードなどが届きます。申し込み後にiDeCoを管轄する国民年金基金連合会で加入資格の審査があるため、通知書が届くのは申込書類返送後1~2ヵ月かかります。気長に待ちましょう。

●手順5.初期設定を済ませる

多くの金融機関では、iDeCo加入者専用のサイトを用意しています。届いたIDやパスワードを使ってログインし、運用商品の配分などの初期設定を済ませましょう。このサイトは、今後も運用実績の確認や投資先を変更するときなどに使うので、IDやパスワードを忘れないようにしましょう。

●手順6.掛金の引落が始まる→iDeCo運用スタート

ここまでの手順をクリアすれば、後は指定した銀行口座から自分が決めた掛金が引き落とされるのを待つだけです。引き落とされたお金は、自分が選んだ投資商品を自分が選んだ比率で購入するために充てられます。この時点から、いよいよ老後に向けてiDeCoの積立がスタートします。

■iDeCoの申し込みはどこがお得?金融機関の選び方と金融機関を比較

iDeCoに申し込むためには、まず金融機関から書類を取り寄せる必要があります。iDeCoの口座は1人1つしか持てないので、数ある金融機関の中から慎重に選びましょう。

●金融機関を選ぶときのポイント

金融機関を選ぶときは、以下の点を比較しましょう。

・手数料
iDeCoを利用する際は手数料がかかります。「加入時に2,829円、掛金を拠出するたびに171円、受け取るたびに440円」は共通ですが、これ以外に「運営管理手数料」がかかる金融機関もあります。

月に300円程度の差でも、30年運用し続ければ10万円以上の差になります。運用で増やしても高い手数料を引かれてしまってはもったいないので、なるべく手数料が安いところを選びましょう。

・投資商品の数やラインナップ
投資先として選べる商品数は、10本未満という金融機関もあれば、30本以上から選べるところもあります。また、金融機関によって投資先のバリエーションが違うことも。自分のお金をどんな商品で運用したいのか考えて、それを扱っている金融機関を選ぶようにしましょう。

・取り組みやすさ
金融機関によっては、商品選びをAIでサポートしてくれたり、無料セミナーを受けられたり、対面で相談できたりと、初めての方でもiDeCoに取り組みやすい体制を整えています。Webサイトがわかりやすく、オンラインで簡単に資産状況の確認や配分変更手続きなどができることも重要なポイントです。

●iDeCoで人気の金融機関を比較

「SBI証券」「楽天証券」「イオン銀行」は、いずれも運営管理手数料が無条件で無料ということもあり、人気があります。それぞれに特徴があるので、自分に合うところを選びましょう。

■iDeCoの資産配分はどうする?タイプ別に見る投資商品の選び方

iDeCoでどんな商品に投資するべきか。これも金融機関選び同様、迷ってしまうポイントでしょう。ここでは、投資先の選び方を紹介します。

●リスクを取るのは怖い!ローリスク・ローリターン派

「あまりお金が増えなくてもいいからなるべく減らさないようにしたい」「極力リスクを避けたい」という方は、元本確保商品である「定期預金」や日本国債を中心に投資する「国内債券の投資信託」がおすすめです。

●積極的にチャレンジ!ハイリスク・ハイリターン派

「お金が減る可能性があるとしても、積極的にリスクを取ってできるだけ高いリターンを狙いたい」という方は、「アクティブ型」「先進国」「コモディティ」といった投資信託を中心に銘柄を探してみましょう。

●間を取ってほどほどに ミドルリスク・ミドルリターン派

「あまり大きなリスクは取りたくないが、お金はある程度増えてほしい」という方が最も多いでしょう。そんな方には、投資信託の中でも「インデックス型」「全世界株式」「国内株式」がおすすめです。

資金をローリスクなものとハイリスクなものに配分することもできます。自分で決められない場合は、投資のプロが各資産にバランス良く配分した「バランス型」の投資信託を選ぶのも手です。

最初はローリスクなものから始めて、慣れてきたらより高いリターンを求めて配分を変更するのもありです。若いうちはリスクを取ってチャレンジして、受け取り時期が近づいてきたら資産を減らさないようにリスクを抑えるという方法もあります。

どれくらいのリターンを得たいのか、どれくらいのリスクを許容できるのかを考えて、信託報酬(投資信託ごとに設定されている手数料)も踏まえて自分に合う商品を選びましょう。

■iDeCoは始めるまでが大変!一つひとつ確実にこなしていこう

iDeCoを始めようと思った瞬間から、各種手続きを済ませて実際に金融機関や投資商品を選び、積立をスタートを切るまでに数ヵ月かかります。面倒に感じるかもしれませんが、一度始めてしまえば後はある程度放置できます。「大変なのは最初だけ」と思って、ぜひ乗り越えてください。

文・馬場愛梨(ばばえりFP事務所 代表)
自身が過去に「貧困女子」状態でつらい思いをしたことから、お金について猛勉強!銀行・保険・不動産などお金にまつわる業界での勤務を経て、独立。むずかしいと思われて避けられがち、でも大切なお金の話を、ゆるくほぐしてお伝えする仕事をしています。AFP資格保有。

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