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お腹の脂肪を減らしてくれるオイルとは?

  • 2020.10.9
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スムージーに菜種油を入れる人なんていないよね? でも、それで体重が減りやすくなるかもしれない。その内容をイギリス版ウィメンズヘルスからご紹介。

肥満専門誌『Obesity』に掲載された米ペンシルバニア州立大学の研究では、101名の参加者が5種類の植物油ブレンド(コーン油+ベニバナ油、フラックス油+ベニバナ油、キャノーラ油を含む3種類の菜種油)のどれか1つを豊富に摂取する食生活を4週間続けたあと、別の種類の植物油が豊富な食生活に切り替えた。

この食生活の中で参加者は、該当のオイル30g(大さじ約2杯分)、オレンジシャーベット、無脂肪乳100g、無糖のフローズンストロベリー100gを入れたスムージーを日中に2杯飲んだ。

1か月後、研究チームは、キャノーラ油+オレイン酸油(ヘルシーな一価不飽和脂肪酸が最も高濃度で含まれている組み合わせ)が豊富な食生活を送った参加者の腹部脂肪が0.1kg減っていることに気付いた。

その後の4週間で、同じ参加者がフラックス油+ベニバナ油の食事プランに切り替えると、腹部脂肪が著しく減少した。一方、キャノーラ油を含む3種類の菜種油およびコーン油+ベニバナ油の食事プランでは、キャノーラ油+オレイン酸油のときよりも腹部脂肪の減少率がやや低いという結果になった。

これはダイエットだけでなく、健康にも大きな影響を与える。

「内臓脂肪は、循環器系疾患やメタボリックシンドローム、糖尿病のリスクを高めます」と話すのは、この論文の共著者で米ペンシルバニア州立大学栄養学教授のペニー・M・クリス=エサートン博士。「キャノーラ油に含まれる一価不飽和脂肪酸は、体に悪い内臓脂肪を減らしてくれます」

基本的に部分痩せはできないけれど、クリス=エサートン博士いわく、菜種油に含まれる一価不飽和脂肪酸は何らかの方法で腹部脂肪を狙い撃ちしてくれる。

だから、炒め物やベーキング、サラダドレッシングやスムージーにはキャノーラ油を使用して、摂取量を増やしていくといいのだそう。

ただし、この研究の参加者はみな腹部肥満でウエストが太く、メタボリックシンドローム(肥満、2型糖尿病、高血圧、高血糖)の発症リスクが高い、もしくは発症中だったため、短期間で体重が大幅に減ったのも当たり前。よって、もともとウエストが細い人には、それほど劇的な変化が見られないかもしれない。

とはいえ、腹部脂肪を減らしたいと思っているなら、キャノーラ油をはじめとする菜種油の摂取量を増やしてみても損はなさそう。ただ、1日のカロリー摂取量が必要以上に増えないよう注意して。

※この記事は当初、アメリカ版ウィメンズヘルスに掲載されました。

※この記事は、イギリス版ウィメンズヘルスから翻訳されました。

Text: Korin Miller Translation: Ai Igamoto

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