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スパークリングウォーターを飲むとおならが出やすくなるって本当?

  • 2020.10.7

ネット上では、炭酸水を飲みすぎると、おなかが張り、ガスがたまると主張する人たちがいるけれど、実際はもっと複雑のよう。「炭酸飲料でおなかにガスがたまる」というのは、大部分が神話にすぎない。だけど、1時間おきにスパークリングウォーターを一缶飲み干していたり、消化不良を起こしやすいという人は、炭酸飲料を飲む量を控えたほうがいいそう。その理由とは?

炭酸飲料を飲むと、空気を飲み込みやすくなる。「通常、飲み込んだ空気はおならやげっぷとして体外に出される」と説明するのは、著書『The MIND Diet』を執筆した管理栄養士のマギー・ムーン。

「炭酸飲料は二酸化炭素(炭酸ガス)を放出します。そして、食道にたまった空気がげっぷとして排出されるのです。げっぷの原因となる体内の空気のほとんどは、体外に出るまで胃に到達せず、食道にたまったままなのです」と、ムーン。

「胃に到達する前にガスがたまった場合の副作用は、ほとんどがげっぷです。 余分に飲み込んだ空気が膨満感を引き起こすということは、ほぼないでしょう」

空気が一方で排出されなければ、他方から必ず排出される。おならが頻繁に出ているのであれば、炭酸が原因である可能性はある。しかし、どちらかと言えば、「おならは、細菌が胃酸や脂肪酸、あるいは吸収されていない炭水化物が腸内細菌と交わった結果」であり、炭酸飲料自体がそこまで影響をもたらすことはない。

炭酸飲料が好きで、おならがよく出るという人には、ナチュラル炭酸飲料がおすすめ。ムーンいわく、大半のソーダには、さらにガスを発生しやすくなると証明されている人工甘味料が多く含まれている。人工甘味料を使用していないナチュラルなものは、他の炭酸飲料に比べてガスを発生させにくい特徴がある。

とは言え、スパークリングウォーターは、100%体に良いというわけではない。ガスがたまる原因になるだけでなく、酸性度が高いため、飲みすぎた場合には酸蝕症(さんしょくしょう)と関連付けられている。げっぷという副作用を最小限に抑えて、炭酸飲料を楽しむ方法は以下のとおり。

「少量、もしくはゆっくり飲むようにすると、空気を飲み込む量を減らすことができます」と、ムーン。「それから、口を開けて飲んだりストローで飲むと空気を多く吸い込み、ガスがたまりやすくなってしまうため、口は閉じたまま、ストローは使わないで飲みましょう」。炭酸水を飲む量を制限し、胃腸の問題をきちんと対処していれば、それほどの問題にはならない。これらのアドバイスを頭に入れて、炭酸水を楽しんで!

※この記事は当初、アメリカ版メンズヘルスに掲載されました。

※この記事は、アメリカ版『Prevention』から翻訳されました。

Text: Isadora Baum For Menshealth.Com Translation: Yukie Kawabata

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