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20代と30代前半の投資行動を分析!人気の商品や始めた理由は?

  • 2020.10.6
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投資は年配の人がするものと思っていませんか?最近は、20代や30代でも投資に興味を持ち運用している人がいます。
そこで今回は、20代と30代前半の投資行動をアンケート調査から見ていきます。20代や30代に人気商品や、投資を始めた理由がわかるでしょう。

このアンケート調査は株式会社インヴァランスが2020年6月5日から6月18日にかけて、プラットフォームサービス『モニプラ』にて、20代から60代のmoneliyファンユーザー4717名を対象に実施したものです。

20代~30代前半の人はどれくらい投資している?

一般的な事務職系の20代から30代前半の年収は、200万円から480万円ほどです。ほかの年代と比べて年収が低い傾向にありますが、独身や実家暮らしの人もいるので比較的自由にお金を使いやすい層ともいえるでしょう。

そんな20代や30代前半の若手層は、どれくらい投資しているのでしょうか。男女別、年代別、またどんな職業の人が多いのかも見ていきましょう。

20代と30代前半の男女別投資割合
投資経験のある20代と30代前半の男性の割合

図:筆者作成

投資経験のある20代と30代前半の女性の割合

図:筆者作成

まず20代と30代前半の男性投資割合は全体の33%、次に女性は23%という結果になりました。20代と30代前半の男女で見ると、男性の方が投資に積極的なのがわかりますが、さほど大きな差は見られません。

全投資経験者のうち20代と30代前半が占める割合は?
全投資経験者のうち20代と30代前半の割合

図:筆者作成

次に、全投資経験者に占める20代と30代前半の割合を見ていきます。20代〜30代前半、30代後半〜40代、50代〜60代と調査しており、結果は全体の20%です。

20代と30代前半の投資経験者の職業は?
投資経験のある20代と30代前半の職業別割合

図:筆者作成

20代と30代前半における投資経験者の職業割合をチェックしました。今回のアンケートでは、会社員(一般職)が63%ともっとも多く、次いで無職14%、フリーランス6%となっています。

あらゆる方向から投資を始めた理由をチェック

20代と30代前半が投資を始めた理由を詳しく見ていきましょう。

年代別に見る投資を始めた理由
20代と30代前半の年代別投資を始めた理由

図:筆者作成

20代も30代前半も投資を始めた理由の多くは、今の生活にゆとりを持つためと老後の生活費のためです。しかし20代の理由第1位は今の生活にゆとりを持つためで、30代前半は老後の生活費のためも理由として同じだけ多いです。
この結果から、20代は老後の生活費よりも今の生活に目を向けていて、30代はその先の老後の生活についても目を向けていることがわかるでしょう。

他の年代との理由の違い

図:筆者作成

次に、20代と30代前半とその他の年代(30代後半〜40代、50代〜60代)で投資を始めた理由に、違いがあるか見ていきます。その他の年代では老後の生活費のためがもっとも多く、次に今の生活にゆとりを持つためとなります。

20代と30代前半では第1位が今の生活にゆとりを持つためとなっており、逆転していることがわかります。そのほかの違いは、20代と30代前半は旅行や趣味にかける費用よりも、子どもの教育費のために投資を始めた人が多いことです。
年齢的に結婚や出産があり、子どもに目が向きやすい傾向にあるのでしょう。

男女差から見る投資を始めた理由
投資経験のある20代と30代前半の男女別投資を始めた理由

図:筆者作成

ここでは、20代と30代前半の男女差で見る投資理由の違いについて考えていきます。投資を始めた理由は男女ともに第1位が今の生活にゆとりを持つため、第2位が老後の生活費のためです。

そのほかの理由もそれぞれ同じ順位なので、男女差ではさほど投資理由は違わないことがわかりました。ただ細かく見ていくと、女性は男性に比べて、マイホーム購入のためと子どもの教育費のための割合が多いです。

20代と30代前半が投資している商品は?

20代と30代が投資している人気商品や、投資を始めたきっかけを商品別でチェックしていきましょう。

20代と30代前半に人気の商品
投資経験のある20代と30代前半に人気の商品

図:筆者作成

20代と30代前半での人気投資商品は同じで、第1位株式投資、第2位投資信託、第3位NISA(ニーサ)といった結果になりました。ただ、細かく見ていくと投資商品の割合が若干違うことがわかるでしょう。

30代前半は株式投資が40%で、特に好んでいる傾向にあります。しかし20代は株式投資も人気なものの、第1位から第3位の割合はだいたい同じくらいです。

そのほかには、20代はiDeCo(イデコ)が12%あるものの30代前半は9%。また、FXも20代は8%で30代前半は6%と少し差が生まれています。反対に、20代の不動産投資は2%なのに対して、30代前半は不動産投資の割合が3%と少し上昇しているのも特徴です。

20代と30代前半の投資を始めたきっかけとは?
20代と30代前半の年代別投資を始めたきっかけ

図:筆者作成

ここからは20代と30代前半が投資を始めたきっかけについて分析していきます。20代の投資のきっかけ第1位は、資金に余裕ができてで、30代前半は老後に不安を感じてです。

きっかけ第2位でも違いが見られ、20代は就職、30代前半は資金に余裕ができてとなっています。20代は就職を機に資金に余裕が出て、投資を始めようと考える人が多いのかもしれません。30代前半は、視野も広くなり徐々に老後にも目を向け始める年代なのでしょう。

20代と30代前半の商品別投資を始めたきっかけとは?
20代と30代前半の商品別投資を始めたきっかけ

図:筆者作成

最後に、商品別に見る投資のきっかけについて考えていきましょう。おおまかに見るとどの商品も、資金に余裕ができてや老後に不安を感じてという理由が上位に挙がります。また就職や結婚、妊娠・出産もひとつのきっかけとなっているようです。

次に細かく特徴を見ていきましょう。株式投資は資金に余裕ができてという割合が多いものの、投資信託は資金的余裕・老後の不安・就職・結婚と、投資のきっかけとなる理由の割合がだいたい同じくらいです。
つまり人によって投資信託を始める理由はさまざまなものの、理由割合は同じくらいなので、人を選ばずいろいろな考え方で投資できる商品ともいえるでしょう。

次にiDeCoですが、個人型確定拠出年金という商品の特性上、老後資金として考えるのが一般的です。したがって、投資のきっかけ第1位が老後に不安を感じてとなっているのでしょう。

次にFXを始めたきっかけで特徴的なのは、友人・知人にすすめられてが第2位のところです。口コミによって、興味を示す商品なのかもしれませんね。

不動産投資は、老後に不安を感じてと家族にすすめられてが同票で第1位となっています。これまで不動産投資で利益を得た家族が、すすめるというパターンなのかもしれません。

投資は若い世代からの興味も大きい

20代と30代前半の若い世代でも、投資に興味を示している人はいます。そしてさまざまなきっかけを通じて、投資商品を選んでいるようです。いわれたまま投資商品を購入するのではなく、しっかり調べて自分に合った商品を選ぶようにしましょう。

執筆者:nobii
監修者:ファイナンシャルプランナー歴5年 北野 小百合

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