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1日○分迄ならOK? 保育園年長の子どもにゲームをさせる親の注意点

  • 2015.5.14
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【ママからのご相談】

小学3年生と保育園年長の男の子がいるママです。次男が長男からの影響で、ゲームをやるようになってしまいました。年長からのゲームは早いと思いますが、絶対やらせない方がいいですか? それとも、時間を決めてやらせればよいのでしょうか?

●A. 年長児のゲーム時間は平日1日30分、休日は午前午後それぞれ30分が目安。他の遊びもすすめてあげてください。

ご相談ありがとうございます。ママライターの馬場じむこです。

兄弟はどうしてもお互いに影響を受けますよね。兄がやっているからと自然に勉強に興味をもつなどいい刺激も受けますが、一方でご相談者様のご次男のように、早い段階でゲームをやりはじめるなどのあまりうれしくない影響も受けてしまいますね。

私の家でも、長男は小学校2年生ぐらいから周りの友達に影響されて携帯ゲームを始めたのに対し、次男は兄の様子を見て年中ぐらいから興味を持ち始め、一緒になって画面を見たり、貸してもらったりしていました。

今回は東京都で幼児の相談を受ける臨床心理士の方に、年長のお子さんがゲームをおこなう際に注意すべき点について伺ってきました。

●禁止よりも時間を決める方向で

『兄弟がいると、お兄ちゃんの影響を受けて弟が早くからゲームを始めるという話をよく聞きます。年長児の子どもにゲームをさせるのであれば、保育園に通う日は1日30分まで、お休みの日は午前中に30分やったら休憩させ、午後も30分までやらせるという形がよいでしょう。もっとやりたいということで、つい45分、1時間となってしまいがちですが、時計を一緒に見ながら終了時間を予告するなどして、30分でちゃんと終わらせるようにしましょう』

●一番問題なのは“ゲームでしか遊べない子”になること

『年長児のお子さんがゲームをする上で一番問題なのは、ゲームでしか遊べない子どもになることです。ただの遊びのように見えて、子どもの発達につながることは意外と多くあります。たとえば塗り絵は、腕や手をうまく動かす運動になります。そのため、幼児期にはさまざまな種類の遊びを経験することが大切なのです。積み木や折り紙、絵本、お絵かき道具といったものをすぐ遊べるような場所に置いておき、子どもが積極的に他の遊びができる環境づくりも大切です』

●「他にやることがない」と言われたら、他の遊びに気づかせる

『「ゲームをやる時間は終わり」と告げると子どもから、「他にやることがない」と言われることがあります。そんなときはお子さんが持っているおもちゃを見せて、「こんなにおもちゃを持っているよ。他の遊びもできるよ」と気づかせてあげることが大事です』

●お手伝いの後にゲーム、ワークブックの後にゲーム

『子どもがゲームに関心を持ち始めるころというのは、お手伝いや勉強にも関心を持ちだすときです。ゲームとうまくつなげてお手伝いや勉強も積極的になってもらうのがいいですね。幼児向けのワークブックを買ってきて、決めたページをやったらゲームの時間にする、お手伝いを何かしたらゲームの時間にするというように、決まりをつくっていくといいでしょう』

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いかがだったでしょうか。幼児がゲームをする際に一番気をつけることが“ゲームでしか遊べなくなること”というのはなるほど言われてみれば、と思いました。ゲームに関心を持つのは、お手伝いや勉強にも興味を持つ年頃というのも面白いですね。

ゲームが他の遊びやお手伝いなどにつながるきっかけになるといいですね!

●ライター/馬場じむこ(書評ブロガー)

東京都在住36歳。短大卒業後、一般事務・専業主婦を経て、長男が1歳の時に建材メーカーに再就職し、総務・労務も担当する経理主任として8年勤務。現在は税理士事務所にて経理事務業務のほか、Webや雑誌にてライティングを行う。夫、小学5年生の男子、保育園児の5歳男子と暮らす。著書『仕事も子育ても自分もうまくいく!「働くママ」の時間術』日本実業出版社より出版、台湾版も発売中。

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