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低糖質で高植物性タンパク質! 「エコ・アトキンスダイエット」の健康効果

  • 2020.10.2

医学専門誌『British Medical Journal Open』に掲載された研究論文によると、低糖質のエコ・アトキンスダイエット(植物性タンパク質が豊富な低糖質ヴィーガンダイエット)は、体重を減りやすくするばかりか、コレステロール値と心臓病のリスクも下げてくれるそう。詳しくみていこう。

この研究では、肥満の男女23名が6カ月にわたり1日のカロリー摂取量を推奨量の60%に制限した。そのうちの26%は糖質、31%は植物性タンパク質、43%は脂質(主に植物油)。でも、次の6カ月で高糖質・低脂質の食生活(エコ・アトキンスダイエット)に切り替えると、被験者の体重が平均1.8kg以上減った上にリバウンドをしなかっただけでなく、コレステロール値と、次の10年で心血管疾患にかかる確率も10%低下した。

お肉を断つことによる健康上のメリットは数々の研究結果が証明している。でも、この論文の筆頭著者であるデイヴィッド・ジェンキンス博士は、エコ・アトキンスダイエットほど心臓病のリスクを下げるものはない。「肥満かつコレステロール値が高い状態は、心臓にダブルパンチを与えます」。でも、エコ・アトキンスダイエットでは、植物性の脂質およびタンパク質の摂取量が増えるため、その両方が改善される。「植物性の脂質およびタンパク質はコレステロール値を下げることが分かっています。悪玉コレステロールを減らすだけでなく、善玉コレステロールを増やす働きもありますよ」

エコ・アトキンスダイエットで摂取可能な炭水化物は、オーツ麦、大麦、デンプンの少ない野菜など。脂質は主にナッツ、植物油、大豆製品、アボカドから摂取するのが好ましい。また、この食事法を中断してしまっても、心臓に対する効果は現れる。事実、同研究の被験者がエコ・アトキンスダイエットから脱線しても、LDL(悪玉)コレステロール値は下がり続けた。つまり、食事の大半を植物ベースにしていれば結果は必ず出るということ。

※この記事は、アメリカ版『Prevention』から翻訳されました。

Text: Nina Elias Translation: Ai Igamoto

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