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川岸のテラスで京のごちそうを楽しむ「三味洪庵」

  • 2015.5.14
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さらさらと涼やかに流れる白川のほとりで、古都の風情にたっぷり浸ることのできる「三味洪庵(さんみこうあん)」。甘味や、”おぞよ”と呼ばれる京都の家庭で受け継がれてきた日常のおかずが楽しめます。とくに河畔の席は絶好のロケーションで、立ち去り難い気持ちになります。

明治時代から時を紡いできた町家へ

地下鉄東山駅の1番出口からすぐ、趣ある町家が軒を連ねる住宅街に「三味洪庵」があります。築100年にもなる元昆布問屋を改修したこの町家は格子の柄も美しく、古い町にしっくりなじんでいます。壁の塗り以外は、昔のものをそのまま使っているのだとか。交通量の多い三条通にほど近いとは思えないほど静かな店内は、おだやかな雰囲気に満ちていて、訪れる人をやさしく迎えてくれるます。

幕末創業の「三味洪庵」はちりめん山椒や佃煮といった“おぞよ”を扱う専門店で、2012年にこの場所に移転しました。白川を望むテラス席は、お天気のよい日にはゆるり流れゆく河畔にてのんびりとした時間が過ごせます。夏には蛍が飛び交う光景が見られるのだそう。テラス席は数が限られているので予約がおすすめです。

ちょこんと乗ったつやつやの黒豆がアクセント

きらきらと光を反射させて流れる白川を眺めながらいただいたのは、「丹波産黒豆豆乳ぷりん」(486円)です。南禅寺でも使われてきた服部豆腐店の豆乳を用い、ほどよい弾力でくせがなく、それでいてしっかりとした豆乳の味がふわっと口のなかに広がります。ふっくらつやのある甘い黒豆が程よいアクセントに。快い口どけも印象的です。そのままの味を楽しんだあとは、別添えの黒蜜をたっぷりかけてどうぞ。コクのある蜜がからむことで味に深みが加わり、そのおいしさに思わず頬がゆるみます。

和のテイストのスイーツをたっぷり味わって

状態のよい抹茶を厳選してつくられている「抹茶シフォン」(540円)はシンプルながら風味もよく、食べごたえも充分。ほかには「抹茶パフェ」(1026円)など、和の甘味好きの心をくすぐる品がそろっています。

またこの店の自慢のひとつ「京のおぞよ御膳」(3240円)はランチで楽しむことができます。旬の素材を手間ひまかけて調理した“おぞよ”や西京味噌漬などが添えられた二段重の御膳は滋味深く、心にもおなかにも沁みてゆきます。

京の“おぞよ”をお持ち帰り

壁に芸舞妓さんの団扇が飾られた商品販売スペースには、落ち着きの中にもはんなりとした雰囲気がただよっています。「ちりめん山椒」(648円~)をはじめとする京の“おぞよ”も購入できるので、自分用や友だちへのおみやげにするのもいいですね。

京都らしさが漂うさわやかな自然の傍らで、和みのひとときを過ごしてみませんか。

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