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【女子のばんそうこう】元彼のせいで生きるのが辛い。〜おたよりから

  • 2020.10.1
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今回は「恋愛でのトラウマの克服の仕方」についての相談のおたよりです。

★元彼からのモラハラが原因でうつ病になりました。彼は同じ職場の上司です。付き合いたての頃は優しく、一緒にいてとても楽しい彼でしたが、思い返せばその頃から束縛が酷かったです。女友達と飲みに行っただけでも無視されたり怒られたりしていました。彼を怒らせたくなかったので職場の同僚や友人とはほとんど遊びに行かなくなりました。半年ほどすると私の容姿や性格を貶すようになり、「俺に相応しくない」「頭が悪いんだから俺がいないとダメだ」とか酷いことをたくさん言われました。

当時は彼の言葉を間に受けて必死に彼に尽くしました。それでも「努力が足りない」と何度も言われました。「私は生きている価値がない人間だ」と思うようになり、会社に行けなくなりました。病院でうつ病と診断され休職。その後、彼に振られる形で別れることとなり、辛かったですが3ヶ月ほどで復職しました。

復職した今、彼と付き合っていた頃のトラウマに悩まされています。元彼は上司なので関わらざるを得ませんが、声を聞くだけで記憶が蘇りパニックになります。

私は今の会社も仕事も好きなので辞めたくありません。同僚は私の事情を理解してくれているので、同僚のためにも仕事は頑張って続けたいです。でも元彼が楽しそうに話していたり仕事をしたりしている姿を見るのが憎いとすら思ってしまいます。

仕事も恋愛もまともにできず、今は生きていることが辛くて仕方ありません。ここ最近はまた仕事を休みがちになってしまっていて、同僚に迷惑をかけていることが申し訳ないです。私はこのトラウマをどうやったら乗り越えられるんでしょうか。弱い自分を変えたいです。(れいな 23歳)

れいなさんこんにちは。長いおたよりだったので編集してしまいすみません。まずは本当に辛かっただろうに、いま生きててくれてよかった。今めっちゃ勝手にエアハグしてます。

そして、うつやパニックの症状に関しては専門医やカウンセラーなど「プロのケア」をしっかり利用して下さいね。くれぐれも自分を責めたり、根性で何とかしようと思わないように。そんな中で素人である私が言える範囲で気持ちの話をしてみますね。

★日常の中心点を変えてみる

れいなさんは心の真ん中に「自分以外の誰か」を置いている感じがします。元彼や同僚など「誰か」の存在やアクションがまずあり、自分はそれを受け止めてリアクションする側。元々とても真面目で優しいひとだと思うし元彼との支配関係があったから仕方ないですが、「相手の課題や期待を受ける→頑張る→評価もらう」ことで自分を保つクセ、もう全部捨てちゃっていいですよ。

これはものすごーく概念的なのですが、下の図のように頭の中でイメージをチェンジしてみて下さい。

円の中心にいるのはれいなさんなのです。他の人はあなたの人生の一介の登場人物、いわば脇役です。陽は毎日あなたのために昇り、四季はあなたのために移り、あなたのアクションを(それが愚痴や泣き言だとしても)皆が待っている。主役とはそういうものです。ささやかなことですが、毎朝お気に入りの曲の中から「映画やドラマのオープニングで主役が颯爽と街を歩くシーン」に似合いそうなものをかけて歩いてみて下さい。「私は唯一無二の存在で、この精神も肉体も替えがきかないもの。変な男からも解放され、同僚も助けてくれて今日も無事生きてる、すげーえらい!ここからどんなドラマが始まるかな」って思ってみて下さい。中心点にいる主役は存在してるだけですごいのです。大げさですか?でもそれが自分の人生の本当の姿だと思います。その上で改めて、今後どう働きたいか、会社ではどう存在したいかを考えてみましょう。

★元彼はいまやザコキャラ

他人との交流を絶たせた上でその人の全てを否定し、自分1人に依存させるような人間はモラハラなんて言葉では生ぬるいですね。この手法は洗脳も自殺も殺人すらも起こせる。まずはそんな恐ろしい人から解放されて自由になったことを全力で祝福したいです。

彼は仕事もできて頭も切れるタイプなのかもしれませんが、しょせん小物です。真の賢い人は他人を縛り付けたり支配下に置いたりはしません。彼は優しく気弱な人を選んで支配欲を満たしたいだけ。その酷さは他人には理解しづらいでしょうが、れいなさんは存分に嫌って憎んで呪いましょう。あのクソ野郎!とののしりましょう。しかし彼は魔王ではなく、ただの「自分という極小国の暴君」です。さっきイメージした「私を中心とした世界」において彼はもはやザコキャラ。「北斗の拳」(知らなければググってみて)で住民たちをいたぶる恐ろしい奴だけど、主人公ケンシロウの手によりわずか3秒で惨殺される存在です。そんなキャラにおびやかされ続けるの、アホくさいっす。

かつて私が失恋でボロボロになった時に友人に言われた忘れられない言葉があります。「つらいのは分かる。でもその状態が彼に知れたら無駄に勝ち点1を献上することになるよ。アイツ俺がいないとそんなにしんどいのか…って陶酔するよ。くやしすぎない?」

モラハラの元彼にとって、振った女の辛そうな姿はこの上ない栄養です。勝ち点10くらいの献上になります。W杯不戦勝のまま優勝させていいですか?逆に「彼といないのにやけに楽しそうで幸せそう」という一番の復讐をしたくないですか?

今はまだ難しいかもしれない。頭で分かってても元気にはなれないかもしれない。でもこれだけは覚えておいて下さい。傷は時間が必ず解決します。「クッソくだらねー男に惑わされてたな!」って思える日が来ます。そしてれいなさんを大事に思っている人たちが今この瞬間もたくさんいます。あなたは人生の主役であり、この先の道にうんざりするほどたくさんの宝物が待っているのです。

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