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「男女の友情」はなぜうまくいかないのか?男性目線で考えてみた。

  • 2020.9.30
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長年のあいだ論争が続いている「男女間の友情はあり得るのか?」という議論。
あなたはどのように考えているでしょうか?
身近に男友達がいる方は考えてみてもらいたい。
彼はまったく何も期待せずに、純粋に友達として自分と付き合っているのか?
必要以上に優しくないか? などちょっと気になりだすと色々と邪推してしまいますよね。
今回は、そんななかなかうまくバランスが取れないと言われている、「男女間の友情」について、考えていきたいと思います。

そもそも友情って何?

「友情」というものは、ひとによって温度や形式は異なるとは思いますが、「恋心や下心をゼロにして付き合える仲」くらいは共通して定義付けられると思います。
たまに電話をする。いっしょに飲みやご飯、お茶に行く。ホットな事件が起こったら「ホウレンソウ」(報告、連絡、相談)する。困ったことがあったら助け合う。誕生日を祝う。などなど。
友達同士でもさまざまなイベントがあり、これらを共有できる仲間に芽生える感情が友情なのではないでしょうか。
あなたにも何人かいることと思います。私は、かつては複数人友達がいたのですが、年齢とともに徐々に少なくなってきました。みんな忙しいのだと思います。
あとは老後にその友達たちが戻ってきてくれることを期待しています。

男女間で友情の定義が違う?

私が気になったのは、男女間で「友達との付き合い方」が若干違ってくるのではないかというポイントです。
女性にはあまり知られていないかもしれませんが、男性同士のコミュニケーションはものすごく淡白です。
ものすごく仲の良い友人同士だとしてもとても淡白です。例えば飲み行く約束ひとつとっても以下のようなやりとりが当たり前です。
A「今日は?」
B「無理」
以上です。この場合はBがちゃんと断っている時点でかなり紳士的なやりとりと言えます。都合が悪い場合は、ふつうに「無視をすることが返事」であることもあります。
そして次の連絡は数ヶ月後……というのもざらにあります。
私は男性なので、女性同士のコミュニケーションの細部を知り得ないのですが、こんなことを女性にしていたら怒らせてしまうのではないかと思っています。どうなんでしょうか?

男女の友情が成立しない状態とは?

例えば、よく聞くパターンが、自分は友達だと思って接していたのに、実は向こうが恋心や下心を抱いていいたというパターン。
こちらとしてはそんなつもりで一緒にいたわけではないので、相手との距離感を変に再考せざるを得なくなってしまいます。
また、知らないうちに自分の言動が相手を傷つけてしまっているのではないか? など、ごちゃごちゃと頭のなかで考えていたら、もういっそのこと距離を置いてしまったほうが楽ですよね。
また、最初は友だちだと思っていたけど、どちらかにだんだんと恋愛感情が芽生えていってしまうパターンもあります。

男女間かどうかは関係ない

自分が好意のない相手から好かれてしまうと「面倒くさい……」そう思うかもしれませんが、人間関係というのはつねに一定の状態という考えの方が不自然ではないでしょうか?
ひとの気持ちと同じように、ひととの関係性も常にぶれながら揺れ動き続けているものなのです。
そしてそれは必ずしも恋愛沙汰のみで破綻する関係性ではありません。お互いが抱いている「一緒にいる目的」がずれた途端に、人間関係というものは破綻するのです。
もし同性同士だったとしても、あなたから何かを盗むことを目的にあなたに近づいてくる女性もいるかもしれません。
盗むと言っても物だけではなく、あなたのステータスやセンス、知識、交友関係など、自分の欲望や願望を満たすためにあなたに近づいてくる人間は、その本来の目的を隠しながらこっそりと近づいてきます。
あなたに密かに好意を抱いている状態と、構造的には同じですよね。

相手の変化に柔軟に対応しよう

さきほどどこかで述べましたが、人間というのは欠陥だらけの生き物です。だから考え方はつねにブレます。
また、年齢を重ねれば重ねるほど身体や脳味噌が劣化して、ぶれやすくなってきます。
「一生友だちだよ!」と言っていた友人が、翌日自分の家からお金を盗んでいた。または、包丁を持って攻撃してくる可能性……などといった可能性はゼロではないのです。
なので、男性であろうが女性であろうが、他人に対してつねに「一定の何か」を求める方が暴論だと私は考えています。
「友人だと思っていた男性が自分に好意を抱いていた」捉え方によっては素晴らしいシチュエーションだとは思えませんか? そして、あなたにこの男性の気持ちを否定することはできないのです。
その行為にあなたが答えられなかったとしても、きちんとそれを説明し、お互いの妥協できるポイントで友人関係を続けていくことは不可能ではないと思います。
自分にとって「面倒くさい」「都合が悪い」から人間関係を断絶する。
私はこの考えこそが、寂しい考えで、さらに自分の選択肢や可能性をどんどん狭くしてしまっているのではないかと思います。
(吉田ヨシヲ/ライター)


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