1. トップ
  2. レシピ
  3. 非日常は近くにもある。桜田通が体験、「星のや東京」の旅館ステイ

非日常は近くにもある。桜田通が体験、「星のや東京」の旅館ステイ

  • 2020.9.26
  • 1476 views

観光地の今をオンラインで生配信する特別企画「トラベルライブビューイング」の初回でゲストMCを務めた、人気俳優の桜田通さん。配信会場は、東京・大手町の日本旅館「星のや東京」協力のもと、館内の「お茶の間ラウンジ」を簡易スタジオとしてお送りし、桜田さんにとっての旅への想いを聞いた。

和モダンな空間美がゲストを優雅な世界へいざなう

桜田さんが同館を訪れるのは今回が初めてだが、足を踏み入れた瞬間に自分好みであると直感したそう。それはまず、雅やかな日本の伝統様式に現代的なエッセンスを調和させた空間美にある。

館内着も、桜田さんを感動させたポイントだ。「生地がやわらかくて着心地が抜群。なんならスポーツができそうなくらい。通気性が快適でデザインもかっこいい」と大絶賛。同館総支配人の赤羽亮祐さんに聞くと、女性用として色違いの館内着が、お子様用はデザインが異なるものの、同様に動きやすい館内着が用意されているとか。

しかも館内着とはいえ、このまま旅館の周辺を歩いたり、桜田さんが疑似体験した同館の人気アクティビティ「東京絶景ナイトバスクルーズ」のバスに乗車したりできる。そこには、“日本旅館で過ごしている風景をこの地につくりたい”という「星のや東京」の想いが込められている。

withコロナを迎えた昨今、「星のや東京」を運営する「星野リゾート」が提案しているニューノーマルな旅が、マイクロツーリズムというスタイル。自宅から1~2時間圏内で、旅を楽しもうという考え方だ。そう赤羽総支配人が教えてくれた。

これには桜田さんも同意見。「2~3日のんびりするのもいいですが、近くに1泊してちょっと羽根を伸ばすみたいな旅行をしたいと思っていました。マイクロツーリズム、いい意味で気軽に旅行ができる時代ですよね。それも楽しいと思います」と共感する。

ちりばめられた日本旅館ならではのエッセンス

桜田さんが紹介したのは「菊」という部屋だ。入室した第一声は「いやースゴい! なんだこれ。きれいだな~」。と、これだけでも感動ぶりがうかがえる。そしてスタッフから「ごろごろソファ」と呼ばれている、ゆとりのあるソファに腰を下ろしてリラックス。「ここで寝ちゃってもいいって思えますね」と座り心地を実感。

次に布団の寝心地をチェックすると「すごくやわらかい。本当に包まれるという感触を初めて体験しました。まるで雲の中で寝ているみたい。ひとセットいただいてもいいですか?」と、その無邪気な様子はさながら少年のよう。

次は風呂場へ。そこはやはり、湯治の文化を大切にする日本の旅館ならではだ。浴槽は一般的なホテルよりも深い造りになっていて、足を伸ばせるのはもちろん、肩までザブンと浸かれるようになっている。しかも「星のや東京」の最上階には、地下約1500メートルまで掘られた天然温泉もある。東京の真ん中でも、名湯の魅力をじっくり体験できるのだ。

驚きに満ちた「Nipponキュイジーヌ」

続いては料理。「星のや東京」の料理長は、2004年にボキューズ・ドール国際料理コンクールにて日本大会で最年少優勝、2013年には同コンクールフランス大会で魚料理の世界一位と評され、銅メダルを受賞した浜田統之シェフ。フレンチをベースに、日本の四季の恵みを生かした「Nipponキュイジーヌ」を提供している。

ここでは7皿の料理で構成されるコースメニューから2皿を食べてもらい、感想を聞いた。まずは「五つの意思」という、ビジュアルからして斬新な前菜。球体の石の上で、和食で大切にされている酸味、塩味、苦味、辛味、甘味の5種の味覚を表現したメニューだ。

「かわいい。家に飾りたい」。そのプレゼンテーションには、桜田さんも驚きを隠せない様子。そして一つひとつを口に運び、五感を使ってゆっくりと味わう。恍惚な表情からも、そのおいしさがうかがえる。そして3つ目「サンマとジャガイモのコロッケ」の石を手にしたとき、「わぁ! そういうことか」と、うんうんうなずく桜田さん。

「前の2つよりも石が温かい。そう、料理に合わせて温度が違うんですよ。確かに、ほかのレストランでもそうやってお皿が提供されますけど、この料理は石を手で持つのでより直感的。味も抜群においしいのはもちろんのこと、見た目も味も、こんなにサプライズ感に満ちたコロッケは初めてです」

次は「金目鯛のアンクルート」。塩麹で漬けた金目鯛の下に松茸のぬか漬けを敷き、ほうれん草と湯葉、海老とホタテのムースと重ね、パイで包み焼きにした一皿だ。ガルニには、パンとビールをぬか床にして漬けた根菜サラダ、そしてエシャロットを発酵させたベアルネーズソースを添えている。なお、随所に日本の伝統食文化である発酵食材を用いるのも同館の料理の特徴だ。

「ほんとにおいしい。ひとつひとつの素材がしっかり立っていて、うまみ、酸味といったメリハリも抜群。ちゃんと料理されているって、こういうことを言うんでしょうね。思わず笑顔になっちゃいます」

旅は騒がしい日常からのエスケープ

仕事はもちろん、これからはプライベートも充実させていきたいと語る桜田さん。旅にもやっと行けそうだと思っていて、友人や家族とマイクロツーリズムの計画を立てたいと目を輝かせる。桜田さんにとって、旅とはどんな存在だろう。
「僕にとっては気分転換ですね。そして、だれかと一緒に行く旅が好きです。カフェに行ったり、ごはんを食べたりするのも好きですけど、それは日常。仲のいい友人と、非日常を楽しんでリフレッシュするのが、僕にとっての旅の醍醐味なんです」

そして、旅は騒がしい日常からのエスケープとも。今回「星のや東京」のアクティビティやステイを通して、ふだん暮らしている東京にも見たことがない景色はたくさんあり、非日常な体験があふれていることを実感したとか。それはどんな地でも同じ。身近な場所に隠れたまだ見ぬ感動を探しに、マイクロツーリズムへ出かけよう。

星のや東京
東京・大手町の日本旅館。2016年の開業以来、国内外の観光者から支持を集めている。コロナ禍の中、自宅から1~2時間で行ける範囲の旅行「マイクロツーリズム」を提案する星野リゾートが運営する。東京の中心に位置する星のや東京では東京在住者でも楽しめる特別なプランを提供するなど、東京の温故知新の魅力を発信し続けている。
https://hoshinoya.com/

取材・文:中山秀明
撮影:山本恭平
衣装:柴田圭(tsujimanagement)
ヘアメイク:加藤まり子(MARVEE)
衣装協力:エンポリオ アルマーニ

元記事で読む
の記事をもっとみる