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日本で唯一のアジサイ専門店。京都・三条通の「アジュール」

  • 2015.5.13
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夏の始まりを告げる花、アジサイ。ブルーやピンク色の花がよく知られていますが、他にもさまざまな色があり、また色の変化を楽しむこともできるのを知っていますか。京都・三条通にあるアジサイ専門店「azur(アジュール)」は、まだまだ知られていないアジサイの魅力に出会えるお店です。

一年を通して色とりどりのアジサイがそろっています

京阪三条駅から歩いておよそ10分。近代建築が建ち並ぶ京都・三条通と富小路通の交差点を北へ歩いてすぐのところに国内唯一のアジサイ専門店「アジュール」があります。店名の「azur」は青、特に海や空の青色を表すフランス語。また、アジサイの学名が「水の容器」を意味することからこの名前が付けられました。

通りに面した窓ガラスから見える色とりどりのアジサイに、お店に入る前から心が躍ります。扉を開けて中へ入ると、私たちがよく目にするブルーやピンク色のアジサイだけでなく、色鉛筆で色をつけたような繊細な色合いのものなど、たくさんの種類のアジサイが私たちを出迎えてくれます。

アンティークな雰囲気の秋色アジサイが人気

アジュールを切り盛りするのは平野さおりさん。「アジサイはもともと日本が原産なのですが、ヨーロッパを中心に品種改良が行われ、種類がたいへん豊富になりました。今、この“西洋アジサイ”の人気が世界的に高まっているんですよ」と教えてくれました。

お店で特に豊富に取りそろえられているのは、一般に「秋色アジサイ」と呼ばれているアンティークカラーのアジサイ。鉢植えで花房がきちんと付いていれば、紅葉のようにグリーン系からピンク系への色変わりも楽しめます。色の出方は1本1本で微妙に異なり、どんなものが仕入れられるのかもその時々で変わるので、お店を訪れてお気に入りを選びましょう。価格は時期によって異なりますが、鉢植えなら1鉢1500円程度〜、切り花なら1本1500〜3500円程度。1本で十分ゴージャスに見えるのもアジサイの魅力のひとつです。

長く楽しみたいならドライフラワーやプリザーブドフラワーも

秋色アジサイは、ドライフラワーとしても飾っておくことができます。切り花を触ってみて乾いた感じがするようになったら、水から出して逆さに吊るすなどして乾かしましょう。もともとの色が抜けてくすんだ金色のように見えるドライフラワーは、クラシカルな雰囲気が素敵です。

お店にはすでにドライフラワーに仕上げられたもののほかに、リースやフラワーボールに形作られたプリザーブドフラワーやアートフラワー(造花))もあります。「長く楽しみたい、インテリア小物として使いたいという方にとても人気ですね」と平野さん。微妙に異なる色合いのなかから、ピンとくるものを直感で選ぶのも楽しいですね。

春から夏には鉢植えが豊富に。プレゼントにもおすすめです

アジュールには1年を通してさまざまなアジサイが並びますが、特に4月から6月ごろにかけては鉢植えが豊富にそろう時期。全国への発送も行っているので贈り物にもぴったりです。

最後に平野さんにおすすめの飾り方を尋ねると、「鉢植えの場合は挿し木に挑戦するのもいいですね。切り花の場合は、茎の断面が広くなるよう大きく斜めにカットして、なかの白いわた状のものを取り、たっぷりの水につけるようにすると長く楽しめます。すっかり短くなってしまったら水を入れたガラス皿などに浮かべておくときれいですよ」と話してくれました。 ほかにも平野さんお手製のアジサイの花を使ったアクセサリーなども販売しています。あなたにぴったりのアジサイと一期一会の出会いをしてみませんか。

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