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健康によいウォーキング。「通勤」で歩くとさらに効果アップすることが、海外の研究で判明!

  • 2020.9.25
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階段を下りる女性

米国12万5885人のデータを分析

ケイタイを片手に歩く女性

日本でウォーキングに取り組む人が年々増加していることが、調査結果からわかっています。笹川スポーツ財団が1996年から2018年前の傾向を調べたところ、ウォーキングの実施率は週1回以上と回答した人が13.6%から32.9%に上昇していました。新型コロナウイルス感染症によって外出しづらい状況にはなっていますが、屋外での運動は問題ないとの指摘もありますから、運動不足の解消にウォーキングを心がけている人は従来通り増えているかもしれません。

このたび米国オハイオ州立大学の研究グループは、2017年に全国規模で実施された交通行動調査(National Household Travel Survey)のデータをもとに、ウォーキングの移動目的が主観的な健康状態の評価にどのように影響するのかを調べました。

対象としたのは、18~64歳の成人12万5885人のデータ。データには対象者の移動目的ごとにかかった移動時間と自ら評価した健康スコア(1~5段階評価)が含まれていました。ウォーキングによる移動目的は、自宅を起点とした通勤、自宅を起点とした買いもの、自宅を起点とした散歩、自宅を起点としたそのほかの目的、自宅以外を起点とした移動で分けられていました。分析した移動についてのデータ件数は50万件以上にも及びました。

徒歩通勤でより健康に

歩く男性

するとわかったのは、やはりウォーキングは移動時間の長さやその理由に関係なく、対象者の主観的な健康感を高めていることでした。さらに興味深いことに、自宅から職場へウォーキングを10分増やすと、買いものや散歩といったそのほかの理由のウォーキングと比べ、健康スコアが6%上昇していることがわかりました。そのほかの理由のウォーキングでの上昇率は3%程度だったので約2倍も効果が現れたことになります。

また通勤にウォーキングをとり入れていた人の歩行速度は、平均して時速約4.3kmで、夕食後に散歩をする人の場合の平均時速約4.1kmと比べ、速くなっていました。加えて今回の調査では、自宅を起点としたウォーキングでの移動は、別の場所を起点とした移動よりも、移動時間が長くなっていることが示されました。自宅を起点としたウォーキングの場合64%が10分以上歩いていましたが、別の場所を起点としたウォーキングではそれだけの時間を歩いていたのは50%程度でした。

今回の結果から、「ジムに通うだけが運動手段ではなく、徒歩通勤などは運動を手軽に生活の一部としてとり入れる賢い方法」と研究グループは提案しています。これから歩きやすい天気になることですし、生活にとり入れてみるとよいかもしれません。

<参考文献>

Why walking to work may be better for you than a casual stroll
https://news.osu.edu/why-walking-to-work-may-be-better-for-you-than-a-casual-stroll/

Effects of walking on self-assessed health status: Links between walking, trip purposes and health
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S2214140520301055

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