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桜田通MC、第1回トラベル・ライブビューイング実施レポート

  • 2020.9.23

観光地の今をオンラインで生配信する特別企画「トラベルライブビューイング」の初回が9月13日に開催された。舞台となったのは、現在、日本国内で最も”行きたいけど行けない観光地”東京。ゲストMCに人気俳優の桜田通さんを迎え、夜のバスクルーズや旅館ステイをOMO(Online Merges with Offline)で体験するという新しい試み。そのイベントレポートをお届けしよう。

ナイトクルーズで再発見する東京の美しさ

今回は東京・大手町の日本旅館「星のや東京」協力のもと、館内の「お茶の間ラウンジ」に簡易スタジオを設け、前半は同館の人気アクティビティである「東京絶景ナイトバスクルーズ」を疑似体験。桜田さんはサブMCの岡野ぴんことともに、クルーズの様子をレポート。バスも大手町から出発し、「トラベルライブビューイング」は幕を開けた。

バスツアー自体は東京観光として有名だが、東京に住んでいながら「実は乗ったことがない」という人は少なくないだろう。ましてや今回は、美しい夜景を眺めながら巡るという特別仕様。桜田さんが「東京に住んでいる僕でも乗りたかった」と言うのもうなずける。

最初の目的地は東京タワー。到着までの間にトークを繰り広げつつ、別のカメラから中継したのが国内サードウェーブコーヒーの旗手「ONIBUS COFFEE」の中目黒店だ。店主の坂尾篤史さんが出演し、コーヒーを作ってくれた。

ふだんカフェラテをよく飲むという桜田さんは、この日もカフェラテをオーダー。坂尾さんは手早い所作でエスプレッソマシンを使い、ラテア―トが美しい一杯を抽出。このカフェラテはミルクに合わせたオリジナルブレンドの豆を使い、クリーミーながらすっきりとしていて、香り立ちのよいフレーバーが楽しめるそうだ。

やがてバスは東京タワーへ。この日のライトアップは、白色を基調に涼しげなイメージの夏バージョン。10月初旬の夜からは、温かみのあるオレンジ色のライトを使用した冬バージョンになるそうだ。バスはふもとから見上げるようにタワー周辺をゆっくり旋回し、凛々しく輝く東京のシンボルの姿を届けてくれた。

桜田さんも画面越しに感動。「特別感があって贅沢。東京に住んでいても、東京タワーには行きたくなります。また、いまだに近くに来ると写真を撮ってしまうんですけど、このバスはこんなに近くから撮れるんですから、それはもう思い出の一枚になりますよね」と、東京タワーへの想いを語った。

実際に真似できるオンライン配信を使った新しい旅

今回の企画で強調されていたのは「新しい旅の提案」。単にオンライン番組を楽しむというだけでなく、視聴者がこれから旅をするときに、自分も旅先でスマホを使ってライブ配信して、友達とつながるOMO(Online Merges with Offline)を体験できるという点。つまり実際の旅行であるオフラインの体験に、友達とのオンラインのコミュニケーションを融合させてこれまでとは違う旅を楽しむスタイルを提案しているのだ。

番組でも、視聴者が取り入れやすいOMOの旅スタイルを具体的に提案していた。その一つが「おつかい旅」。旅行を見ている視聴者である友達からの要望に応えて、リアルタイムで行き先を変えていく旅。そうすることで、視聴者は、現地で友達と一緒に旅先を決める楽しさを疑似体験できる。

今回の番組では、ゲストの桜田通さんにちなんで、東京の道路である「桜田通り」を走って欲しいというファンの要望がコメントされていた。そこで急遽、バスのルートを変更。要望がかなった時にはコメント欄に絶賛の嵐が舞うほどに盛り上がっていた。こういった、ある意味アドリブ的な楽しみ方は実際の旅行でも起こることで、オンラインでつながればその体験を多くの人と一緒につくれるというわけだ。

そのほかにも旅先でオンライン接客を活用してお店に行かずにお土産を購入したり、仲の良い友達とオンラインでおしゃべりしながら絶景を楽しんだりと、OMOの新しい旅スタイルを随所に織り込み「真似したくなる旅」を演出していた。

都会のエネルギーを五感で得られる体験は東京ならでは

帰路では「ONIBUS COFFEE」の坂尾店主に続き、もう一人の特別ゲストと中継。登場したのは、桜田さんが18歳のころからカットを担当している、表参道のヘアサロン「OCEAN TOKYO」代表の高木琢也さんだ。

高木さんから原宿の現在の様子や人気美容室OCEAN TOKYOのコロナ対策について語っていただいた。そしてサブMCのぴんこが「お二人で旅に行くならどこがいいですか?」と聞くと、桜田さんは「高木さんは『OCEAN TOKYO』というだけあって、海によく行かれているイメージ。高木さんがおすすめな、海が見える観光地に行きたいです」とコメント。

すると「じゃあ竹富島がいいね。『海も星もきれいだから」と高木さん。「ぜひ今度、高木さんと一緒に中継したいです」と桜田さんのラブコールも飛び出す、和やかなやりとりが印象的だった。

ちなみに、高木さんが提案した竹富島がある沖縄は、桜田さんにとって特別な場所だ。デビュー作の舞台は竹富島からも近い鳩間島であり、「ハワイやバルセロナなどいろいろな海に行きましたが、僕は鳩間島を超えるきれいな海に出会ったことがありません」と熱弁するほど。

バスは東京駅の前を通過し、大手町へと近づいていく。最後に中継をつないだのは、やはり絶景が楽しめるスポット。2019年11月にオープンした、「渋谷スクランブルスクエア」の屋上にある「SHIBUYA SKY」だ。

地上230mの高さから、360度を見渡せる景色は圧巻。ゴージャスな夜景であればなおさらだ。しかも、多彩なドリンクを飲みながらくつろいだり、人工芝で寝そべったりと、非日常感をいっそう演出する仕掛けが随所に。この、都会のエネルギーを五感で得られる体験は、東京観光ならではといえるだろう。

桜田さんは現在28歳。コロナ禍でここしばらくは行ってないが、大人になるにつれて旅行の機会は増えているとか。行くのは一人旅ではなく、友人と目的地だけ決めて、宿泊地や食事はその場で成り行きに任せることが多いという。

仕事で国内外さまざまな場所へ行くが、あらかじめ用意されているからこそ、自分で決めた土地へ行き、ときには運転して、というのが楽しい。計画することも含めたものが自分にとっての旅だと、桜田さん。

遠くに行く旅もいいが、近くにも素晴らしい景色、施設、食、催しなどがあふれている。視点を変えれば、その魅力を再発見できるチャンスがいまであり、「星のや東京」を運営する「星野リゾート」が提案するマイクロツーリズムなのだ。

次回は、今回のスタジオとなった「星のや東京」の魅力に触れながら、桜田さんへのインタビューをお届けする。

ダイジェスト動画を公開中

星のや東京
東京・大手町の日本旅館。2016年の開業以来、国内外の観光者から支持を集めている。コロナ禍の中、自宅から1~2時間で行ける範囲の旅行「マイクロツーリズム」を提案する星野リゾートが運営する。東京の中心に位置する星のや東京では東京在住者でも楽しめる特別なプランを提供するなど、東京の温故知新の魅力を発信し続けている。
https://hoshinoya.com/
取材・文:中山秀明
撮影:山本恭平
衣装:柴田圭(tsujimanagement)
ヘアメイク:加藤まり子(MARVEE)
衣装協力:エンポリオ アルマーニ

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