理想の女性ってどんな人？ 毎回〝ロス〟を生む罪な男・中村倫也さんが美人百花初登場♡

元不良の高校教師、人たらしなメンヘラ製造機、マイペースな美食家探偵……。出演する作品はどれもがハマり役で、作品終了後は世の中に〝ロス〟が起きるほど、つねに私たちを魅了してくれる中村倫也さん。お話を聞けば聞くほど、思考が深くて、おちゃめで大人で……。 いろんな表情を持つ中村さんにどっぷり沼落ちしそう♡ 日本一の〝万華鏡俳優〟が持つその魅力の源を徹底解剖します！

あだち充作品の女性が持つ〝ちょうどよさ〟が理想です

家事や料理が得意で、料理動画も話題に。エプロン姿の〝リア恋〟動画に萌える女子も多かったけど、ズバリ中村さんの理想の女性ってどんな人?

「うーん。あだち充作品に出てくるような、ちょうどいいわがままと、ちょうどいい気遣いができる女性がいいんじゃないですか。でも、一緒にいて楽しければなんでもいいと思いますけどね。結婚願望もありますよ。理想はやっぱり、行ってきますのチューをして、おかえりなさいのハグをするような、いただきますの胴上げをするような、おやすみなさいのサンバ大会を開くような……(笑)」

おちゃめな笑顔にうまくはぐらかされた気もするけれど、そんなところがなんとも中村さんらしい。かと思えば、「でも年々、女性への理想は少なくなってるかもしれないですね。自分は理想を求められるほど大した人間じゃないってわかってきますから」と、ふいに大人の表情を見せる。こんな多面的な人柄も、女性の心を釘付けにする魅力なのだ。

ブランコで酔ってふざけてるようなアホなおじいちゃんになりたい

そんな中村さんが目指す理想の男性像は?

「しょうもないことにワイワイ騒ぐ、アホなおじいちゃんになりたいです。ブランコで酔って『気持ち悪い、うぇ〜』ってふざけてるような(笑)。最近は、年齢とともに目指す役者像とか、どう見られたいかっていうのはどうでもよくなりつつあるんです。結局、その人のことは歩いた後ろの〝轍（わだち）〟でしか判断できないじゃないですか。それって、今と明日の繰り返しで勝手に刻まれていくものだから、役者像とかよりも、どういうおっちゃんになりたいかっていうことの方が、生きていくうえで大事だなって思うんです」

シャツ¥89,000、ジャケット¥61,000/ともにChildren of the discordance(STUDIO FABWORK) パンツ¥33,000/ato(Sion PR) その他/スタイリスト私物

PROFILE

なかむらともや。2005年に俳優デビュー。2018年にNHK連続テレビ小説『半分、青い。』に出演し、知名度が一気に上昇。その後、『初めて恋をした日に読む話』、『凪のお暇』、『美食探偵 明智五郎』など数々の作品に出演。また、映画『アラジン』の吹き替えや、バラエティー番組で初MCを務めたことでも話題に。

INFORMATION

『人数の町』

公開中出演:中村倫也、石橋静河 他 脚本・監督:荒木伸二 製作:木下グループ 配給:キノフィルムズ 制作:コギトワークス

借金取りに追われていた蒼山は、とある男に奇妙な「町」へと誘われる。「町」では、衣食住が保証され、セックスの快楽をむさぼることもできる。そこでの日々を受け入れ始めた頃、蒼山は新しい住人・紅子と出会うが……。

掲載：2020年9月号「Special Interview 中村倫也」

撮影/鮫島亜希子(nomadica) スタイリング/戸倉祥仁(holy.) ヘアメイク/Emiy 取材・文/榛村季溶子 再構成／美人百花.com編集部