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100万人が感染!? 不妊をも招く「クラミジア感染症」の症状と治療法

  • 2015.5.12
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【女性からのご相談】

不妊で悩んでいるのですが、テレビでクラミジアという病気が紹介されたのを見て、気になっています。不妊の原因がクラミジアかどうかはどうすればわかりますか?

●A. 『クラミジア』は病院で子宮の分泌物を採取するといった検査を行った後、薬で治療します。

こんにちは、スチューデントドクターのひでくらてすです。ご相談ありがとうございます。

不妊でお悩みとのことですが、お辛いでしょうね。不妊の原因にはさまざまなものがありますが、クラミジア感染症は確かにその1つです。今回はクラミジア感染症の症状や治療法、不妊との関係などについてお話しします。

●『クラミジア』ってなに?

クラミジアは細菌の一種で、これによる性感染症は日本で最も多く、国立感染症研究所によるとその数は男女合わせて100万人以上と言われ、若年者、特に女性に多いと言われています。

クラミジア感染は男女ともに症状が出にくい、または軽いのが特徴で、自分自身の感染に気づかずにパートナーへ感染させてしまうこともあります。

●『クラミジア感染症』の症状は?

クラミジア感染症は2〜3週間程度の潜伏期間を経て、徐々に症状が出始めます。STD研究所の『性病についてのお悩み解決サイト』には、主な症状が次の通り紹介されています。

●(1)男性の場合

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・尿道からの分泌物(うみ)

・軽い排尿痛

・尿道のかゆみや不快感

・精巣上体の腫れ

・軽い発熱や痛み

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●(2)女性の場合

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・おりものの増加

・不正出血

・下腹部の痛み

・性交時の痛み

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また、クラミジアがのどに感染した場合は、炎症によるのどの腫れや痛み、発熱などの症状が現れます。

●『クラミジア感染症』による不妊

クラミジア感染症はしばしば不妊の原因となります。前述の通り、クラミジアの症状は軽度なため、感染に気づかずに長期化することがあります。その場合、感染は子宮や卵管へと進行し、それによって卵管が炎症を起こして卵管妊娠や不妊といった症状を引き起こします。

不妊を理由に病院を訪れた際に、クラミジア感染症が発覚することもあります。

●『クラミジア感染症』の治療

クラミジア感染症はまず尿や子宮の分泌物などを採取します。感染が判明した場合、抗菌薬の服用により治療を行います。また、同時にパートナーの検査を行うことも大変重要です。

パートナーの検査を怠ると、パートナーの健康を損なうだけでなく、自分自身が再度感染する可能性も出てきます。予防法としてはコンドームの使用は有効ですが、100%ではありません。

気になる症状がある場合、病院(性病科または男性は泌尿器科、女性は婦人科)を訪問しましょう。

【参考リンク】

・性器クラミジア感染症とは | 性病についてのお悩み解決サイト(STD研究所)

・STD性感染症【クラミジア】 | からだの相談室(花王)

●ライター/ひでくらてす(スチューデントドクター)

関東の某大学医学部在籍中。映像制作や広告などの社会人経験を経た後、突然「医者になる」と路線変更を宣言。同僚や家族を驚かせる。現在は大学病院で実習中。

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