シャネルのライバル！？往年のファッションデザイナー、スキャパレリの香水瓶から紐解く、彼女のファッション哲学【 Creation Column by michu 】

 

先日、ついにずっと欲しいと思い続けていたお宝が届きました！

 

 

1930年代 エルザ・スキャパレリ【ショッキング】。

 

トルソー型デザインの パフュームボトルです。

ケース(割れちゃってますが…泣)にもレースが描かれて細かいところまですごく可愛いのです。

 

まだそこまで深掘り出来てないのでわたしの勝手な想像となりますが(どこかに文献があるかもしれません)、

この香水瓶は彼女自身を表しているのかな、と。

 

スキャパレリは幼少期、自分の事を醜いと思っており、自分の顔をお花畑にしようと、耳や鼻に花の種を詰めたりしたそうです。
(それで窒息しそうになったらしいですが…)

彼女と交流のあった画家のサルバドール・ダリもこのエピソードを気に入り、後に頭が花になっている女性を描いたとのこと。

 

 

なので、肩からメジャーを掛けているのは、仕事中のデザイナーのスキャパレリであり、首回りのお花は、彼女の想像上の自分自身なのでしょう。。。

 

貴族階級の家に生まれた彼女ですが、親からはあまり構ってもらえず、いつも1人遊びをして孤立していたそうです。

けれど、彼女は明るくたくましく、社交性もあり、ユーモアが大好き。またシュールレアリズムの精神があり、たくさんの楽しい作品を作りました。

 

 

 

 

 

 

また、彼女は “ショッキングピンク” の生みの親でもあるのです。

 

 

このショッキングピンクは、人目を引く華やかさ、意外性、ドラマティックなどの要素があり、その時代において、明るく楽しく、人々の心を開放させる色でした。

何とも大胆でハイパーロマンティック！

 

 

 

エルザ・スキャパレリ。一時はシャネルとバチバチのライバル関係にあり、トップデザイナーとしてTIMEの表紙を飾った偉大な人物であるにも関わらず、日本ではあまり知られていないのはとても残念です。

なので、こうやって少しでもスキャパレリの魅力についてご紹介出来てうれしい！少しでも多くの人に魅力が伝わるといいなあ。

 

 

スキャパレリに愛を込めて。

それではまた！

 

 

 

 

text：michu (MICHU COQUETTE designer)

50’s vintageカボションを使った「vintage×modernスタイル」のアクセサリーや小物などを展開するMICHU COQUETTEのデザイナー。 大事なのは、日常に溶け込んだときめき。MICHU COQUETTEのアイテムににそう感じてもらえるよう、cuteでcoquettishな作品作りを心掛けています。

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