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新しく来た社員とコミュニケーションが図れない…

  • 2020.9.15
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4月以降ほぼリモートワーク。明けるまでは放っておくしかない?
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出典:シティリビングWeb

新卒や転職で部に入って来た20代前半の女性がいます。4月以降ほぼリモートワークで、部のオンライン会議はあっても、なかなかコミュニケーションが図れません。直接教えている男性上司は丁寧にやりとりしていると思いますが、ほかの人に悩みを相談したり気軽に聞ける雰囲気を出せていないかも。ただ、急にチャットでやりとりするのも唐突だし。リモートワークが明けるまでは放っておくしかない?

新しいツールは積極的に利用しましょう!

とても素敵な質問をありがとうございます。新しい仲間であるメンバーとのコミュニケーション課題に気づいてくださって、本当にうれしいです! リモートワークが明けるまで待っていたらいつになるかわかりませんから、気づいたときこそはじめ時! 今すぐ、気軽に「気になっているけど、何かお手伝いできることないですか?」くらい気軽な感じでチャットしてみてください。

ノンバーバルコミュニケーションが取れない環境がリモートワークです。もともと女性は、感性や感覚、見る・聞く・話す・触るなどの五感を豊富に使ったコミュニケーションに長けている人が多いです。特に日本人の女性は、幼少期や学童期から集団生活の中での協調性や、誰とでも仲良くする調和の大切さを鍛えられていますから、「直接会えない」という現在のリモートワークの環境の中では、不安ばかりが増大していることと推察します。

漠然とした不安や聞きたくても聞けないことは、周りのメンバーで支援してみて

筆者も転職経験がありますが、新卒や転職で新しい職場に飛び込んでいくときの「ドキドキ」感は、今でも忘れることができないくらい、不安と期待と“どうすればいいのかわからない”という、「もやもや」で溢れていました。そんなとき、あたたかい笑顔でさりげなく仕事の進め方を教えてくれる周りのメンバーの気遣いや、おせっかいに近い関わりも、戸惑いながらもうれしかったことしか記憶に残っていません。

男性の上司はその立場上、業務遂行や職務での合理的・実利的な話題しかすることができません。感情的な判断はビジネスの現場では必要とされないことが多いですし、新人への「業務指示」を的確にリモートで出すだけでも非常に大変な状況に置かれていると思います。受け手である新人女性の性格や考え方などへの配慮まではできなくて当然ですので、漠然とした不安、聞きたくても聞けないこと、業務に直接関係ない人たちとの連携などは、相談者さんのような周りのメンバーがそれとなく支援し助けてあげられると、チームとしての業績は向上していくと思います。

社会的・物理的距離は遠くても、心はチームとして繋がっていたいもの

たかがコミュニケーション、されどコミュニケーションです。人間は心、すなわち脳の働きによって行動が規定される社会的動物です。

心は、昔から「知情意」といわれ、知覚、感情、思考の3つを統合しています。数字や文字情報だけのメール指示では、発信者の感情まで読み取るのは難しいでしょうが、チャットツールも使い慣れている20代ならば、対話しているのと同じような感覚でコミュニケーションとれるのかもしれません。絵文字の活用、LINEのスタンプなどはその代表例ですが、文字情報に感情を含ませるコミュニケーションは増加しています。

目を見て直接会って話すことが人間のコミュニケーションの基本ですが、コロナによる環境変化で直接会えない期間がこの後も続いていくと思います。コミュニケーション手段をチャットだけに頼り続けるのも厳しいので、できれば電話など声でコミュニケーションを図る、テレビ会議システムで敢えて雑談する機会を作るなどしてみてください。チームのコミュニケーションの量が増え、遠隔だとしても質高く、新人も一体感を持って働けるようになるのではないでしょうか。

コロナ禍で激変したオフィスワークは、新しい働き方が強制的に模索されているときです。職場は、業務をするためだけのドライな場所ではなく、困ったときは助け合い、励ましあい、高めあい、社会全体の利益や幸福のために協業するウェットな居場所でもあります。社会的・物理的距離は遠くても、心はチームとして繋がっていたいもの。絆を深め、思いやりある職場つくりのためにも、新しいコミュニケーションツールを積極的に活用して、新しい生活様式下にある社会を盛り上げていきましょう!

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