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今回のゲストは元宝塚歌劇団・月組娘役スターの早乙女わかばさん。元気印の早乙女さんはその場にいるだけでまわりが明るく華やかになります。美容のお話はもちろん、ずっと元気でいられる秘訣もお話しいただきました。

美の秘訣は良く寝ること！

美夢ひまり（以下 美夢）：宝塚在団中の美容のために心がけていたことは？

早乙女わかばさん（以下 早乙女さん）：睡眠をしっかりとることですね。ちゃんと寝ないと身体も肌も回復しないので、2回公演の日などは舞台が終わったら予定がなければ直帰して20時とかに寝ていました（笑）。

美夢：退団後はどうですか？

早乙女さん：そうですね。これまで本当に何を使っても肌がピリピリしてしまって、色々な美容をできないことがコンプレックスだったのですが、退団して肌が落ち着いてきて様々なケアをできることが嬉しいし楽しいです。シートマスクも絶対にできなかったのですが、できるようになったので嬉しくて。

美夢：お気に入りのシートマスクはある？

早乙女さん：ルルルンのマスクを毎日朝晩使っています！ Panasonicのスチーマーも購入してスチーマーをあてながら美容タイムを楽しんでいます。

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月組に異動した当時は異端児のようでしたよ、私（笑）

美夢：現役時代特にメイクにこだわった役は？

早乙女さん：『ジャン・ルイ・ファージョン』という作品のマリー・アントワネット役です。お芝居の中でマリー・アントワネットの肌の質感をセリフで言われるんですよ。「絹のような……」とか「彼女の頬は薔薇のようで……」とか。なのでそうじゃないと成立しないので、肌の色や質感などかなり研究しましたね。

美夢：かつらや髪飾りを作るときにこだわっていたことは？

早乙女さん：自分に合うことと人と被らないこと。「あのかつらどうなっているんだろう？」て思ってもらえるようなデザインを考えることが好きでした。

美夢：わかばは組替えを経験しているから……星組と月組ではかつらの感じがかなり違ったんじゃない？

早乙女さん：もう全然違いました！ 月組に異動した当時は異端児のようでしたよ、私（笑）。

美夢：何だろう……星組の方が大ぶりなものを使うというか、派手よね。

早乙女さん：そうなんですよね。月組の娘役はビーズなどで飾りを作っていきますが、星組はリボン！ 花！ とか固形の物で作っていくんですよ。娘役って資材をたくさん持っているじゃないですか。でも持っているものが全然違うので、これは使っても良いのかな……と分からなくて上級生の方にお聞きしてから作っていました。

美夢：自分の中でこれは良くできた！ という飾りは？

早乙女さん：「カルーセル輪舞」のサンバの場面の飾りですね。演出の先生から本場のサンバダンサーのような飾りを個々で作ってくださいと言われて、衣裳部からは羽根だけ出ていたんです。あの飾りは、私の宝塚人生の中で一番大変でした……。時間もかかったし大作でしたね。

元気が欲しい方は私があげます！

美夢：近況を教えてもらえますか？

早乙女さん：そうですね。出演予定だった舞台がコロナウイスの影響で中止になってしまい残念だったのですが、また舞台に出てお芝居を続けていきたいと思っています。私は宝塚が大好きで宝塚の舞台でお芝居することが好きだったのですが、退団して2年経って「せっかくやってきたことなのだから外の舞台でお芝居してみても良いんじゃないかな？」と思うようになりました。未知の世界ですけど頑張りたいです。

美夢：最後にファンの方へのメッセージをお願いします。

早乙女さん：はい。私はとにかく元気と明るさが取り柄なので、それはおばあちゃんになっても変わらずにいたいと思っています。私のSNSを見るだけでも元気になってもらえたり、「今日も頑張ろう！」って思ってもらえるような存在になりたいです。元気が欲しい方は、私があげます！

美夢：わかばのその元気の源って何なんだろう？

早乙女さん：よく食べ、良く寝る。落ち込むことがあっても、一度泣いて全部吐き出して、ぐっすり寝てリセットです！

【早乙女わかばさん・プロフィール】

1989年5月30日生まれ。宝塚歌劇団に第94期生として入団。月組公演「ME AND MY GIRL」で初舞台を踏む。その後、星組に配属。入団2年目の「ハプスブルクの宝剣」新人公演で初ヒロイン。2012年「ジャン・ルイ・ファージョン」バウホール公演にてヒロイン・マリーアントワネットを演じる。2014年月組へ組替え。その後、数々の公演でヒロインを演じ、2018年5月宝塚歌劇団を退団。

撮影／金栄珠、取材・文／美夢ひまり