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緊急事態宣言下の沖縄。やちむん通りの工房店主が語る今とこれから

  • 2020.9.12

Go Toトラベルキャンペーンが開始した前後から新規感染者が増え始め、8月には県独自の緊急事態宣言が発令された沖縄。沖縄を代表する焼物の産地、那覇市壺屋地区と壺屋やちむん通りもその影響を受け続けている。壺屋地区で工房とショップを運営する「育陶園」の代表・高江洲若菜さんにその状況と感染対策をお聞きした。

国際通りからほど近い、沖縄の焼物「やちむん」の工房や店が並ぶ壺屋やちむん通り。訪れたのが平日ということもあってか、前回の6月末とあまり変わらず、通りを歩く人も少なく静かな時が流れていた。通り沿いにある那覇市立壺屋焼物博物館も県独自の緊急事態宣言下で休館中だった。

壺屋やちむん通りにある育陶園の本店を訪ねた。高江洲さんはこの壺屋地区で代々工房を営み、現在では育陶園本店や工房のほか、姉妹店2店舗を壺屋やちむん通りで運営している。

「国の緊急事態宣言時は、やちむん通り自体人がいない状況で、売り上げも前年比80%ほど減になりました。7月中旬までは売り上げが前年比25%減まで戻ったものの、沖縄県独自の緊急事態宣言後はまた客足が遠のきました。8月は前年比50%減の見込みです。もともと観光客の方が9割くらいなので、コロナによる影響は大きいですね」

育陶園本店内の手指消毒案内Harumari Inc.

もちろん、店内での感染対策もしっかり行っている。
「お客様に対しては、出入りの際にマスクの着用と手指消毒のお願いをしています。またスタッフもマスクの着用やこまめな消毒、レジ前にビニールシールドを設置するなど、対面した時に飛沫感染を避ける防止策をしています。」

また、育陶園では本店の近くに「壺屋焼 育陶園 やちむん道場」を持ち、ふだんは工房の見学ツアーや陶芸体験教室を開催しているが、工房見学と一部の体験メニューを休止。

開催している体験に関しても、まず予約の際に渡航歴の確認(1か月以内に海外渡航がないこと)や、体験時の注意事項(体調の注意事項やマスク着用など)を電話やメールで連絡することを徹底している。

姉妹店 guma guwa での掲示Harumari Inc.

「まだゴールが見えない状況ですが、スタッフの雇用を守るため、会社として続いていくために、感染防止対策を含め頑張り続けていきたいですね」(高江洲さん)

しっかりと感染対策をすること、そして窯の火を絶やさないこと。そんな強い思いが高江洲さんから感じることができた。オンラインショップもあるので、今すぐ沖縄を訪れることをためらっているという人もぜひ、育陶園の「やちむん」を手にしてほしい。
(2020年8月17日 正午頃 撮影)

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