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コロナ禍の夏、京都の人気食事処はどうだった?お店の様子を動画でレポート

  • 2020.9.10

旬の食が楽しめる京都の人気食事処は、例年ならかき入れどきの夏休みシーズン。しかし今年はいつもと違う夏になってしまった。Go Toトラベルキャンペーンが始まったものの、その効果は出ているのだろうか。現地のライターが実際に店に行き動画と共にレポートする。

夏の風物詩「川床」が楽しめる、先斗町百練の今

鴨川の納涼床のある居酒屋。京野菜などの旬の素材を生かした料理と、それに合わせた地酒を楽しめる。床の時期には鱧や鮎料理が人気だ。例年なら多くの人が訪れる店だが今年はどうなのか、スタッフの木代路万さんに話を聞いた。

「例年通り今年も営業していますが、お客様は少ないですね。Go Toトラベルキャンペーンも始まっていますが、8月は予約も少なくキャンセルも多いです」

いつもなら、なかなか予約のとれない鴨川の川床も、今年は様子が違うようだ。店では通常より席数を少なくしてさらに密を防いでいるほか、消毒やスタッフの検温など、対策を徹底している。

「9月まで納涼会はやっていますし、10月は紅葉も始まりますので、もし来られた際には京都をぜひ楽しんでほしいですね」

先斗町Harumari Inc.

川風の気持ちいい床は、密にならない空間。近いうちに京都に訪れる予定がある人は、足を運んでみてはいかがだろうか。

(2020年8月13日撮影)

京都市のスッテカーで安心を提供。平林亭 展望閣

京の漁師めしをテーマとする海鮮料理酒場「京創作 平林亭 展望閣」。京都の漁師町・宮津や長崎の五島列島から毎日直送される鮮度のいい魚介を用いており、熟練の料理長による本格和食を多彩に味わえる。開放的な窓がある個室席からは京都タワーがきれいに見える。

店内で気になったのは、あるステッカー。店長の中森篤彦さんに話を聞くと。

「京都市のステッカーをいただいて、万が一、当店からコロナが起こった場合には追跡もできるようにしています」

ドアに貼られていたのは、7月末から京都市で配布されている、「新型コロナ感染予防ガイドライン推進宣言事業所」のステッカーだ。このステッカーは、感染拡大防止や衛生対策に取り組む事業者に発行されるもので、もしもクラスターが発覚した場合、感染経路を追跡できるように、飲食店名なども公表される。

感染対策もしっかり行っており、店内は次亜塩素酸水ミストで空気を清浄に保っているほか、各テーブルに手指消毒用のスプレーも設置している。もちろんスタッフはマスクで接客している。

初めて行く店でしっかりとしたコロナ対策が取られているのがわかれば、見知らぬ土地でも安心して楽しめる。京都旅行で、店のコロナ対策が気になる人は、この記事で紹介したステッカーを目安にしてみては。
(2020年8月12日取材)

「コロナ太り」へのアプローチを始めた、MICASADECO&CAFÉ

京都限定の抹茶パンケーキが人気のカフェ。店は京都らしい情緒ある町家を利用しており、玄関までの路地も雰囲気がある。現在は、検温やアルコールでの手指消毒、席の間隔の確保を行い営業している。

宇治抹茶を練りこんだ抹茶パンケーキ1450円。

GoToトラベルキャンペーンについて、総務の田中さんに話を聞いた。

「多少増えたような気がしますが、Gotoトラベルキャンペーンの商品券の配布がまだ行われていないようで、まだ加盟できていない状態です。飲食店、お土産屋で使える商品券配布が進めばもう少し変化はみられるかと思います」

キャンペーンの効果はそこまで感じていないものの、店では新しい取り組みも始めており、積極的に営業している。

「コロナ太りなどで外食消費に消極的なお客様にアプローチするため、メニューを一新し、ベジタリアンのメニューをスタートしました。ローカル割引なども取り組んでおります」(田中さん)

店では今後も、今の生活スタイルにあったメニューを開発していく予定だという。人気カフェの手がける、この時代ならではのメニュー。名物のパンケーキと共に、味わってみてはいかがだろう。

こうして幾つかの店に話を聞くと、GoToトラベルキャンペーンは始まったものの、各店ではまだ大きな効果は見られないようだった。ただ、京都市配布のステッカーが配られるなど、市や町ぐるみのコロナ対策が広がれば、観光する側も安心できる。Withコロナ時代の旅においては、こうした情報も知っておきたい。

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