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子どものための貯蓄は「先取り」で!貯蓄の失敗談に見るコツとは

  • 2020.9.9

子どものために貯蓄したい!と考えている方は多いですよね。しかし、貯蓄方法を間違ってしまうと、我が家のように「失敗した…」という事態になりかねません。そうならないためにも、貯蓄をスタートする前には、自分に合った方法をリサーチしておくのがおすすめです。今回は我が家の体験談を例にとり、貯蓄方法のコツを見ていきたいと思います。

子どものために50万貯めると意気込んだ結果…失敗!
2人目の子どもが生まれたのをきっかけに貯蓄スタート

我が家には子どもが2人います。どちらも健康に生まれてきてくれ、2回の出産経験について特筆するようなことはありません。しかし1人目と2人目で、出産を取り巻く環境には大きな違いがありました。それは「手持ち金の額」です。

1人目を出産するときは、夫婦2人暮らしだったことや結婚祝い金や貯蓄をやりくりしつつ生活していたため、比較的家計に余裕がありました。ところが1人目を産み育てるうちに、あれよあれよと貯蓄が減っていってしまったのです。

これではいけない!と焦りを感じ、2人目が生まれる前に始めたのが、お財布の中にあった小銭を貯金箱に入れていくという貯蓄方法。何かとお金がかかる時代…少しでも多く貯蓄しておきたいという気持ちから「とりあえず50万円を目標に貯めよう」と貯蓄をスタートしました。

しかし、子どもが小さいうちは何かとお金が必要…

子どもがいるご家庭なら想像がつくかもしれませんが、子育てというのは意外とお金がかかるものです。紙おむつやおしりふきなどの消耗品は、思いもよらぬスピードでなくなります。赤ちゃんを母乳でなくミルクで育てている場合はミルク代もかかりますよね。

また、赤ちゃんの発育のためには月齢に合ったおもちゃも必要です。成長するにつれ洋服なども買い替えが必要となります。我が家は兄妹のため、2人目と言えど、服をお下がりに充てるには不十分な部分もありました。こうして赤字の月が続いたのです。

結果、まったくお金は貯まらず失敗に…

結果、貯蓄するどころか毎月お金が足りない!という散々な有り様に…。子育ての忙しさに終われ赤字が続いていることも重なり、ついには小銭を貯蓄に回すという事も忘れていました。今思えば、本当に計画性がなかったなと反省ばかりです。しかし、このあと奮起し、改善に動きます!

原因は、余った分を貯蓄する「後取り貯蓄」
どこに敗因が?まずは前回の失敗を把握してみた

下の子が3歳になったところで、子育てにかかる費用も少しずつ落ち着くようになりました。しかし、将来のために貯蓄は続けておきたい!と思い続けていたため、再び貯蓄をスタートしようと考えたのです。

貯蓄生活を再び始める前にしたのは「前回はどこに敗因があったのか?」を調べることでした。敗因が分からないことには、前回と同じ失敗を繰り返してしまいます。まずは家計の状態を把握することから始めました。

実際「余ったお金」などなかった…

家計簿をつけて収入と支出の記録をつけ、お金がどのように動いているかを把握したところ、1つ分かったことがあったのです。それは、支出が収入を大きく上回り、我が家には「余ったお金」がなかったことでした。

前回は、財布の中に入っていた小銭を貯金箱に入れることで、「貯められた」とばかり思っていました。しかし、家計簿の収支がマイナスである以上、それは「貯めた気がしていた」だけで、まったく貯蓄できていないことと同じだったのです…。

これでは貯まるものも貯まらない

こんな状態では、貯めようと思っても貯まりませんよね。「貯蓄するお金がない状態で続けても、そりゃ長続きしないよな…」と自分の貯蓄に対する考えの甘さを悟った私は、考えを改めることにしました。

確実に貯蓄をしたいなら、まずは貯蓄方法の見直しをしよう!と、貯蓄方法についてネットを使って調べることにしたのです。…

先に貯蓄分を仕分ける「先取り貯蓄」に変えてみた!
貯蓄したいお金を先に仕分ける「先取り貯蓄」方式を採用

確実に貯めている人がやっている貯蓄方法、それは「先取り貯蓄」でした。先取り貯蓄とは、給与などが振り込まれる口座から給料天引きなどを利用し、貯蓄したい金額だけを先に貯蓄用口座に入金してしまう方法です。

予め設定した貯蓄金額が差し引しかれた金額が口座に振り込まれるシステムのため、給与用口座に振り込まれた分だけを毎月の支出に充てることで、お金の使いすぎを防げます。貯蓄用口座は触らずそのまま残しておけば、まるっと貯蓄になるというわけです。

企業によっては「社内預金」や「財形貯蓄積立」などの制度を採用しているところもあります。幸い、我が家の夫の勤め先ではこれらのシステムを採用していたので、さっそく手続きをして、無事に先取り貯蓄生活がスタートしました。

毎月2万円ずつ貯蓄用口座に振り込まれるようにしてみたら、2万円×1年で24万円貯めることができたのです。前回は小銭貯金だったためか、1年で10万円に満たない金額しか貯められなかったのですが、まとまった金額を設定したら、確実にためることができました。

確実に貯めたいなら、自動積立がおすすめ

勤め先でこのようなシステムが採用されていない場合でも、銀行などがサービスとして展開している「自動積立定期預金」を利用すればOKです。毎月決まった日に、給与用口座から預金口座へ決まった金額が振り替えとなるので、自動で積み立てが完了します。

このサービスは、給与用口座と預金口座が同じ銀行である場合に利用可能であることが多いです。また、メインバンクとは異なる銀行で貯蓄用口座を作っている場合も、同じようなサービスとして、「自動入金サービス」なども利用できますよ。

手続きが面倒に感じるなら、自らが決めた金額を貯蓄用口座に手動で入金するのも方法の1つ。しかし自動積立のほうが毎回の手間もかからず、「今月ちょっとピンチだからちょっとくらい…」と決心が揺らいでしまったときでも、確実に貯蓄できるのでおすすめです。

先取り貯蓄のコツは、無理のない金額設定にすること

先取り貯蓄を長く続けるためには、コツがあります。それは、無理のない貯蓄金額を設定すること。あまりに大きな金額を貯蓄に回してしまうと、家計が厳しい…というような事態に陥りかねません。

毎月の貯蓄の理想額は、給与の手取りの約1割程度が目安とよくいわれます。無理のない金額設定で、少しでも長く先取り貯蓄を続けましょう。

失敗は成功のもと

我が家は買い物などで出た小銭=余ったお金を貯蓄に回す「後取り貯蓄」というスタイルを取り、結果的に貯蓄に失敗しました。ですが、予め貯めたい金額を設定し貯蓄用口座に回す「先取り貯蓄」をすることで、しっかりと確実に貯めることができました。「なかなか貯まらない…」「良い貯蓄方法はないの?」とお悩みの方は、「先取り貯蓄」システムを試してみてはいかがでしょうか?

執筆者:nino
監修者:ファイナンシャルプランナー歴5年 北野小百合

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