1. トップ
  2. おでかけ
  3. 札幌市時計台とさっぽろテレビ塔、この夏の賑わい状況をレポート

札幌市時計台とさっぽろテレビ塔、この夏の賑わい状況をレポート

  • 2020.9.7

7月末から全国で始まった、GoToキャンペーン。札幌市でも、8月の間、独自の観光支援キャンペーン「さぁ!まわろうSAPPORO〜見どころ施設無料化月間〜」を実施した。人気スポットのさっぽろテレビ塔、札幌市時計台でも、通常は有料のゾーンを無料開放した。その効果はどのようなものだったのか、実際に現地へ足を運んでみた。

期間限定の無料開放が盛況。さっぽろテレビ塔

先月も取材をしたさっぽろテレビ塔。今月は有料ゾーンである展望台の入場料が無料(8月31日で終了)になっており、その効果はやはり大きかったようだ。スタッフの方によると、「札幌市の小学校の夏休み期間中は、連日、予想以上の大盛況でした」とのこと。

取材日の8月19日は、夏休みが終わった翌日であり、さらに平日であるにもかかわらず、やはり午前10:00の開場前からすでに多くの来場者が列をなし、あっという間に30〜60分待ちの入場列ができていた。

列の足元には前後の間隔をあけるように立ち位置の目印が貼られ、入場時のマスク着用も徹底されていたため、安心して並ぶことができた。手指消毒用アルコール液も設置されており、すすんで利用する人の姿が多く見られた。

展望台へのエレベーターは現在、搭乗人数の制限を行っており、混雑時には待ち時間が発生する。その解消と、「密」を感じず展望台まで登る手段として、例年は年2度ほど、イベントの時のみ利用可能だった外階段が、7月に引き続き開放されていた。

取材時にも、ご年配の夫婦が下の階へ降りるために利用したり、逆に若者が元気に階段で展望台へ向かっていたりと、なかなかできない経験を楽しむ市民の姿が見られた。
来場者のほとんどは地元住民のように見受けられたが、家族連れやカップルなど、幅広い年代の人で展望台は賑わっていた。また、さっぽろテレビ塔が位置する大通公園1丁目エリアでも、屋外のベンチで思い思いに過ごす人の姿が見られた。(2020年8月19日撮影)

この機会にあらためて、まちの歴史に触れる人も。札幌市時計台

歴史ある建物であり、現在も現役で、札幌市標準時刻として毎正時に鐘の音を響かせる札幌市時計台。その1階は時計台の歴史などの資料展示室となっており、2階は夜間、音楽会や講演会が行われる「時計台ホール」として利用されている。

いずれも有料ゾーンだが、キャンペーン期間は無料開放しており、訪れた8月19日も、さっぽろテレビ塔同様、平日にも関わらず多くの人が見学に訪れていた。

2階ホールは窓を開け放しているため風通しがよく、ベンチには間隔をあけて着席を促す注意書きも設置されていたので、密を感じることもなかった。お昼終わりの午後1:00頃だったため、ゆったりとくつろぐ人の姿も。「札幌に何十年と住んでいるけど、無料と聞いて初めて来たんだ」と笑顔で話す地元の方にも出会った。

入り口には手指消毒用アルコール液が設置され、感染対策について注意喚起の掲示もされていた。また、屋外には、時計台をバックに撮影ができるよう、記念撮影用の台が設置されている。ハイシーズンである夏は撮影の順番待ちができることも多いが、現在はごった返すこともなく、撮影に利用する人は心ゆくまで、思い出づくりを楽しんでいるようだった。(2020年8月19日撮影)

北海道内は、時折クラスターの発生はあるものの、感染拡大は比較的抑えられている。地元民は一人ひとり、対策を徹底し、さまざまなキャンペーンを利用しながら地元観光を楽しむ毎日を送っている。それもあってか、以前ほどの混みようではないが、観光スポットにはそれなりの賑わいがみられた。
Withコロナの時代、自治体や施設ごとに様々な観光キャンペーンを行っている。旅行に行く際は、旅先の情報をしっかりチェックしておくと良さそうだ。

元記事で読む
の記事をもっとみる