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秋まで続く夏バテ解消に!“混ぜるだけ”の簡単ドリンクレシピ

  • 2020.9.6
夏バテが秋まで尾を引き…
夏バテが秋まで尾を引き…

夏も終わり、季節は秋になりましたが、まだまだ暑い日が続きます。夏の疲れがなかなか取れず、夏バテが秋まで尾を引いたり、9月に入ってから、だるさや疲れを自覚したりすることも。今回は、夏バテの原因と秋まで尾を引いた夏バテ解消につながるドリンクをご紹介しましょう。

「暑さ」「寒暖差」「紫外線」

疲れがたまってしまうと自律神経の機能が低下して、本来なら対処できるストレス要因に対応できなくなってしまい、「バテて」しまいます。夏は疲労を悪化させる要因が多く、夏バテを招くといわれますが、特に「暑さ」「寒暖差」「紫外線」と大きく3つの要因が挙げられます。

体は汗をかいて体温を調節し、一定の体温を保つことで、夏でも通常通り活動できるようになっています。その働きを担っているのは自律神経であり、「暑さ」による自律神経への負担が大きくなることが疲れにつながります。

また、屋外の温度とエアコンの効いた屋内の温度差(寒暖差)も頻繁な体温調節を体に強いることになり、体力を消耗します。エアコンの効き過ぎた部屋に長くいることも、そのストレスから自律神経がうまく働かない原因になります。

さらに、7~8月は紫外線量が最も多くなる時期といわれます。紫外線は皮膚だけでなく、目から入ることで、脳に刺激が伝わり、自律神経のうち交感神経が優位となります。自律神経には、活動しているときに働く「交感神経」と、リラックスしているときに働く「副交感神経」があるのですが、活動時に働く交感神経が優位となることで疲れやすくなるのです。

大切なのは睡眠と食事

疲労回復に役立つのは、まずは睡眠をしっかりとることです。先述したように、夏は交感神経が優位になり、夜になっても交感神経が興奮したままで副交感神経が優位になりにくく、睡眠の質が落ちがちです。残暑が厳しい秋の始まりの時期も意識して生活リズムを整え、睡眠時間を確保しましょう。

次に食事です。夏バテになると自律神経の働きが悪くなり、食欲不振につながります。食事を十分に取れなくなると、体に必要なエネルギー、ビタミン類も不足しがちとなり、疲労感が増すという悪循環になってしまいます。食事は栄養バランスを意識しながら、3食しっかり食べるようにしましょう。

「そう言われても食欲が…」という声が聞こえてきそうですが、食欲がないときでも、冷たい麺なら食べやすいという人も多いでしょう。麺類はご飯やパンなどと同じく、糖質を多く含む食材です。糖質は体のエネルギーとなりますが、エネルギーへと変えるためには、ビタミンB1が必要になります。ビタミンB1は、豚肉、ウナギ、モロヘイヤ、大豆、玄米などに多く含まれていますので、具材に加えたり、1品追加したりして補いましょう。

また、薬味によく使われるネギ、ニンニク、ニラなどは「アリシン」という硫黄化合物を含む食材で、ビタミンB1の吸収を促す作用があります。豚肉などと一緒に炒めたり、主菜に添えたりして積極的に取り入れて、効率よく栄養を取り、疲労回復しましょう。

おいしい夏バテ解消ドリンク

食欲がないときにも、とても手軽に作ることができて、おいしく飲めるドリンクレシピをご紹介しましょう。

【甘酒ヨーグルトドリンク】【材料(1人分)】甘酒 150ミリリットルお好みのフルーツヨーグルト 大さじ2

【作り方】1.甘酒にお好みのフルーツヨーグルトを入れて、よく混ぜたら出来上がり。

甘酒は「飲む点滴」ともいわれ、アミノ酸やビタミンB群も豊富です。効率よく栄養を吸収しやすいので、胃腸が弱っているときにも飲みやすく、疲労回復に役立ちます。

ヨーグルトは牛乳を発酵させてつくる動物性の発酵食品、甘酒は植物性の発酵食品ですから、組み合わせることで整腸作用も期待できます。

【簡単トマトサワードリンク】【材料(1人分)】トマトジュース 200ミリリットルリンゴ酢 小さじ1レモン汁 お好みで

【作り方】1.トマトジュース、リンゴ酢、レモン汁を混ぜたらできあがり。

ビタミン類やミネラルが豊富なトマトジュース、ビタミンCが豊富なレモン汁、リンゴ酢と疲労回復に役立つ食材を組み合わせた飲みやすいドリンクです。

「体が疲れたな」と感じたら、早めに生活リズムや食事のバランスを整え、疲労回復に努めましょう。食欲がないときも食事を抜かず、そのとき食べられるもの、栄養が摂取できるドリンクを取り入れながら、夏バテ解消につなげましょう。

管理栄養士、NS Labo代表理事 岡田明子

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