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ニューバランスの新店は真っ白な箱? 築122年の蔵を移築したコンセプトストアが誕生

  • 2020.9.5

今年は五年に一度の「M1300」の復刻版がリリースされる年でもあり、ファンにとってはお祭りイヤーでもある「New Balance(ニューバランス)」。そんな同ブランドのコンセプトストア「T-HOUSE New Balance(ティーハウス ニューバランス)」が、日本橋・浜町にオープンし話題となっている。

古くからものづくりの街として栄えた日本橋浜町に、看板のない真っ白い建物が登場した。店舗名の“T”は日本独自の伝統を育む“Tea”をもじったもので、「茶室(Tea House)」をコンセプトに、「スキーマ建築」の建築家・長坂常が設計。窓ひとつないモダニズム建築のような外観に足を踏み入れると、むき出しの木柱に圧倒される。

吹き抜けの開放感を感じる空間。Harumari Inc.

これは、埼玉・川越にあった築122年の蔵の骨組みを移築したもので、白壁の表面に蔵の骨組みを組み直したとのこと。どっしりと佇む年紀の入った木組が、スタイリッシュな空間を演出している。奇しくも江戸時代の浜町は蔵屋敷が多くあったとのことで、そんな歴史にもロマンを感じることができる。

店頭では、ブランドの現在と未来を伝えるフリーマガジン「NOT FAR」を配布している。Harumari Inc.

また、同店ならではの限定アイテムも見逃せない。店頭ではフットウェアやアパレル以外にも、京都を拠点に活動する陶芸家・高田志保さんと共同で制作した皿やカップ、フラワーベースなどのオリジナル陶器を展開。貫入の中に墨を染み込ませ、表面のヒビを意匠として際立たせた陶芸技法が特徴で、空間に凛としたアクセントをもたらしてくれる。

さらに器を裏返すと底が、ブランドを代表するモデル「M1300」のアウトソールと同じパターンが。こちらは、スタンプを押し模様を付けるという陶芸の伝統的な技法を採用しているとのこと。

墨入りカップ(大)4,000円Harumari Inc.

他にも、店名「T-House」にまつわるように、東京・蔵前に店を構える日本茶ブランド「NAKAMURA」とコラボレーションした抹茶スティックのセットを販売。水に溶ける簡易的なスティックタイプなので、スポーツ後やオフィスで手軽に抹茶を飲むことができるのが嬉しい。ポーチに入ったセットなので、ちょっとしたギフトにも使えそうだ。

抹茶スティック&ポーチセット 2,000円Harumari Inc.

そんなオリジナルプロダクトに加え同店の魅力は、店内の広々とした空間を使って毎月アーティストやクリエーターによるインスタレーションを見ることができること。公式インスタグラムを通して、情報を更新していくとのことなのでそちらもチェック必至だ。

5年に1度のお祭りに花を添えた「New Balance」史上初のメイドイン・ジャパンの「M1300」が展示されている。Harumari Inc.

ここ半年で新店が続々とオープンし、再開発が進む日本橋エリア。下町情緒を味わいながら、クリエイティビティを感じられるニューアドレスに散歩がてら遊びに行ってみよう。

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