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都会の真ん中で避暑しながら芸術を楽しむ。明治神宮「神宮の杜芸術祝祭」

  • 2020.9.2

オリンピックイヤーとして盛り上がる予定だった2020年。新型コロナウイルス感染症のために残念ながら開催は延期となったが、2020年にアニバーサリーを迎えるのは、東京オリンピックだけではない。明治神宮が今年、創建100年を迎えるのだ。そこで100周年を記念し、明治神宮では2021年3月31日(水)まで「神宮の杜芸術祝祭」が開催されている。

「神宮の杜芸術祝祭」では、明治神宮の杜を舞台とした芸術や文化を、様々な展覧会やイベントを通して体感できる。この祝祭のメイン企画となるのが、美術展だ。

名和晃平《White Deer (Meiji Jingu)》2020 ブロンズに塗装 Photo: Keizo KiokuHarumari Inc.

明治神宮の内苑で開催される「天空海闊(てんくうかいかつ)」では、名和晃平・船井美佐などのアーティストによって制作された彫刻作品を、神宮の杜を舞台にはじめて野外展示。日本古来の自然と現代芸術のコラボレーションが堪能できる。

船井美佐《Paradise/Boundary –SINME-》2020 ステンレス Photo: Keizo KiokuHarumari Inc.

「紫幹翠葉(しかんすいよう)−百年の杜のアート」では、現代アーティスト40名が、掛け軸・扇面といった古くから親しみのある道具に、明治神宮やその鎮守の杜への思いを表現。アーティスト達によって表現される日常の風景からは、日本の変わらない美しさを感じることができる。

松山智一《Wheels of Fortune》2020 ステンレス Photo: Keizo KiokuHarumari Inc.

なお、「神宮の杜芸術祝祭」には新型コロナウイルス感性症拡大のリスクを考慮し、開催が延期された展示・イベントもある。2011年に国の重要文化財に指定された「聖徳記念絵画館」にある茶室でのお茶会、「日本の美」を考えるシンポジウムなど、時期を変更しての開催も検討しているとのことなので、今後の情報もチェックしておこう。

東京オリンピックではないものの、間違いなく歴史にも大きな変化があった2020年だからこそ、都会の真ん中で避暑しながら、穏やかに歴史と文化を振り返ってみてはいかがだろう。

アイキャッチクレジット:三沢厚彦《Animal 2012-01B》2012/2019 ブロンズ・ウレタン塗料 Photo: Keizo Kioku

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