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暑い日に常備したい!フルーツの酸味を活用【植松良枝さんの果実シロップ #2】

  • 2020.9.2
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教えてくれた人

季節を食や生活に取り入れながら暮らすスタイルが人気。野菜を多く使った、シンプルな料理を得意とする。大人気の料理教室「日々の飯事」を主宰。15年前から取り組み始めた野菜づくりは今やライフワークに。2歳児の母でもある。著書に『春夏秋冬ふだんのもてなし』(KADOKAWA)、『春夏秋冬 土用で暮らす』(主婦と生活社)など。2020年10月に『ヨヨナムのベトナム料理』(文化出版局)を出版予定。

植松良枝さんのInstagramはこちら

果実シロップづくりが楽しい季節がやってきた

「さまざまなフルーツが出回る夏から秋にかけては、果実シロップづくりが楽しい時期です。できた果実シロップは、1 : 4〜5 の割合で炭酸水(または冷水)と割るのがおすすめ。汗をたくさんかくような暑い日にぴったりな、爽やかな飲み心地のドリンクになります。

前回は真夏の暑さに特におすすめのをご紹介します。パッションフルーツとレモンはそのまま食べるとかなりすっぱいですが、シロップにすることで使い道が広がります。それぞれの作り方とアレンジ方法をお教えしますね」

アロマのような香りの「パッションフルーツシロップ」

材料

パッションフルーツ…… 2個
グラニュー糖…… 100ml
水…… 150ml
ココナッツチップス(あれば)…… 大さじ2杯

作り方

シロップをつくるときは、少しシワが出ているものを使ってください。カルディや成城石井などで買えるココナッツチップスを加えると、よりトロピカルなテイストになります。冷蔵庫に入れておけば2週間ほどは保存可能です」

「パッションフルーツシロップ」のアレンジ方法

リゾート気分になれる「パッションフルーツのモクテル」

「『モクテル』はお酒が苦手な方でも楽しめる、見た目がおしゃれなノンアルコールカクテルのこと。“似せた・偽り”を意味するmock(モック)とcocktail(カクテル)をかけ合わせた造語で、イギリス・ロンドンで流行り、日本でも話題にのぼるようになりました。

パッションフルーツシロップは、まさにそんなモクテルにうってつけ。このシロップは紅茶との相性もいいですし、アイスクリームやかき氷にかけて使ってみても。ほんの少しかけるだけで、いつものデザートがよそ行きな味になります」

一年通して大活躍の「ジンジャーレモンシロップ」

材料を2、3倍量にしてつくったジンジャーレモンシロップ
材料

国産レモン(小)…… 1個
新生姜(ごく薄切り) または、しょうが(千切り)…… 適量
はちみつ…… 1/2カップ

作り方

シロップが少なくなってきたら、はちみつ(適量)を加えてめん棒で突くと長く楽しめます。レモン汁を適宜加えると、よりキリっとした味わいになりますよ」

「ジンジャーレモンシロップ」のアレンジ方法

カレーに合う!「紫玉ねぎのアチャール」

「シロップを使いすぎて果肉が残ってしまっても、それをマリネや肉料理などに応用できるのがこのシロップのいいところでもあります。カレーをつくる日にぜひトライしてみてほしいのが、インドカレーの付け合わせでよく提供される『アチャールだけ。 お好みで酢を少量足して甘みと酸味を調整してください。黒胡椒をふりかけると、ピリリとした刺激的な味に仕上がります」

果実シロップで料理の幅を広げよう

全2回にわたって植松良枝さんの果実シロップづくりについてお伝えしました。

果実シロップは飲み物以外にも、サラダから肉料理、デザートまでさまざな場面で使えるとても便利な保存食。季節のフルーツを使ったシロップで、自分なりのアレンジ方法を探してみるのも楽しいと思います。

夏から秋にかけてはさまざまなフルーツが出回ります。いろいろ試して、お気に入りの味を見つけてみましょう。

取材・文/福田彩(macaroni編集部)
写真/強田美央

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