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これでカフェインゼロなんて♪ “緑茶感”漂う「生茶デカフェ」で夜も緑茶をあきらめない #Omezaトーク

  • 2020.9.2
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生茶ペットボトル画像

カフェインが体に及ぼす作用とは…?

緑茶とコーヒーのイメージ画像

カフェインといえば「コーヒー」。そのイメージのせいか、カフェインレス商品が多いのも、圧倒的にコーヒーのイメージがあります。実際、お店でカフェインレスの緑茶を探しましたが、私の見た限りでは、「生茶デカフェ」を含めて2種類しかありませんでした。

カフェイン含有量で比べれば、コーヒーのカフェイン含有量は緑茶の約3倍(*1)。コーヒーのデカフェ技術に拍車がかかるのもわかる気はします。けれども東京大学の研究によるとじつは、日本人が実際に摂取しているカフェイン量は、お茶由来とコーヒー由来がだいたい半々だそう(*2)。コーヒーのカフェインには気をつけるものの、お茶のカフェインはついつい気軽にとってしまうということの現れでしょうか。
*1 日本食品標準成分表2015年版より
*2 Public Health Nutr.,
13,663-72,2010より

ところでそもそもカフェインは、体にどのような働きをするのでしょうか。カフェインクリア製法を開発したキリンホールディングス飲料未来研究所の塩野貴史さんによると、一般的に知られている作用は覚醒作用(眠気を抑える作用)と利尿作用だそうです。

「カフェインの作用は個人差がありますが、お子さんや妊婦さんはカフェインの感受性が高いため、健康な成人よりも摂取量に注意したほうがいいと言われています。

もちろん、カフェインのもつ覚醒作用は悪い面ばかりではありません。目覚めをすっきりさせたいときやリフレッシュ時、集中したいときにはおすすめです。一方、夜寝る前に摂取してしまうと眠れなくなることがあります。

昔のことわざにある“濃い茶 目の毒 気の薬”とはよく言ったもので、カフェインの多い濃いお茶を飲むと眠れなくなる(目の毒)けれども、気持ちがしゃきっとする(気の薬)ということを、昔の人もよく知っていたんですね」

「今年はとくにコロナ禍の影響で在宅時間が長くなりました。運動不足に加えてお茶などのカフェインを含んだ飲料を飲む機会が増え、その結果、目がさえたり、トイレの回数が増えたりして、眠りの質が落ちる傾向にあります。だから夜はカフェインを控えよう、カフェインの入った飲みものは控えて麦茶や水にしよう、という選択もありますが、夜にはデカフェのお茶を楽しむという選択肢を提供することで、お客様のガマンがひとつ減ればよいなと思っています。飲みたいときに飲みたいものが飲めると、生活が豊かになりますよね」(塩野さん)

ところで緑茶には緑茶ポリフェノールであるカテキンなど健康にいい成分が含まれていますよね。デカフェにすることで、こうした成分はなくなってしまわないのでしょうか。

「生茶デカフェは、緑茶からカテキンをほとんど吸着せずにカフェインだけを吸着除去していますので、一般に売られている緑茶飲料と同程度のカテキンを含んでいます。緑茶のおいしさを残しつつ、カフェインだけを吸着するという技術が難しく、100種類以上の素材を試し、その中からカフェインだけを吸着する素材を見出し、“おいしいデカフェ”を実現しました」

飲んだあと、口全体に広がって残る“緑茶感”がたまらない

生茶デカフェとコップに入った生茶デカフェ画像

私自身は、お茶の中では緑茶がいちばん好きです。けれども出産を機に体質が変わり、カフェインに弱くなってしまったので、1日にとるカフェイン飲料は、基本的にコーヒー1杯と決めています。緑茶を飲むのはほぼあきらめの境地でしたが、今回お話をうかがって「生茶デカフェ」の味を確かめてみたくなりました。

ひと口目、飲んでみて
「……? 薄い…?」

これから「生茶デカフェ」を飲む人に忠告です。
……よくふってからお飲みください。
(ボトルにちゃんと、そう書いてあります)

しっかりふってから飲んでみると懐かしい味がしました。
渋いなかにも甘い、というような茶葉独特の香りが、飲み込んだあとも口の中に長く残るのが印象的です。こんなにちゃんとした緑茶が夜飲めるなんて、感慨深いです。

生茶デカフェを飲む人は、環境への意識が高い?

R100の画像

ところでこれはあくまで個人的な見解なのですが、環境のことを考えると、ペットボトルは買わないほうがいいと思っています。そのことをキリンビバレッジの生茶ブランド担当の位川晃平さんに伝えてみました。

「キリングループは2019年2月にプラスチックポリシーを策定し、日本国内における再生PET樹脂の割合を2027年までに50%に高めることを目指しています。再生PET樹脂とは、使用済みペットボトルからできたリサイクル率100%のペットボトルの素材です。

環境効果としては、二酸化炭素の排出量を50~60%を削減することができます。また、プラスチックからプラスチックを産み出すので、流通するプラスチックの総量を抑えることができます。

生茶デカフェは、キリングループの健康や環境へのとり組みを代表するような商品キリングループのCSVフラッグシップ商品として2019年6月から再生PET樹脂を100%使用したペットボトル(R100ボトル)を採用しました。なぜ“生茶デカフェ”に採用したかというと、生茶デカフェのお客さまと、環境に対する意識の高さに親和性が見られたためです。まだまだR100ボトルの認知度は高くありませんが、生茶デカフェから知ってもらって、このとり組みが広がっていけば幸いです」(位川さん)

同じペットボトルでもさまざまな種類があるのですね。ペットボトルを産み出すメーカー側にも、流通するプラスチックの総量や排出する二酸化炭素の量を抑えるための努力がなされていることがわかりました。

「今回リニューアルするにあたって、茶葉の抽出温度を見直し、緑茶の香りを感じてもらう“緑茶感”を増すようにしました。同時に、緑茶らしいおいしさを期待させるデザインと、“R100”のとり組みがより伝わりやすいパッケージになるように工夫しました。

緑茶にデカフェという選択肢があること自体、知らない人が多いので、みなさんに、緑茶を飲むのをあきらめなくていいと伝えたいです。そしてお茶を飲む人を増やしたいと思っています」

塩野さんにも位川さんにも、ブランドやメーカーという枠を超えて、多くの人に緑茶を飲んでほしい、という熱い想いがあるのだとわかりました。夜、緑茶が飲みたくなったときや、差し入れにペットボトル飲料を買うことになったときは「生茶デカフェ」を選びたいと思います! (編集まりりん)

Omeza トークとは…
FYTTE 編集部員が、みなさんの朝のお目覚ましになるようなダイエット・美容・健康小ネタをお届けするコラムです。

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