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第二子にも使えて実はラクチン! 布おむつのメリットを助産師が教えます

  • 2020.9.2
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布おむつを使っていた我が家。周りからは、「めんどくさそう」「大変そう」という意見が多くありました。TPOに合わせて、紙おむつと併用すると思っているよりもラクチンです。今回は、助産師である私がおすすめする「布おむつ」についてのお話です。

布おむつのメリット・デメリット

布おむつにもメリットとデメリットがあります。まずはそれを知っておくことが大切です。

布おむつのメリット

・蒸れがなく、おむつかぶれが少ない
・おしっこをした感じが赤ちゃんもママもわかりやすくこまめに交換できる
・おしっこが出る感覚がわかりやすく、トイレトレーニングを進めやすくなる
・おむつ代を節約できる。第二子にも使える
・おむつの残量を気にしたり、買いに行く手間がない
・うんちが拭き取りやすい(新生児のうんちは水っぽく紙おむつだと水分を吸収してカピカピなるので拭きにくいことも)
・ゴミが減る

布おむつのデメリット

・洗濯が大変、水道代が増える
・初期費用がかかる(おむつカバー、布おむつなど)
・こまめに交換しないとカバーから漏れることがある

布おむつと紙おむつを併用して両方のメリットを生かす

私のおすすめは、布おむつと紙おむつを併用して両方のメリットを生かす方法です。どんなときに布おむつが良くて、どんなときに紙おむつが良いのかシーン別にご紹介します。

こんなときは布おむつがラク

・家にいてママの余裕があるとき
・紙おむつのストックがなくなったとき

こんなときは紙おむつがラク

・外出中
・夜間
・ママの体調が悪く洗濯が大変なとき
・用意していた布おむつを全部使ってしまったとき
・天気が悪くて洗濯が間に合わない(布おむつが乾かない)とき
・排便回数が多い、胃腸炎など感染性の下痢があるとき

最初に何を準備すればいい?

布おむつを実践するときに準備するものをご紹介します。

【布おむつ生活準備リスト】

●布おむつ 10〜20枚/日(布おむつメインの場合)
輪おむつ(さらしで作る布おむつ。既製品のものもあり)、成型おむつ(既製品)
さらしの輪おむつは広げて洗えるので乾きやすい
布おむつ(輪おむつ)は2枚重ねにする場合、2倍の枚数が必要


●おむつカバー 2〜3枚
あると便利なグッズです


●おむつシート(布製や使い捨てタイプもあり)

●汚れたおむつ入れバケツ
フタつきだと臭わずさらに便利です

●タオル干し

パラソルハンガーだと省スペースでたくさん干せます

●重曹

重曹水が入ったバケツに汚れたおむつを入れておき、後でまとめて洗います


●洗濯板

うんち汚れが落ちやすいです

布おむつの使い方

実際に布おむつの付け方と洗濯方法を説明します。

【布おむつの付け方】

輪おむつは縦に2枚折りし、それを横に折り、輪部分を背中側にして当てます。2枚重ねにすると漏れが少なくなります。おしっこが出る場所に合わせて、女の子は後ろを折り返して、男の子は前を折り返して厚くしてあてます。新生児の時は3つ折り(Z折り)にすることもあります。
成型おむつは厚手になっているので、1枚で使用する場合もあります。

布おむつの上におむつライナーがあると洗濯がラクになり、うんちのときにもトイレに流しやすいです。おむつライナーには「布タイプ」と「使い捨てタイプ」があります。どちらも布おむつの上に1枚敷いて使うことで、布おむつ本体にうんちなどの汚れがつくのを防ぐことができます。

※おむつカバーから布が出ているとおしっこが伝って洋服が濡れやすいので、カバーにしっかり入れることがポイントです。

【布おむつの洗濯方法】

おむつを変えたら、おしっこのみの場合はそのまま重曹水入りバケツに入れて後でまとめて洗います。うんちの場合は予洗いしてから重曹水バケツにいれておきましょう。

おむつを洗うのは、手洗いの方もいますが、洗濯機を使用する方も多いです。お風呂の残り湯を使って洗うと水道代もかかりません。

布おむつはトイレトレーニングを始めたときに、布パンツの股のところに挟んで当てると簡易トレーニングパンツになります。また床にお漏らししたときなどは雑巾がわりになり、長期間にわたって使用できます。試したことがない人は、ぜひ試してみてくださいね。


監修者・著者:助産師 国際ラクテーションコンサルタント・おむつなし育児アドバイザー 榎本美紀

2001年に助産師免許取得後、杏林大学医学部付属病院・さいたま市立病院・順天堂大学練馬病院の勤務を経て、2013年に埼玉県さいたま市に訪問型の助産院「みき母乳相談室」を開業。病院勤務での経験を元に、母乳育児支援の国際ライセンスである国際ラクテーションコンサルタントとして、地域の母乳育児を支援。訪問時の相談は多岐にわたり、おむつなし育児アドバイザーとしてトイレトレーニングなどの相談も。一児の母。

ベビーカレンダー編集部

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