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投資信託でお金を増やしたいなら避けるべき5つのNG習慣

  • 2020.9.4

投資信託は100円と少額から自動で積立することが可能で、面倒くさがりでズボラな方でも始めやすい投資商品です。

個人で購入できる投資信託は、現在、約6,000本あります。そして、その6,000本のほとんどが、実は「売る側にとって都合のよい金融商品」だということをご存じでしょうか?
購入時にかかる手数料「=販売手数料」が高いもの、投資信託を持っている間にかかる手数料「=信託報酬」が高いものがたくさんあります。
残念ながら「手数料が高い=運用成績が良い」ではありません。

今回は、投資信託でお金を増やしたいなら避けるべき5つのNG習慣をお伝えします。

投資信託のNG習慣① 金融機関のおすすめを買う

銀行や証券会社などで、「投資信託を買ってみたいんですけど、初めてでよくわからないんです」と言うと、おそらく相談ブースに通されて、担当者が説明をしてくれます。そして、おすすめの商品を紹介してくれるでしょう。

親切で誠実そうなプロが多くの客にすすめている投資信託なのだから信頼できそう、かもしれません。
でも、金融機関のおすすめは、金融機関の売りたい商品。そして金融機関が売りたい商品は、金融機関が儲かる商品です。大抵、販売手数料が高く設定されている投資信託です。

ぜひ活用したいのがネット証券。同じような投資先の商品でも、信託報酬が安く設定されていることが多いからです。中には販売手数料が無料の商品(ノーロード)もあるほどです。払わなくて済む手数料は、できるだけ払わないのが鉄則です。

投資信託のNG習慣② 人気ランキングで上位にある投資信託を買う

金融機関の「おすすめ」は、あくまで「自分たちの利益を増やすため」という意味であることは、ご理解いただけたと思います。この”おすすめ”の意向は、金融機関などによくある「人気投資信託ランキング」にも反映されています。

ある銀行に行ったとき、壁に貼り出されている人気ランキングを見て、目を疑いました。そこには、手数料が高く資産形成には向かない「毎月分配型」「テーマ型」「ファンドラップ」といった商品が並んでいたからです。

いずれも手数料が高く、利益の出しにくいものばかりです。
つまり、この人気ランキングは投資家の人気を反映したものではなく、金融機関側が売りたい商品の一覧になっていると思われます。
もちろん、内容がよくて多数の投資家から支持される投資信託もあります。しかし、そうした投資信託は、まず金融機関の窓口にはないと心得ておくべきでしょう。

続いて、残りの投資信託のNG習慣3つを解説します。

投資信託のNG習慣③ 信託報酬の高さを甘くみる

投資信託を買って持っている間には、信託報酬という手数料がかかります。投資信託の資金(純資産総額)の中から、毎日差し引かれています。安いものは年0.1%程度、高いものでも年2%となっています。

「1%くらいならいいか」と思うのは禁物。
数年、数十年と長期保有すると、信託報酬の低い投資信託と高い投資信託の手数料の差はどんどん開いていくことになります。
投資信託の将来のリターンは約束されていませんが、信託報酬は約束されていて必ずかかります。同じような投資先の投資信託が複数あったら、信託報酬がなるべく低いものを選ぶのがオススメです。

投資信託のNG習慣④ 毎月分配金のもらえる投資信託を選ぶ

毎月分配金がもらえる「毎月分配型」と呼ばれる投資信託が人気です。確かに、おこづかいのように毎月お金が入ってきたらうれしいですよね。

毎月分配型の投資信託ははっきり言って長期投資には向きません。なぜなら、分配金は受け取るのではなく、再度投資に回して元手を大きくした方が、値上がりしたときに大きく増えますし、利益がさらに利益を生む複利の効果も期待できるからです。

分配金のなかでも特に、元本を取り崩して支払う元本払戻金(特別分配金)を出している投資信託はNG。言ってしまえば単なる預貯金の取り崩しです。それも高い手数料を払っての取り崩しです。また、元本が減ってしまうので、複利の効果を受けにくくなってしまいます。

投資信託のNG習慣⑤ 値下がりしたらビビってすぐに売る

投資信託に限らず、金融商品を買うとどうしても値動きが気になるものです。
「買ってすぐ値下がりした…売ろうかな」と考えた方は、長期投資が前提だったことを思い出してください。投資信託にも値動きがある以上、値下がりする場面がでてくるのは仕方のないことです。すぐ売ってしまうと、手数料の分でも損をする可能性が高まります。

積立購入をしているならば、値下がりはむしろ平均購入金額を下げるチャンスにもなりえます。数年・数十年後に大きく増やすことが目標なのですから、目先の値動きに惑わされないようにしましょう。

自分の習慣を見直そう

投資信託5つのNG習慣をご紹介しました。
お金を増やしたいのに、かえって損をしている…かもしれません。しっかり見直して、より効率よくお金が増やせるようにしていきましょう。

執筆者:ファイナンシャルプランナー(AFP) 頼藤 太希

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