1. トップ
  2. ライフスタイル
  3. 貯金「500万円の壁」貯めるにはどんな方法がある?

貯金「500万円の壁」貯めるにはどんな方法がある?

  • 2020.9.4
  • 25589 views

貯金がなかなか貯まらず、区切りのいい500万円を目標にしていても、実際貯めるにはどうすれば良いの?と悩んでいる人は多いかもしれません。

家庭を持つ人にとって、500万円を貯めることは一つの壁ともいえるもの。普段の収支の中で500万円を貯金することは容易ではありません。だからこそ周りの人がどれくらいお金を貯めているのかといった平均的な貯金額、また効率的にお金を貯める方法も気になるところです。

そこで今回は、貯金の平均額などについて触れながら、500万円貯金する方法を詳しくご紹介していきます。

年代別の平均貯金額は?

貯金がなかなか貯まらないときは、やはり周りの人の貯金額がどれくらいなのかは気になるところです。そこでまずは、年齢別の平均貯金額について解説していきます。

2018年に実施された総務省による家計調査によれば、年代別の平均貯金額は、以下のようになっています。

20代:304万円
30代:648万円
40代:931万円
50代:1720万円
(※世帯主の年代)
参考データ:総務省「2018年総務省家系調査」

「何歳なら500万円貯金しているのだろう」と疑問に思ったとき、この平均額の数値を参考にすると、20代後半あたりから30代前半あたりであることがわかります。

貯金が500万以上ある人の割合

貯金が500万円以上ある人の割合は、単身世帯の場合は全体の3割以上、複数世帯なら5割以上に及びます。

貯金額の平均や500万貯金している人の割合を踏まえると、世帯主が20代後半以上で家庭を持っているなら、やはり500万は貯金して世間的な平均を目指したいところです。

貯金ゼロの人っているの?

では次に、「貯金ゼロの人」の割合を見ていきましょう。

世帯別、貯金ゼロはどのくらいいる?

貯金ゼロの人の割合は、単身世帯であれば46.5%、複数世帯なら31.2%となっています。

単身者の場合は半分近くが貯金ゼロというのも驚きですよね。複数世帯でも3割近くが貯金ゼロとなっているため、意外と多いという印象を持つ人はたくさんいるでしょう。
ただ、この中には病気で働けない人や学生なども含まれているため、仕事をしていて貯金ゼロの人というと、実際のところはもう少し絞られてくるでしょう。

年代別、貯金ゼロはどのくらいいる?

続いて、金融広報中央委員会が実施した2018年「家系の金融行動に関する世論調査」における年代別の貯金ゼロの割合です。

20代:45.4%
30代:39.7%
40代:42.6%
50代:39.5%
60代:26.7%
参考データ:金融庁「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査] 平成30年調査結果」

年代別に見ても、半数近い人が貯金できていないことがわかります。特に20代は学生や新社会人なども含まれるため、他の年代と比べるとかなり割合は高い傾向にあります。

それでは実際に、貯金500万円を貯めるためには、どのような方法を取るのが良いのでしょうか。

貯金500万円の壁、貯めるにはどうしたらいい?

あまり貯金がないところから500万円を貯めるのには何年もかかることですが、まずはコツコツ貯める意識を持つことが大切です。

以下に、500万円貯金するための具体的な方法について見ていきましょう。

家計の管理をしよう

まずは家計の管理をしっかりと行うことが大切です。貯金できない人に限って家計管理がずさんであることも多いため、家計簿をつけたり、予算を組んだりして、収支の管理をしっかりと行いましょう。

家計の管理をすれば、収支を客観的に見ることができます。意外なところにお金をかけすぎていることなどがわかり、見直すべきポイントが見えてくるでしょう。

毎月の支出を減らそう

家計の全体像を把握したら、まずは毎月の収支を見直すところから始めます。

無駄遣いしている部分があればなるべく削減し、支出を減らすことが大切です。せっかくなので、この機会に光熱費や通信費などのプランの見直しも行っておきましょう。毎月の支出を数千円から1万円近くまで減らせる可能性があります。

収入を増やそう

支出を減らすとともに、収入を増やすことも大切です。

収入を増やす方法としては、例えば副業があります。副業による毎月の稼ぎが何千円のお小遣い程度であったとしても、毎月の収入が積み重なれば大きな足しになります。そうとは言え、家事育児や仕事などのやるべきことがたくさんあり、多くの時間がかかる副業はハードルが高いかもしれません。そこでまずは、すきま時間で稼げる簡単な副業から始めてみましょう。
また、あまりにも現職の収入額が低く、さまざまな条件と自身のキャリアなどを総合的に見たうえで、転職したほうがメリットが大きいと考えた場合には、転職による収入アップという選択肢もあるでしょう。

資産運用しよう

「資産運用」でリターンを増やすのもおすすめです。

預金や不動産、株式などを運用して資産を増やすことを、資産運用といいます。身近なものでいえば預金の金利で貯蓄を徐々に増やしていくのも、資産運用の一つになります。預金は資産運用の中でも安全性が高いので、まずは資産運用の第一ステップとして意識しておくと良いでしょう。なるべく金利の高い銀行に預金することなどがおすすめです。

先取り貯金をしよう

500万円貯金していくためには、しっかり貯める意識を持つことが大事です。そのためには、基本的に「先取り貯金」をすることがポイントになってきます。
給料日が来たら、そこから先に貯蓄分は引いて貯金してしまうこと、それが先取り貯金です。貯蓄分を優先することができるため、この方法なら確実にお金は貯まりやすくなります。

余ったお金を貯金するのではなく、先に貯金して余ったお金の中で生活することを意識していきましょう。そうすることで、着実に500万円を貯金するステップを踏んでいくことが可能になります。

コツコツ貯蓄していく意識が大事

500万円を貯金することは、収入状況や年齢によっては簡単なことではなく、今日から始めても何年もかかることです。だからこそコツコツ貯蓄していく意識が大事になってきます。

うちの貯金額って平均なの?と感じたら、まずは一般的な年代別の平均貯金額をチェックしてみましょう。そのうえで、もう少し貯金に対して意識を高めるべきと思ったのなら、500万円貯めるためにも、毎日の家計の管理・見直しから始めていくことが大切です。

文:C・M
監修者:ファイナンシャルプランナー歴5年 北野小百合

元記事で読む
の記事をもっとみる